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隅田川花火大会2011 [ざれごと写真日記]

早々と中止の決定をしていた今夏の「隅田川花火大会」であるが、紆余曲折を経て、例年より1ヶ月遅れで開催の運びとなった。(そのあおりで「浅草サンバ・カーニバル」は中止)
 
江戸時代中期、関西の飢饉・江戸のコレラ流行による多数の死者を出した暗い世相の中、将軍・徳川吉宗が死者の慰霊と悪霊退散を祈り大川(隅田川)の水神祭りを催し、それに合わせて大花火を披露したのが、この花火大会の起源と云われている。(Wikiより)
 
3月時点で開催中止が発表された時、 はき違えた自粛ムードに安易に同調させようとする行政の姿勢に、怒りを覚えた小生であった。「おめぇら、花火の意味が判ってんのかぁ[パンチ]」と。
その後、マトモな方々がくだらん外圧と相当戦ったのだと思う。(一旦中止と決まった事を復活させるのは、並大抵の努力では成し得ないはずであるから)
 
今夏は例年以上に『鎮魂』の意を込めての花火大会開催である
 
この花火大会が復活した1978年(隅田川汚染と交通事情により20年近く中止となっていた)は、自宅の2Fからでも夜空に咲く大輪の花が眺められたものだった。(今思えば何て贅沢な事[exclamation×2]
それがバブル期以降、隅田川に平行してマンション群が乱立してからは、花火の欠片も見えない状態になった。
それでも家から3分程歩いた路上にビニールシートを敷き詰めれば、そこそこのビューポイントとなる。ありがたい事です。
 
今年は、長女が友達を5人程招待しており、女子大生に囲まれての花火観賞と相成った[ハートたち(複数ハート)] 
NEX-5で初めての花火撮影挑戦でしたが、もろくも失敗[もうやだ~(悲しい顔)] 人が多過ぎて三脚を立てられない上にポジション悪し、更にNEXは夜のマニュアル・フォーカスが極めて苦手な事が判明した。α700にしておけばよかった)
 
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この「電線越し」が下町的というか、情緒が無いというか・・・(来年は、撮影準備万全の体制で再チャレンジだ) 
 

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『第2回 すみだストリートジャズフェスティバル』回顧 [素人の扉〜Jazz&Classic〜]

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晴れて第2回なのだ[exclamation×2]

我が地元・墨田区の「街おこしキャンペーン」として昨年開催された音楽祭は、 昨今の不景気で連続開催が危ぶまれたが、そこは『下町のど根性』〜金はなくても心は錦〜2回目の開催にこぎ着けたのだ。

元JAZZマニアの私は、街おこしの応援も兼ねて、今年も当然の如く2日間通いました[ぴかぴか(新しい)]

昨年は、[晴れ]炎天下の中、錦糸町界隈の至る所で行われるライブ演奏をやみくもに女房と共に廻り、正直グロッキー状態に陥った。その反省から、今回は事前リサーチの元、聴きたいアーチストを絞り込むと同時に、妻を自宅待機させる事に成功[手(チョキ)]

今回のテーマは2つ。 

①昨年、路上で偶然に出会い感銘したバンド〜横田寛之トリオが、今年も来たら絶対に聴く事[exclamation×2]

女性アーチストを極力追っかける事[黒ハート]

・・・この2日間をおおざっぱ・順不同に振り返ります・・・

昨年の炎天下とはうってかわって、20日は蒸し蒸しの曇り空、21日は早朝からの雨に悩まされる天候。二日目はその為、屋外ライブのキャンセルが相次いだが、自分のマークした演奏は、ほぼ予定通り聴く事ができた。

「ジャズ」とは銘打っているが、昨年以上に音楽ジャンルの枠にとらわれない、老若男女・プロ・アマ入り乱れての楽しい音楽祭となっていた。

FOKKSS JAZZ BOX
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 (正統Jazz、嫌みの無い素敵な女性ヴォーカル)
 
Route8464
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(ウクレレ雑技団、しぶ〜い)
 
HANI(カン・ハニ)
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(韓国からの王子様・熱唱)
 
SPACE SERVICE
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 (壮年ロック隊、ドラムの伯母さま素敵)
 
Branca
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 (女性8人組アカペラ・清々しい)
 
栗田洋輔グループ
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(やっぱりプロ、巧い!)
 
立志舎専門学校
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(雨の中で頑張る学生達。メインステージだけは、町内会のテントでライブ続行)

ごめんバンド名忘れた[あせあせ(飛び散る汗)]
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(墨田区の新キャクター・「おしなりくん」も出演)

矢野智礼+西武線トリオ
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(オリジナルの長い組曲がかっこいい)
 
そして、今年の一番の目的
[ぴかぴか(新しい)]祝・連続出場[ぴかぴか(新しい)]  
横田寛之トリオ”ETHNIC MINORITY"
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今年も彼らがやって来た〜[わーい(嬉しい顔)]
昨年のこのイベントで偶然聴いた無名のトリオの演奏に、私は感動・絶賛するのであった(昨年のリポート→http://tsumujikaze2.blog.so-net.ne.jp/2010-08-22)が、まさに1年ぶりの再会。
 
1年前は、アルカキットでの歩道の片隅でのライブであったが、今年は錦糸公園内のサブ・ステージに昇格。
バンド名が「ETHNIC MINORITY」というサブ・ネームが付け加えられている。(多少、売れてきたのかな?)
それ以上に昨年と違うのは、SAXとBASSの足元にエフェクターのスイッチ類がてんこ盛り。
PAの充実により、パワーアップ必至か[exclamation&question]
 
(今年はNEX-5で録画させてもらいました。) 
 
 ニルヴァーナの名曲『Smells Like Teen Spirit』
 
 
いやぁ〜やっぱり気持ちいい音、出すなァ〜[るんるん][るんるん][るんるん][わーい(嬉しい顔)]
グランジ・ジャズロックというか 、私のようなハードロックで目覚め、フリージャズで育ったオッサンには堪らない音色なのだ[exclamation×2] エフェクター効果により「横田くん、君はファラオ・サンダースか?アルバート・アイラーか?」みたいな感じだ。
 
そして圧巻はやはり、三人三様のソロとインプロビゼーション[むかっ(怒り)]
(録画中NEX-5最大の欠点が露呈。高気温での長時間録画により発熱強制終了〜演奏途中のBASSソロから〜)
 

3人の若者の肉体から迸る魂のビート[パンチ]
クールな表情から弾き出される地を這う龍のようなBASSは、荒れ狂いながらも決してそのテンポを崩す事はない。
コルトレーンの決めフレーズで遊びながら、徐々にSAXは熱を帯び、最期は血の一滴を吐き出すまで吠え尽くす。
カホンの兄ちゃんは、スティック飛ばそうが、帽子ずり落ちようが、その四肢は決して止まる事無く、次第に手足は増え続け、眼鏡をかけた千手観音の化身となる。

そして更に気持ちいいのは、演奏中の彼らが本当に楽しそうに音楽と戯れているのが、ひしひしと感じられる事だ。

Jazz・Rockに興味の無い人も、彼らの生演奏を聴けば、きっと「なにか」を感じるであろう。
そんな『熱さ』を、この若き3人組は持っている。

また、来年も待ってるぞぉ〜[手(パー)]


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タイ・ベトナム旅行 後編 [ざれごと写真日記]

◎第4日目〜バンコク編

昨日、ショッピング・タイムを作れなかった現地ガイドは、燃えていた[むかっ(怒り)]
地元市場の散策を、さっと切り上げ、午前中から土産物屋のハシゴです。

地元の人々の生活が感じられるこんな風景が私は好きなんだがなぁ〜
できれば、じっくり写真を撮りたいのだが...
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スナップには、NEX-5は本当に使いやすい〜後は腕の問題だ[もうやだ~(悲しい顔)]

地獄の土産物屋2段攻撃は、強烈である。宝石店とDuty Free Shopだ。
この波状攻撃にもろくも粉砕した夫婦は、脱力感と僅かの幸福感に浸りながら、バスに揺られ、今旅行では2つ目の世界遺産『アユタヤ遺跡』に向かう。

市街地から1時間半程の車中、土産品売上達成のメドがついたご機嫌ガイドさんが、小ゲーム開催を高らかに宣言。勝利者には、タイ伝統のベンジャロン焼きの陶器(手描きの高級品らしい?)をプレゼント[exclamation×2]

ツアー客全員に10センチ四方の小さな紙が配られた。
「制限時間20分で、この紙を手でちぎって一番長〜くした人が優勝」という事らしい。

手先の器用な妻の目がキラリと光る。

元来不器用な私は、小さな紙を見つめ過ぎて開始5分で車酔いになりそうになりリタイア。
隣の妻は黙々と作業を続けている。こういう時は、絶対に声をかけてはいけない。

30分後、私の予想通り誇らしげにガイドさんから優勝賞品を受け取る妻の姿があった...また、やってくれた[ふらふら]

そんな余韻も束の間、バスはアユタヤ遺跡に到着。
14世紀半ばから繁栄したアユタヤ王朝は、1767年にビルマ軍に侵攻され、市街は徹底的に破壊される。
その廃墟の中心となるのが、今回観光する「アユタヤ歴史公園」である。

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そして急遽、ツアー客半数以上の強い希望により、ご当地名物「象乗り」オプションが追加された。
当然、高い所が大好きな妻が参加しない訳がない。

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昔、鳥取砂丘で駱駝に乗った事はあるが、象乗りは初体験である。

やたらと「カトちゃん、ぺっ!」を連発する日本人ズレした象使いの兄ちゃんと、チップをせがむように仕込まれた象君に、私は呆れるよりも感動を覚えてしまった。

当然、女房は大はしゃぎ[かわいい]



そんなこんなで、また押せ押せのスケジュールになり、バンコク市内に戻っての展望レストランでの夕食開始は、予定より40分遅れ。この後の「魅惑のエステ・オプショナルツアー」の予約の都合上、30分でタイ鍋料理を完食し、レストランを追い出される事となる。
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女房にエステを勧めたが、「あんた以外の人間に体を触られたくない」と云う恐ろしくしおらしい理由で、我が夫婦は今晩もホテル直帰となった。

ホテルに戻るや否や、妻は本日のお買い上げ品とゲームの優勝賞品を取り出しては眺め、ご満悦のご様子。

本日の奥様のお買い上げ品
ブルーサファイヤの指輪)
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本日の奥様の戦利品
ベンジャロン焼きの磁器)
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そろそろ旅の疲れが腰に出て来た小生は、全く色気の無い妻の「尾てい骨一極集中つま先立ちマッサージ」により撃沈。久しぶりの爆睡となった[わーい(嬉しい顔)] 

最終日に続く


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タイ・ベトナム旅行 中編 [ざれごと写真日記]

◎第3日目〜バンコク編
 
なんと午前4時半起床[時計]
バンコクへの早朝便利用の為だが、激安団体ツアーなので文句は言えない。
 
実質半日も滞在できなかったハノイの街に後ろ髪を引かれつつ、 眠い目をこすりながらバンコク空港に着いたのは昼過ぎ。日本語堪能な女性現地ガイドさん先導で大型バスに乗り込み、軽い昼食の後、今回はじっくり市内観光というスケジュール。
社会主義国のベトナムから立憲君主制のタイ王国へ。 
気候は変わらないが、それぞれが歩んだ歴史の違いが、微妙に空気感の差に表れているようだ。
とにかくバンコクは都会であった。 
 
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ますます、雲行きが怪しくなって来る中、
 
『王宮』から『エメラルド寺院』を廻ります。 
 
 

 
 
 
 
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 タイではお参りの前に蓮で頭を叩いて身を清めるらしい
・・・と、突然辺りが暗くなり、雷[雷]と共に大粒の雨[霧]が ...スコールだ[exclamation×2]
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 東南アジアの8月は所謂、雨期
こんな降ったり止んだりの天候が毎日続くらしいのだ。
 
30分程、王宮内の回廊で雨宿り。
スケジュール遅れを心配するガイドさんは、業を煮やして、小降りになった瞬間に「バスまでダッシュ」の指示[パンチ]
素直な日本人観光客27名は濡れるより、置いてけぼりに恐怖して、我先にと走ります。 
傘を忘れた私は、雨と汗とグッショリ。(ちなみに用意周到な妻は、おしゃれな柄の傘で、しっかりガードしておりました) 
 
漸く雨も治まり、王宮に程近い船着き場から、渡し船を使い、チョオプラヤー川の対岸に向かいます。 
見えて来るのは三島由紀夫の小説の舞台にもなった『暁の寺』(ワット・アルン)
 
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この後、毎度の土産物屋攻撃の予定だったらしいが、雨宿りタイムの為、時間が押しており急遽、夕食会場に直行と相成った。(ほっと胸を撫で下ろす旦那[わーい(嬉しい顔)]
 
今晩の夕餉は、タイ古典舞踏を観賞しながらのタイ料理である。
 

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高価な食事ではないが、

グリーンカレートムヤムクンは、私の舌とベストマッチ[exclamation×2]

今回の旅行で一番旨い地元料理であった。

 

 

そして、ショーがスタート[ぴかぴか(新しい)]

 

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キタァ[むかっ(怒り)]こういうのを待っていた[exclamation&question]

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特に私は、ひとりの美女に注目[目]                                      DSC02936.jpg 

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女房に隠れて連写[カメラ]・連写[カメラ]・連写[カメラ]α900+Minolta80-200mmが活躍)

そんな鼻の下を長くした旦那を知ってか知らずか、妻はショーのフィナーレで、何人かの観客と共に壇上に上がり、日本伝統の民族舞踏「盆踊り」を披露するのであった。

         旦那、呆然[がく~(落胆した顔)]

 

この後、ツアーメンバーは分離。オプショナル・ツアーを申し込んだ人々は、この会場に隣接するマンボー・キャバレーに移動し「ニューハーフ・ショー」を観賞。

私達は「なんで自分より綺麗なオカマを観なきゃいけないのよぉ[ちっ(怒った顔)]」という妻の強い希望により、ホテル直帰組となった。

会場出口では、先程のダンサー達が御礼のご挨拶。私は意中の彼女を見つけ出し、間近で最期のパシャ[カメラ]

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このショー・レストランと隣のニューハーフ・キャバレーは同じ経営者だと云う。という事は・・・[がく~(落胆した顔)]

まじまじと彼女の顔を見ながら、私は昔バンコクで豪遊した先輩の話を思い出した。

バンコクの夜の美女の80%はオカマと思っていい

バンコク高級ホテルの「オーキッド・シェラトン」で、その晩私は、非常に寝苦しい夜を送るのであった[たらーっ(汗)][ふらふら][たらーっ(汗)]

つづく

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タイ・ベトナム旅行 前編 [ざれごと写真日記]

お盆休み期間しか長期の休暇が取れない私に合わせ、今年も女房が探してきました『激安ツアー』[exclamation×2]

「タイ・ベトナム 2ヶ国周遊 スペシャル6日間」お一人様@79,800円[ぴかぴか(新しい)]

お盆時期の海外ツアーといえば、サラリーマンの足元を見た高額商品が相場であるが、酷暑の日本から更に猛暑の東南アジアに挑む物好きには、大変ありがたい価格設定でございます。
日程を確認すると、実質4泊5日の自由時間皆無の拘束・強行スケジュール。
団体行動の苦手なわがまま夫婦としては、この類いのツアーを申し込んだ事は今まで無いのだが、この値段には逆らえません。NEX-5α700の重装備で行くぜぇ〜[パンチ]


1日目〜ハノイ編

という事で、成田空港から「ベトナム航空」利用で約5時間半、現地時間午後2時頃ハノイ空港に到着。
気温は東京とさほど変わらないが、湿度が90%[どんっ(衝撃)] いきなりサウナ状態である。
現地ガイドの誘導のまま、総勢27名のツアーメンバーは大型バスに吸い込まれていく。
ここから、さらに4時間かけて世界遺産「ハロン湾」に向かう。

ハノイの町並みを観る事も無く、高速道路を使い郊外に出た後は、バスは延々と田舎道を走り続ける。

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日本の田園風景と変わらない

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バイクで何でも運ぶお国柄〜ニワトリをごっそり運ぶお嬢さんとすれ違う

所々で村落が散見され、街道沿いに商店が軒を連ねるが、さすがに「長〜いよぉ〜」と、飽きてきた処でトイレ休憩となった。(まだ道のり半分じゃ)
休憩場所は予想通り土産物屋。食事も観光もしないのにいきなり土産物攻撃とは、恐るべし団体ツアー[ダッシュ(走り出すさま)]

しかし、こんな簡単なトラップに嵌る客もいるもので、女性陣中心に店内は盛り上がっている。
呆れ果てた私は、そそくさとバスに戻るが、隣の席の女房がなかなか帰ってこない。

「好い物を見つけたわよぉ〜」と時間ギリギリに戻った妻の片手にはビニール袋が・・・
『我妻よお前もか[がく~(落胆した顔)]

2時間後に到着したのがハロン湾近くの夕食会場。すでに日没。
客は我々グループのみの殺風景な海鮮料理屋で、「それなり」の食事を済ませて本日の宿泊先・Halong Spring Hotelにチェックイン。

乗り物疲れで少々不機嫌な私をよそに、妻はご機嫌。
「今日買ったサンダルを、明日履いてみよう〜」などと宣いながら、私よりも先に寝息を立てるのであった。

本日の奥様のお買い上げ
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今日は移動日だと割り切ろう。明日からが本番だぜ[手(チョキ)]

2日目〜ハノイ編

「ハロン湾クルーズ」である。
早朝、小雨まじりの怪しい空模様ながら、湾内の船着き場から観光船に乗り込む。我々のみのチャーター船だ。
湾内には100隻近くの観光船がひしめいており、しかもすべて同型の木造船の為、中世の海軍の出航なような異様な雰囲気を醸し出す。

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あいにくの雨空が、かえって水墨画のように遠くの島々を浮き上がらせる
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一つの大きな島に上陸。
その島の内部には、幻想的な鍾乳洞の世界があった
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鍾乳洞を抜けると、小雨も上がり、青空が顔を出し始める。
島々の姿が先程とは一変して見えてくる。
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小舟が近づいて来たかと思いきや、果物売りの少年
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昼食は船内での海鮮料理(生け簀の中の好みの海産物を調理)
私達はワタリガニとシャコをリクエスト
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腹ごしらえも完了し、幽遠なるハロン湾を後にする。
昨日通った道を引き返し、ハノイ市内を目指す。また4時間の行程だ。
2時間後、トイレタイム・・・また、土産物屋にバスは飲み込まれて行く。

昨日経験済みであり、今回は妻が大きな土産袋を抱えてきても驚かない心の準備はできていた。
ツアーメンバーの多くは、手軽な菓子売場に群がっていたが、しかし、我が女房の姿だけが、そこには見えない[目]

[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]いやな予感がする[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)] 
彼女は遠く離れた服飾売場にいた・・・

[がく~(落胆した顔)]こんなん出来ましたけど[がく~(落胆した顔)]
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まさかアオザイを買おうとは・・・
(私は右の店員さんが割とタイプなのだが[たらーっ(汗)]

しかも、「奥さん、すっごく似合うからアオザイを着たまま観光を続ける方がいいあるよぉ[グッド(上向き矢印)]」と、店員さんと現地ガイドにおだてられ、すっかりその気になってしまっている。
 
それからのハノイ市内に着くまでの2時間の車中、絶好調の妻の隣で、意識不明の旦那が佇んでいるのであった。

アオザイ妻とのハノイ市内観光は続く...


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『コクリコ坂から』 [上映中飲食禁止じゃ!]

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監督:宮崎吾郎
企画:宮崎駿
製作:鈴木敏夫
脚本:宮崎駿 丹羽圭子
原作:高橋千鶴 佐山哲郎
キャラクターデザイン:近藤勝也
撮影:奥井敦
音楽:武部聡志
主題歌:手嶌葵

声:長澤まさみ 岡田准一 
竹下景子 石田ゆり子 風吹ジュン 
内藤剛志 風間俊介 大森南朋 
香川照之 柊瑠美


1963年の横浜、港の見える丘にあるコクリコ荘に暮らす16歳の少女・海は毎朝、船乗りの父に教わった信号旗を海に向かって揚げていた。ある日、海は高校の文化部部室の建物、通称「カルチェラタン」の取り壊しに反対する学生たちの運動に巻き込まれ、そこで1学年上の新聞部の少年・俊と出会う。2人は徐々にひかれあっていくが……。(映画.comより)





久しぶりのジブリ作品を妻と観賞した[目][目]
長女も誘ったが「面白くないらしいから、行かな〜い」と、つれない返答。
どうも、ジブリとしてはあまり評判はよろしくない作品らしい。

ゲド戦記 [DVD]以来5年ぶりの宮崎吾郎(宮崎駿の長男)による監督作第2弾である。
監督デビュー作は、偉大な父親の呪縛から必死に逃れようとしながらも、父の幻影を払いきれず、「親の七光り作品」と揶揄される中途半端なファンタジー映画に終わってしまった。
その彼が満を持しての今作は、ファンタジーではなく、ノスタルジー漂う「学園恋愛ドラマ[ハートたち(複数ハート)]」なのだ。

静かな感動が、横浜港を染める夕日のようにじわりと押し寄せて来る[ぴかぴか(新しい)]傑作[ぴかぴか(新しい)]である。
世間の評価は別にして、普段はまるっきり噛み合ない夫婦の感想が、珍しく一致したのであった。
同時に、過去の巨匠・宮崎駿のファンタジー・ワールドを期待した若い観客(アンダー40)が、肩すかしに会ったのも納得できる作風である。

企画・脚本は、父・駿氏。(演出には一切関わっていない)
この映画観賞直後に、NHKで「コクリコ坂・父と子の300日戦争」という特集番組を観る機会に恵まれた。
建築コーディネーターから父の反対を押し切り、いきなり監督デビューした吾郎氏。
その「ゲド戦記」の挫折から、父子の葛藤を通して、今作に到る軌跡が描かれたドキュメンタリーであった。

「俺は長島や野村監督みたいになりたくないんだよ」と、息子が同じ業界に足を踏み入れた事を嘆き、吾郎の仕事ぶりを常にこけ落としながらも、彼の成長を見守る父・駿氏。
父のアドバイスを頑に拒否し、自分だけの力で道を切り開こうともがく吾郎氏。
親子の断絶をも感じさせながら、次第と二人の進む方角が重なり合っていく様相は、微笑ましかった。

昨年のインタビューで宮崎駿は、こう話す。
「みんなが浮かれている時には、ファンタジーは描けるんですよ、「ナウシカ」みたいに。でも今は、ファンタジーは非情に難しい。みんなが、もう駄目だと思っている今に何を作るかですよ!
この話の後に大震災が起きたのだが、その為この言葉は更に重みを増してくる。

そのひとつの答えが「コクリコ坂」なのかもしれない。

劇中、風間俊自身が話す通り「まるで安っぽいメロドラマ」のアニメ化である。
ジブリ十八番の魔法も幽霊も奇跡も無い。スピリチュアルの欠片も見せない。
CGが進化した今なら、昭和30年代の実写化も可能で、それこそ低予算で「オールウェイズ3丁目の夕日」並のノスタルジー溢れる作品作りも可能な題材だ。
そこを敢えて、アニメという形式に落とし込み、観る者が感情移入しやすい、どにでもいるようなあっさりとした人物像に描き替えていく。(計算づくなら吾郎は天才[exclamation&question]
今作の主要登場人物はすべて個性が良い意味で”立っていない”
描線も爽やかさが全面に出ており、これは宮崎駿作品と決定的に違うような気がした。
これが宮崎吾郎の感性なのかもしれない。
少々物足りない位の描写が、かえって人物の内面の強さを引き立て、かつ、二人の主人公に観客はかつての若かりし自分達の姿を、自然と重ね合わせてしまう。

長澤まさみの吹替えが、自然さと清潔感が抜きん出て素晴しい。(実写の演技より好きになった)
「海ちゃんみたいな嫁が我家に来たら、死ぬまでHAPPYじゃ[わーい(嬉しい顔)]」と素直に思うオッサンは私。
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ジブリ伝統の挿入音楽の秀逸さは、今作も変わらず。ピアノ中心のインストルメンタル曲から、吾郎氏お気に入りの手嶌葵の主題歌、そして当時の流行歌「上を向いて歩こう」が、違和感なく画面と溶け込んでいく。

昭和38年の横浜が舞台。1960年代の風景・世相がギリギリ子供心に染み付いているアラ50の我が夫婦(さらに妻は横浜生まれ)には、哀愁を感じずにはいられない作風なのである。
若者も大人も日本人すべてが、貧しくても明るい未来を信じ、熱く生きた時代。
まるで震災も予感したかのような父・宮崎駿のメッセージを、バブル期に青春時代を過ごした子・宮崎吾郎の感性で綴った新時代ジブリの記念すべき第一歩の作品ではないかと思う。そして、そのメッセージへの答えはまだ語られておらず、二人の戦いは今後も続くはずである。

NHK番組での最後のシーン。
この作品の試写会を見終わった御年70歳の宮崎駿が呟く、満面の笑みを浮かべて。
『少しは脅(おびや)かせって、こっちを!』
父の言葉を伝え聞いた43歳宮崎吾郎が吐き捨てるように言う。
『クソッ!死ぬなよ』
その表情は優しく爽やかで、父を想う子の顔になっていた。

これからのスタジオ・ジブリにますます期待が膨らんでいく。

 
 
おまけ お気に入り挿入歌 海が朝飯を作るシーンに何故か涙が流れるのでした[もうやだ~(悲しい顔)]
こんなニッポンの朝の食卓が懐かしい
朝ごはんの歌(オリジナルは消されていたので...)


夏期休暇です[わーい(嬉しい顔)]
猛暑の日本を逃れ、さらに酷暑のタイ・ベトナムに、愛妻と明日から行って参りま〜す(なんちゅう企画じゃ[あせあせ(飛び散る汗)]
報告は後日に、まとめてさせていただきまする[手(チョキ)]

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『忍たま乱太郎』 [上映中飲食禁止じゃ!]

実は観たかったんだ、これ。
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監督:三池崇史
原作:尼子騒兵衛
脚本:浦沢義雄
撮影:北信康
美術:林田裕至
音楽:池瀬広

キャスト:加藤清志郎 平幹二朗 寺島進 三浦貴大 山本耕史 古田新太 杏 中村玉緒 柄本明 石橋蓮司
山本裕典 石垣佑磨 竹中直人 中村獅童 壇れい 谷原章介 鹿賀丈史 松方弘樹 林遼威 木村風太

時は戦国時代。先祖代々、ヒラ忍者の家系に生まれた乱太郎(加藤清史郎)は、エリート忍者をめざして忍者の学校<忍術学園>に入学するが、クラス分けされたのは成績がいまいちの“一年は組”。戦で親を亡くしながらも逞しく生きるきり丸(林遼威)や、堺の大貿易商の息子しんべヱ(木村風太)ら個性豊かな仲間たちと一緒に、毎日勉強に励むのだが、なぜか追試や補習ばかりだった。そんなある日、忍たまの仲間が暗殺者に狙われる羽目に……。仲間を助けるには、プロの敵忍者たちと勝負しなければならない。その方法は、足の速い乱太郎にはもってこいの勝負だったのだが……。
 
三池監督作品が、結構好きです[ぴかぴか(新しい)]
「十三人の刺客」は、三池氏にしては珍しく“マジメ”に造り過ぎていて、私自身は違和感を感じざるを得なかった。
彼の真骨頂は、「くだらなさ」への本気の拘りであり、一部の識者から粗製濫造・悪のりと批判されようが、徹底した大人の遊びへの探求に、私は毎回拍手を送るのである。ゆえに世間の評価は常にまっ二つであるが、私は彼を日本B級映画の帝王として崇めている。

2005年の妖怪大戦争 DTSスペシャル・エディション (初回限定生産) [DVD]では、当時の子役NO.1の上木隆之介を主役に、大俳優陣を特殊メイクと着ぐるみで妖怪化させる悪巧み。世間の失笑と賞賛を浴びた迷作であったが、今作品もコンセプトはその延長線上にある。本領発揮である。
現在の名子役・加藤清志郎をメインに、時代劇の名優から旬のイケメン俳優までを、コテコテのアニメキャラに戯画化した。「忍たま」が、忍者の卵という意味さえ知らなかったのだが、このNHK長寿アニメの大作を、見事な位「くだらなく」忠実に実写化したのが本作である。

そういう内容なのでストーリー自体の巧拙を吟味するよりも、私は数々の名優達の魅力を▲200%ほど地に貶めた見事なパロディの寄せ集めとして多いに楽しんだ。

「こんなシーンで使うか?」みたいな予算無駄遣い連発のCGの多用は、大変小気味良い。マトリックスばりの特撮を、ハリボテの背景で行う憎いアンバランス演出。忍術学校の学食でラーメンを啜る乱太郎達〜時代考証一切無視。かと思いきや、戦闘シーンでの殺陣の秀逸さ(なにげに凄い[exclamation])そして、「大俳優陣にここまでやらせるか〜」というショート・コントの数々。平幹二朗に、犬のウンコを踏ませられるのは、三池氏しかいないであろう[むかっ(怒り)]
個人的には、カリスマ髪結い・斎藤幸隆を演じた鹿賀丈史に爆笑&拍手。

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こんなくだらない映画に喜んで出演する俳優達こそ、三池監督が支持させる原動力であり、三池イズムを理解する芸術家達なのだと思う。
三池氏曰く「成長しなくていい、何かができるようにならなくていい。だから、感動するような映画にはしない。なんじゃこれは!でいい。現場の俳優やスタッフ一人ひとりと楽しみ、原作者と楽しみ、それを自分の喜びとできるか。それができれば観客にも楽しんでもらえるはず。」(日経新聞より)
そして、製作の極意は「子供がウソとわかるウソしかつかない。」なのだそうだ。確かにラーメンやカレーライスが出て来ても、小判や火器は戦国時代に実在したモノが使われいる。

一切手を抜かず、真剣に「くだらなさ」を追求する彼らに、私は感動を覚えてしまう極上B級エンターテイメント作品であった。





おまけ
主題歌が、いいですよ〜[手(チョキ)]元気が出る歌詞です[exclamation×2](NHKアニメからヒカルGENJIが歌うオリジナル)


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『モールス』(Let Me In) [上映中飲食禁止じゃ!]

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監督・脚本:マッド・リーヴス
撮影:グレッグ・フレイザー
音楽:マイケル・ジアッキノ
原作:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト

キャスト:クロエ・グレース・モレッツ[揺れるハート] コディ・スミット=マクフィー リチャード・ジェンキンス 
イライアス・コティーズ カーラ・ブオノ サーシャ・バレス リッチー・コスター デイラン・ミネット

1983年の冬。12歳の少年オーウェンが暮らす団地の隣室に謎めいた少女が父親と越してくる。学校では陰湿な苛めにあい、家では精神的に不安定な母親との息苦しい生活に孤独感を強めていたオーウェンは、アビーと名乗る少女と夜の中庭で言葉を交わすのが楽しみになる。やがて、壁越しにモールス信号を送り合うようになり、アビーはオーウェンに苛められたらやり返せと励ます。同じ頃、町では連続猟奇殺人事件が起きていた....(goo映画より)

「このうだる暑さにはホラー系映画しかない[exclamation]」と、迷わず選んで、映画館に飛び込んだ。

2008年に好評を博したスウェーデン映画ぼくのエリ 200歳の少女 [DVD]をハリウッドがリメイクした作品であり、結構恐いらしいという予備知識しか持ち合わせてなかったのだが・・・
オリジナル版は、昨年国内限定公開されたが、残念ながら見逃している。

小気味良いテンポで、ストーリーは展開する。
硫酸を被って病院に搬送された謎の連続殺人の容疑者が、病室から飛び降り自殺するオープニング。
そして緊迫したシーンから一転して、雪が降りしきる真夜中、両親の離婚問題と校内苛めに悩むオーウェン少年宅の隣室に、不審な親子が引っ越してくる静かな場面に移っていく。オーウェンの心の悩みと隣室の美少女・アビーとの淡い恋心を淡々と描きながら、徐々に観客は、冒頭の自殺者がアビーの父親である事に気付き始める。使い古されてはいるが、憎い時間軸のずれの演出だ。

そういう展開の中で、私はアビー役の少女に釘付け。
「ん〜どこかで観ている娘なんだが...あっ〜〜〜[ひらめき]
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『キック・アス』のヒットガールこと

   クロエ・グレース・モレッツ
                ではないか[exclamation×2]

実は、8月現在での私の今年度のベストワンMOVIEは、1月に観た「キック・アス」であり、ヒットガールの勇姿はいまだに瞼に焼き付いたままである。スラング喚きちらしのお転婆殺人小娘が、今作では、深き想いを秘めた寂しきヴァンパイアの少女(とは云っても200年位生きているらしいが)役である。
前作とは好対照の役柄だが、一旦ぶち切れると凶暴になる性格は変わっていないようで...[たらーっ(汗)]
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しかし、素顔はこんなに可愛い14歳のブロンド少女です[黒ハート][黒ハート][黒ハート]

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色気開花度は20%未満という彼女が、哀しき吸血鬼を好演。生き血を啜らなければならない吸血本能と、少年に寄せる優しい女の子としての恋心を、彼女特有の知性的な魅力でもって、余す所無く表現している。
(それにしても、ヒットガール同様、彼女はつくづく“ダメ男くん”がお気に入りのようで)

...そして、オーウェン少年が、彼女の正体を知った時・・・二人の絆は離れ、また結ばれて・・・

残忍な描写は、ホラー系映画としては極めて少なく(「キック・アス」の方が遥かにグロい)、個人的には、孤独な少年少女の穢れ無き「小さな恋のメロディー」として、好感度の作品であった。
オリジナルのスウェーデン版にも大変興味をそそられた。

どちらにしても、クロエとの再会に、成長する愛娘を見守るようなトキメキ[揺れるハート]を覚えた小生でありました[わーい(嬉しい顔)]


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『サディスティック・ミカ・バンド』&「刑事犬カール」の不思議な関係 [〜ロックの神さん〜]

伝説のバンドの歴史を遡ります...

第3代ヴォーカリスト「木村カエラ」
「タイムマシンにおねがい」(2007年)ちょいと音切れ

日本ロック史上不朽の名曲を歌うカエラ嬢。
さすがに巧い! 歴代ヴォーカルの中では抜けた歌唱力ですな〜
再々結成時、新ヴォーカリストの名前を知った当初は違和感を覚えたが、聴いてみれば、今風の分厚いサウンドに彼女の軽い声質はベストマッチし、往年のSMBサウンドが一夜のみ復活した。

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そして、時は平成元年(私は新婚[わーい(嬉しい顔)]
第2代ヴォーカリスト「桐島かれん」

「塀までひとっとび」「Boys & Girls」(1989年)

14年ぶりの再結成時に指名されたヴォーカリストは、モデル出身の「桐島かれん」(余談ですが、4年後、私の尊敬する写真家・上田義彦氏と結婚します。)
当然のことながら歴代ヴォーカルの中ではズ抜けて美形のナイス・スタイルでございます。(私的には、歌唱力は「歌姫」レベルには認定できないが...)
YMO色がテクノ・ビートの中、ひとり気を吐く高中のギターが、いやはやなんとも...

時代はまさに「バブルに向かってGO!」であり、「華美でなければ価値なし」の世相を映した1回こっきりの復活劇であった。

更に時は遡り・・・

黒船

黒船

  • アーティスト: サディスティック・ミカ・バンド
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/08/23
  • メディア: CD
青春まっさかりの高校生時分に、このLPを聴いて[むかっ(怒り)]
圧巻の演奏のインストルメンタル曲に挟まれ、怒濤のように日本語ロックがファンキー・ビートに乗って押し寄せて来る。聞き覚えのあるビートは、それこそ「タイムマシン〜」位なもので、大半は未体験サウンドの無国籍ごちゃまぜロックなのである。まさに自分にとっても「黒船」襲来[exclamation×2]

初代ヴォーカリスト「加藤ミカ」
「塀までひとっとび」(1975年)

やっぱりミカ・バンドは巧かろうが下手だろうが、ミカが歌わねば・・・
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加藤和彦(Guitar&Vocal)

ミカ(Voval)

小原礼(Bass)

高橋幸宏(Drums)

今井裕(Keyboad)

高中正義(Guitar)


加藤和彦ミカは当時、夫婦。
(二人の離婚が後の解散に繋がった訳であるが)

ドラムは、前任の「つのだひろ」に代わり、今作から高橋幸宏

アニメキャラにそのままなりそうな風体が若き高中正義先生。


ピンクフロイドも手がけた敏腕プロデューサー「クリス・トーマス」の手によって完成されたこの「黒船」は、極東の6人組を世界に知らしめる事となった。

ロキシーミュージックの前座として欧米ツアーを廻った彼らは、時に主役を食う程の喝采を浴びたと云う。

ミカ・バンド・ライブ・イン・ロンドン

ミカ・バンド・ライブ・イン・ロンドン

  • アーティスト: サディスティック・ミカ・バンド
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/08/23
  • メディア: CD

このライブ・アルバムがまた格別である。
最良の録音とは言い難いが、当時のSMBのパフォーマンスの高さを余す所無く伝えている。
正直、スタジオ盤の「黒船」より、私は、このライブ盤を聴く方が多かった。

なにげにBassが凄いです。
実は「黒船」発表後、オリジナルメンバーの小原礼(手配写真の犯人みたいな方)が脱退。
この欧米ツアーから「後藤次利」という若きベーシストが新メンバーに迎えられていた。
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色男です[ぴかぴか(新しい)]

巧いです[ぴかぴか(新しい)]

小原氏も素晴しかったが、後藤のリズム感性が、SMBに新たな躍動感を生み出したといっても過言ではない。

欧米ツアー成功には、彼のビジュアル・サウンド双方の魅力が寄与したことに疑いはない。

そんな訳で、ギター小僧の小生にしては珍しく、このベーシストのファンになってしまった。

ところが・・・こいつが私の憎き恋敵になろうとは.......




...と、話題は全く逸れますが・・・


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