『サディスティック・ミカ・バンド』&「刑事犬カール」の不思議な関係 [〜ロックの神さん〜]
伝説のバンドの歴史を遡ります...
第3代ヴォーカリスト「木村カエラ」
「タイムマシンにおねがい」(2007年)ちょいと音切れ
日本ロック史上不朽の名曲を歌うカエラ嬢。
さすがに巧い! 歴代ヴォーカルの中では抜けた歌唱力ですな〜
再々結成時、新ヴォーカリストの名前を知った当初は違和感を覚えたが、聴いてみれば、今風の分厚いサウンドに彼女の軽い声質はベストマッチし、往年のSMBサウンドが一夜のみ復活した。
そして、時は平成元年(私は新婚)
第2代ヴォーカリスト「桐島かれん」
「塀までひとっとび」〜「Boys & Girls」(1989年)
14年ぶりの再結成時に指名されたヴォーカリストは、モデル出身の「桐島かれん」(余談ですが、4年後、私の尊敬する写真家・上田義彦氏と結婚します。)
当然のことながら歴代ヴォーカルの中ではズ抜けて美形のナイス・スタイルでございます。(私的には、歌唱力は「歌姫」レベルには認定できないが...)
YMO色がテクノ・ビートの中、ひとり気を吐く高中のギターが、いやはやなんとも...
時代はまさに「バブルに向かってGO!」であり、「華美でなければ価値なし」の世相を映した1回こっきりの復活劇であった。
更に時は遡り・・・
青春まっさかりの高校生時分に、このLPを聴いて驚愕
圧巻の演奏のインストルメンタル曲に挟まれ、怒濤のように日本語ロックがファンキー・ビートに乗って押し寄せて来る。聞き覚えのあるビートは、それこそ「タイムマシン〜」位なもので、大半は未体験サウンドの無国籍ごちゃまぜロックなのである。まさに自分にとっても「黒船」襲来
初代ヴォーカリスト「加藤ミカ」
「塀までひとっとび」(1975年)
やっぱりミカ・バンドは巧かろうが下手だろうが、ミカが歌わねば・・・
加藤和彦(Guitar&Vocal)
ミカ(Voval)
小原礼(Bass)
高橋幸宏(Drums)
今井裕(Keyboad)
高中正義(Guitar)
加藤和彦&ミカは当時、夫婦。
(二人の離婚が後の解散に繋がった訳であるが)
ドラムは、前任の「つのだひろ」に代わり、今作から高橋幸宏。
アニメキャラにそのままなりそうな風体が若き高中正義先生。
ピンクフロイドも手がけた敏腕プロデューサー「クリス・トーマス」の手によって完成されたこの「黒船」は、極東の6人組を世界に知らしめる事となった。
ロキシーミュージックの前座として欧米ツアーを廻った彼らは、時に主役を食う程の喝采を浴びたと云う。
このライブ・アルバムがまた格別である。
最良の録音とは言い難いが、当時のSMBのパフォーマンスの高さを余す所無く伝えている。
正直、スタジオ盤の「黒船」より、私は、このライブ盤を聴く方が多かった。
なにげにBassが凄いです。
実は「黒船」発表後、オリジナルメンバーの小原礼(手配写真の犯人みたいな方)が脱退。
この欧米ツアーから「後藤次利」という若きベーシストが新メンバーに迎えられていた。
色男です
巧いです
小原氏も素晴しかったが、後藤のリズム感性が、SMBに新たな躍動感を生み出したといっても過言ではない。
欧米ツアー成功には、彼のビジュアル・サウンド双方の魅力が寄与したことに疑いはない。
そんな訳で、ギター小僧の小生にしては珍しく、このベーシストのファンになってしまった。
ところが・・・こいつが私の憎き恋敵になろうとは.......