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『モールス』(Let Me In) [上映中飲食禁止じゃ!]

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監督・脚本:マッド・リーヴス
撮影:グレッグ・フレイザー
音楽:マイケル・ジアッキノ
原作:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト

キャスト:クロエ・グレース・モレッツ[揺れるハート] コディ・スミット=マクフィー リチャード・ジェンキンス 
イライアス・コティーズ カーラ・ブオノ サーシャ・バレス リッチー・コスター デイラン・ミネット

1983年の冬。12歳の少年オーウェンが暮らす団地の隣室に謎めいた少女が父親と越してくる。学校では陰湿な苛めにあい、家では精神的に不安定な母親との息苦しい生活に孤独感を強めていたオーウェンは、アビーと名乗る少女と夜の中庭で言葉を交わすのが楽しみになる。やがて、壁越しにモールス信号を送り合うようになり、アビーはオーウェンに苛められたらやり返せと励ます。同じ頃、町では連続猟奇殺人事件が起きていた....(goo映画より)

「このうだる暑さにはホラー系映画しかない[exclamation]」と、迷わず選んで、映画館に飛び込んだ。

2008年に好評を博したスウェーデン映画ぼくのエリ 200歳の少女 [DVD]をハリウッドがリメイクした作品であり、結構恐いらしいという予備知識しか持ち合わせてなかったのだが・・・
オリジナル版は、昨年国内限定公開されたが、残念ながら見逃している。

小気味良いテンポで、ストーリーは展開する。
硫酸を被って病院に搬送された謎の連続殺人の容疑者が、病室から飛び降り自殺するオープニング。
そして緊迫したシーンから一転して、雪が降りしきる真夜中、両親の離婚問題と校内苛めに悩むオーウェン少年宅の隣室に、不審な親子が引っ越してくる静かな場面に移っていく。オーウェンの心の悩みと隣室の美少女・アビーとの淡い恋心を淡々と描きながら、徐々に観客は、冒頭の自殺者がアビーの父親である事に気付き始める。使い古されてはいるが、憎い時間軸のずれの演出だ。

そういう展開の中で、私はアビー役の少女に釘付け。
「ん〜どこかで観ている娘なんだが...あっ〜〜〜[ひらめき]
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『キック・アス』のヒットガールこと

   クロエ・グレース・モレッツ
                ではないか[exclamation×2]

実は、8月現在での私の今年度のベストワンMOVIEは、1月に観た「キック・アス」であり、ヒットガールの勇姿はいまだに瞼に焼き付いたままである。スラング喚きちらしのお転婆殺人小娘が、今作では、深き想いを秘めた寂しきヴァンパイアの少女(とは云っても200年位生きているらしいが)役である。
前作とは好対照の役柄だが、一旦ぶち切れると凶暴になる性格は変わっていないようで...[たらーっ(汗)]
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しかし、素顔はこんなに可愛い14歳のブロンド少女です[黒ハート][黒ハート][黒ハート]

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色気開花度は20%未満という彼女が、哀しき吸血鬼を好演。生き血を啜らなければならない吸血本能と、少年に寄せる優しい女の子としての恋心を、彼女特有の知性的な魅力でもって、余す所無く表現している。
(それにしても、ヒットガール同様、彼女はつくづく“ダメ男くん”がお気に入りのようで)

...そして、オーウェン少年が、彼女の正体を知った時・・・二人の絆は離れ、また結ばれて・・・

残忍な描写は、ホラー系映画としては極めて少なく(「キック・アス」の方が遥かにグロい)、個人的には、孤独な少年少女の穢れ無き「小さな恋のメロディー」として、好感度の作品であった。
オリジナルのスウェーデン版にも大変興味をそそられた。

どちらにしても、クロエとの再会に、成長する愛娘を見守るようなトキメキ[揺れるハート]を覚えた小生でありました[わーい(嬉しい顔)]


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