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『アンフェア the answer』 [上映中飲食禁止じゃ!]

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監督・脚本:佐藤嗣麻子
原作:秦建日子
撮影:佐光朗
美術:林田裕至
音楽:住友紀人
 
キャスト:篠原涼子[キスマーク] 
佐藤浩市 山田孝之 阿部サダオ
加藤雅也 大森南朋 寺島進 香川照之 吹越満
 
 
殺人事件の容疑者となった人物が次々に殺される前代未聞の“予告殺人”が発生。東京を追われ北海道・西紋別署に勤務する雪平夏見(篠原涼子)にその連続殺人の容疑がかかる。雪平逮捕の一報が伝えられ騒然となる警視庁内。緊迫する状況の中、雪平は事件の真相を追い求め、警察からの逃避行を決意する。そこで判明するひとつの事実。犯人の狙いは国家機密が隠されたUSBであった。USBを巡り元夫、同僚、上司、検察、凶悪犯罪者ら雪平に近づく男たち。その背後で蠢く国家を脅かす巨大な陰謀。様々な思惑が絡み合う中、予告殺人と警察の暗部をつなぐUSBを最後に手にするのは。雪平は誰を信じ、誰に裏切られ、そして誰を裏切るのか……。(goo映画)
 
 
 
「アンフェア・シリーズ」はTVドラマも含めて初見である。 
先日、「笑っていいとも」に出演していた篠原涼子に「いい女になったなぁ〜[揺れるハート]」と見とれてしまったのが最大の理由だ。
そして「TV局製作の映画に良作なし」という偏見を持つ小生であるが、本作のメガホンを取ったのが、佐藤嗣麻子監督(前作アンフェアは脚本のみ)。「Kー20 怪人二十面相・伝」(2008年)の破天荒な演出が、結構、私のお気に入りで、彼女ならその偏見を拭い去ってくれるのではという期待感が2番目の理由だ。
 
前作までのストーリー展開も人物相関関係も全く解らない状態での観賞に、一抹の不安はあったのだが、それは杞憂に終わった。雪平夏美たゆやかな色気に完全に打ちのめされてしまった。

◎考察『篠原涼子』

東京パフォーマンス・ドール時代(18歳)1992年
 
1:25に涼子ちゃんアップです[目]
当時のTPDは今のAKB48よりも遥かにレベル高しと思うのはオッサンの偏見か[exclamation&question]

小室プロデュースで大ヒット〜その後ソロ活動へ(21歳)1994年
二十歳そこらでこのエロさは一体...

しかしながら、この時代の彼女には小生は食指は全く動かなかった。
この太腿は魅力的ではあったが、年の割に背伸びし過ぎたキャバクラの尖ったネェちゃんに近い評価であった。
実際、このヒット曲以降、彼女は長期の人気低迷に陥り、2001年頃から本格的に女優業に専念する。

彼女の存在が気になり始めたのは、2005年にこのお方と結婚した頃からであって...
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市村正親

日本を代表する舞台俳優のひとりであるが、篠原との歳の差はなんと24才[むかっ(怒り)]
なんと羨ましいこと[あせあせ(飛び散る汗)]
2008年には第一子が誕生し、59歳のパパとなる。(今の私より年上じゃんか〜)
篠原の爺好き・ファザコンを垣間見た訳であるが、とにかく結婚後の彼女は日増しに美しくなっていくのである。憑き物が取れたように、彼女の表情からは青さと刺々しさが無くなり、柔らかみとオンナの凄みが感じられるようになる。体全体もスリムなボディの上に1枚の厳かな皮膜が纏い、艶やかかつ清々しい色気を発散させるのである。

歳の差を超えて、ふたりの男女の相性が良かったのであろう。篠原は、女性としての幸福を手にすると同時にオンナとしても成熟し、そして女優としても新境地を開いて行く事になるのである。

こんな演技も出来るようになりました「ハケンの品格」2007年(34歳)


そして今や堂々たる演技派女優〜アラ40女性の憧れの的(現在38歳)
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顔のパーツひとつひとつは、精妙な作りというよりむしろ大ぶりで粗野。
口も目もでかいし、小鼻も広〜い。 
 しかし、若干ふくよかになった頬骨と太眉に戻した事が、表情に柔らかみをもたらせた。
なによりもプライベートの充実から醸し出される清楚な色気と幸せオーラが、
すべてのパーツのバランスを調和させ、
彼女の潜在的な美しさを200%開花させた感じである。
「黒」がこれほど似合う女優は滅多にいない。 
 
国内で数多現存する「黒髪タレント」の中で、この篠原涼子黒木メイサだけはブロンド・フェチの私にとっても別格的・神格的存在になりつつあるのであ〜る。 
 
...と、肝心の映画の方なのだが・・・
まず、シリーズ初期からの流れを知らない私でも、この作品単発で楽しめる内容になっていた。(もちろんTVドラマからのファンのような登場人物への思い入れが無いのは致し方ないが)
また佐藤監督により、TVドラマにありがちな薄っぺらな映像でなく、「映画的」な映像処理が成されており、 随所に深みのある描写は見応えがあった。
 
雪平夏美のワンカット・ワンカットに女性監督ならではの視点が感じられ、「ドキュン[揺れるハート]」となるシーンが再三あった。雪平のシャワー上がりでの格闘場面や剥き出しの黒い下着での拘束姿、一条(佐藤浩市)とのベッドシーンも、悶絶鼻血大放出に陥る一歩手前で絵画的に魅せてくれるのである。お色気たっぷりではあるが、下品ないやらしさが皆無であり、それが篠原涼子が持つ清々しい個性と違和感なく調和している。随所に見られる雪平の表情のアップも「ほ〜、女性監督だとこんな感じに撮るんだぁ」みたいな発見が多々。
また、ネイルガンの残虐な殺人シーンや変質殺人鬼のオドロオドロしい邸宅内の様子などは、既存のサスペンス映画とは一線を画したスタイリッシュなクール感が漂う。
 
「羊達の沈黙」から生臭さを抜いてドライ&クールに凝縮したみたいなサスペンス・アクション作品
さすがに、拳銃とクルマの扱いに関してはこの女性監督も不得手なようで、カーチェイスなどのアクションシーンでの緊迫感は弱かったが、その点を差し引いても、十分胸躍る佳作である。
 
このシリーズのテーマが「裏切りの連鎖」であるのも理解できたし、清艶なる篠原涼子を堪能したし、次回作への期待が大きく膨らんだ。
今作発表後、篠原は第2子妊娠を発表。出産後に更にパワーアップした雪平を観る事であろう。
旦那様だけには「裏切り」にあわないようにね[ハートたち(複数ハート)]
 
 
 
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『世界侵略 ロスアンゼルス決戦』 [上映中飲食禁止じゃ!]


 
 
監督:ジョナサン・リーベスマン
製作:ニール・H・モリッツ オリ・マーマー
製作総指揮:ジェフリー・チャーノフ デビット・グリーンプラット 
脚本:クリストファー・バートリニー
撮影:ルーカス・エトリン 
 
キャスト:アーロン・エッカート ブリジット・モイナハン ミシェル・ロドリゲス マイケル・ペーニャ
ニーヨ コリー・ハードリクト ウィル・ロッタール ラモン・ロドリゲス
 
1942年2月25日、アメリカ・ロサンゼルス上空。アメリカ軍のレーダーが、発光しながら編隊を組む25機の飛行物体を捕捉する。しかし約1440弾の対空砲火を行うが、1機も追撃することができなかった。当時、その模様はラジオで中継され、アメリカ西海岸はパニック状態に陥った。現在でも、この騒動の真相は明らかになっていない。その後、1965年にはアルゼンチン・ブエノスアイレスで空飛ぶ円盤が目撃され、1983年には韓国・ソウルに未知の光る物体が出現した。1991年にはイギリス・ロンドンにもそれらが現れた。しかし、彼らの目的はまだわからなかった。そして2011年、これまで世界各地で目撃されてきたUFO事件を通して人間を観察してきたエイリアンたちは、ついに地球侵略を開始する。彼らの侵略の最初の地であり、最後の砦となったロサンゼルスを守るため、マイケル・ナンツ曹長(アーロン・エッカート)率いる海兵隊は、壮絶な市街戦を繰り広げる。 
 
荒唐無稽な超SF作品と期待していた処、コテコテの米海兵隊戦争ドラマだったのだが、意外にも思いのほか引き込まれてしまった。 
 
宇宙人襲来パターンの映画は星の数ほどあり、地球外生物との交流を優しく描いた「E.T.」、高度な軍事・科学力を持つ侵略者との死闘を描いた「インディペンデンス・デイ」など、心躍らせた名作も多い。
今作は、世界各国の都市が同時にエイリアンの総攻撃を受けるという図式を取っており、「インディペンデンス〜」に酷似しているのだが、大きく戦闘の描写方法が異なる。

まずストーリーの柱が市街戦なのである。高度な文明を持つエイリアンのようだが、大量破壊兵器は一切使用せずに、海上から上陸作戦を敢行し徐々に内陸に侵攻してくるのだ。
そして、エイリアン達も地球軍同様に軍隊組織を形成し、リーダーを中心にした指導体制で小隊ごとに行動してくる。さらに、このエイリアン兵隊さんは、圧倒的な火器を使用はするのだが、個々の戦闘能力自体は驚く程高くない。我が大和魂を持って、相手の急所を狙い撃てば、決して勝てない敵でないのが、この作品のミソだ。

迎え撃つアメリカ海兵隊。ウィル・スミスのように素手でエイリアンを倒せるようなスーパーマンは登場しない。
引退間際のナンツ2等軍曹が編入された小隊は、それこそ「撤退許さじ!」海兵隊魂で、市民救出の為、敵陣の真っただ中に突入するのである。

ロスの市街地を舞台にした完全なる白兵戦である。
仮に、エイリアンが第二次大戦下のドイツ兵、アフガニスタン紛争のタリバン兵であっても、そのまま戦争映画として成立するシチュエーションなのである。敵がエイリアンであると思わせない程、現実の戦争を彷彿させる圧倒的な戦闘シーンの連続だ。あえて言うなら、相手が”人間”でないだけに残虐な死闘にも心が痛まない分、真のリアリティが薄れるが、そこがこの映画の良心的な部分だと思うのだが。

私は、ソマリア内戦を描いたリドリー・スコット監督のブラックホーク・ダウン [DVD]を思い起こす。
 
激しい市街戦の中で次々と消え往く仲間の命、圧倒的不利な状況でも使命を全うしようとする指揮官の姿は、出来レースと言われようが心を打つ。 そんなリーダーに当初は不信感を抱えていた部下達もいつしか身命を賭けて、彼に同調する。
 
兵士達のバックボーンの描き方が少々弱い為、彼らの壮絶な戦死にも割と平然していられる面があるが、それは戦場に半端なセンチメンタルは不必要というナンツ曹長のポリシーにも通じる。部下を失った悲しみと責任を、胸の奥深くに仕舞い込み、平然と任務遂行に邁進する。
 
国力が落ちたとはいえ、「世界の警察」としていまだ各国の戦場を駆け巡るアメリカ軍兵士。
アメリカの青年達は、有事となれば常に「死」と隣り合わせである。『何の為』か解らなくても・・・そんな彼らがいつしか本物の兵士となっていく。
 
米軍魂を徹底的に美化したコテコテ戦争映画に拍手を送りつつ、アメリカの抱えるジレンマを垣間見せたSF映画を超越した佳作であった。
さらに、エイリアン側をアメリカ軍、海兵隊側を仮にイラク軍に置き換えるならば、それこそ石油という資源を巡る壮絶な侵略戦争に見えなくもない・・・とは、深読みのし過ぎだろうか[exclamation&question]

おまけ
 そんな訳でもう一度この傑作を観たくなった
 
 
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『ザ・ウォード 監禁病棟』 [上映中飲食禁止じゃ!]


  
監督:ジョン・カーペンター
製作総指揮:デイヴィット・ロジャース アダム・ベタリッジ リッチ・コーワン  
脚本:マイケル・ラスムッセン ショーン・ラスムッセン
撮影:ヤーロン・オーバック
美術:ポール・ピーターズ
音楽:マーク・キリアン 
 
キャスト:アンバー・ハード[揺れるハート] メイミー・ガマー ダイエル・パナベイカー ローラ=リー 
リンジー・フォンセカ ミカ・プーレム ジャレッド・ハリス
 
1966年。20歳のクリステン(アンバー・ハード)は身に覚えのない放火の罪で精神病棟に送られる。同年代の少女ばかりを収容する奥の病棟に隔離され、そこでは一人ずつに部屋があてがわれた。クリステンは、初日の夜から見えない人の気配を感じ、いわれのない不安を抱く。同じような境遇の少女は、ボロボロのぬいぐるみを抱くゾーイ(ローラ・リー)、華やかなサラ(ダニエル・パナベイカー)、絵を描くのが好きなアイリス(リンジー・フォンセカ)、歌を得意とするエミリー(メイミー・ガマー)の4人。自分のことを狂人と認めている彼女たちとは違うと自負するクリステンであったが、担当医ストリンガー(ジャレッド・ハリス)と面接する中、自分の仕業とされる放火を見たことと自分の名前以外、一切の記憶を失っていることに気づく。さらにその夜、廊下を歩く奇妙な女性の姿を目撃し、事態は新たな展開を迎えるのだった……(goo映画より)
 
ホラー系映画は、あまり積極的には観賞しないのであるが、ハロウィン』『遊星からの物体X 
巨匠ジョン・カーペンター監督の久々の新作と聞けば、やはり観てしまうのである。
 
交互に押し寄せる残暑と台風の煩わしさを吹き飛ばすには格好の清涼剤とも云うべき作品であった。
映画内容云々よりも、あくまでも個人的趣向を満足させた部分が強かったのは否定しないが・・・
 
ブロンドの主演女優に注目なのである[キスマーク]
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アンバー・ハード〜テキサス生まれの25歳。「ゾンビランド」「ドライブ・アングリー3D」(いずれも未見)等に出演し、徐々に名前が売れて来たブロンド嬢である。
容姿に欠点が見当たらない処が、逆に俳優としては欠点になるであろう所謂、典型的なスリムなブロンド美人だ。

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こんな彼女=クリステンが下着姿で森を徘徊した末に、一軒の民家に放火する事件を起こす。そして警察に捕えられ、収容されたのが、刑務所ではなく精神病院の中の隔離された特別病棟。
そこで、既に収監されている4人のうら若き女性患者達との奇妙な共同生活が始まるのである。
 
スタイル抜群のクリステンが、タイトなジーンズを履いて黴臭い精神病棟を闊歩するアンバランスな情景が、非常に印象的である。
また、普段は知的で冷静沈着・クールな彼女が時折見せる暴力的な一面や、見えない影に怯えきる姿は、アンバー・ハードの非凡な演技力を垣間見る事ができる。

幾度となく閉鎖病棟からの脱出を試みる彼女であるが失敗に終わり、その間に4人の仲間がひとりづつ消えていくのである。最後のひとりとなったクリステンは、この病棟の秘密を握っているであろう担当医と対峙する。そして暴かれた真実とは・・・

見終わってみれば「なぁ〜んだ」という使い古された種明かしなのだが、ラストまで強引にドキドキ感を引っ張りきる演出と映像の力は、やはりホラーの巨匠と呼ばれる所以か。

遊星からの物体X」の斬新な映像とジワジワと締め付ける恐怖感を知るからこそ、久しぶりの新作への期待感が大き過ぎたのは否めないが、カーペンター監督ならもっと別次元の衝撃的な展開と描写を望みたい処であった。
逆に言えば、近年の刺激的過ぎる作品に、私が慣れてしまったせいからくる、無いものねだりかもしれないが。

どちらにしても、私はアンバー・ハードの肢体を眺めているだけでも十分幸せではあったのである。

ドライブ・アングリーから 今作とは違った彼女の魅力[揺れるハート]
[ぴかぴか(新しい)]華があります[ぴかぴか(新しい)]
セクシーエレガントストロング
大ブレイク[どんっ(衝撃)]する女優になるかもしれない〜今後も注目[目]

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久々、東京ドーム「巨人VS中日」 [ざれごと写真日記]

昨晩、祭りで疲れきった体で横になりながら、NHK大河ドラマ「江」を妻と観ていた。
 
画面を見ながら、ふと先週の接待中での出来事を思い出す。
「あ〜、そうそうこの間、飲み屋のネェチャンに、こいつに似ているって2日連続で言われたぜ
 
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 徳川秀忠役向井理
 
「ムカイオサム」と読むそうだ。
 
私はあまり存じない俳優なのだが、最近人気沸騰中らしい。
確かに、若いホステス嬢から先週に限らず、「似ている」と云われる機会が昨年あたりから増えた。
 
個人的には「いい男」に感じられないのだが、売れ線俳優らしいので、悪い気はしない。夜のクラブ活動の痴話話には、「似ている俳優」と「血液型」は不可欠な科目ではある。
そんな常套句に舞い上がる小生ではないが、『若い』俳優というのは「ポイント高し」な訳で、「向井理」デビュー前に良く云われたのは「ゼブラーマン」こと哀川翔だった。
 
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同年代というより完璧同級生なのである。所詮ゼブラーマンなのである。
 
(もしかして、俺って若返ってるって事?) 
などと、実はひとりほくそ笑む[わーい(嬉しい顔)]親爺だったのである。
 
「ふっふっふっ。俺が似ているんでなくて、向井が俺に似ているんだって、云ってやったさ[exclamation]」 
 
妻が一言。
 
「ば〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜か」
 
 
与太話はこの辺にして、今日はその妻と何年かぶりの野球観戦なのである。
 
取引先の方から「巨人VS中日戦」のチケットを戴き、 野球音痴の妻と水道橋に行ってきました。
 
子供時代から「巨人の星」の影響で熱狂的なジャイアンツ・ファンであったが、高校に入る頃にはサッカー青年となり、1988年の「王監督解任劇」により巨人軍はおろかプロ野球自体への興味は完全に消滅していた。 
そんな訳で、最近の選手はほとんど知らず、妻の野球無知を笑えない小生なのだが・・・
 
 トンネルを抜けると
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 そこは懐かしいドーム球場
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三塁側だが巨人ファン一色
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試合は序盤から巨人のボロ負け状況となり、興味は自然と...
プレミアムモルツのお嬢さんになったり
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 ドーム・コンサートの歴代グループのプレートになったり...
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試合結果は3-8で巨人惨敗
あの常勝・巨人軍は何処へ行った[どんっ(衝撃)]
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 ジェットコースーター事故以来、閉園が続くドームシティ・アトラクションも泣いている[たらーっ(汗)][たらーっ(汗)]
 
残念な試合内容ではあったが、きらびやかな雰囲気での野球観戦を久々に味わえたのは楽しかった。
おまけに、両軍からホームランが飛び出したので、「ビックマック無料券」を2枚ゲット[exclamation×2] 
 
家路に急ぐ人々で混雑する水道橋駅を尻目に、お茶の水方面まで歩きながら「マクドナルド」を探して、安上がりな夕食を摂ろうという事になった。
 
これが失敗であった
 
人通りの少ない裏道を歩いていると...「庭のホテル」という看板が...
 
妻「なんか此処、聴いた事がある。おしゃれなホテルなんだってぇ〜行きたいなぁ〜」 
 
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食事までしたら高額なので、カクテル2杯のご注文で雰囲気を味わう。 
 
猿楽町から我が学び舎の大学を抜け神保町に出ると...
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夫「あ〜懐かしい。此処で学生時代に食べた事あるんだぁ〜。カレー食うかぁ」
 
結局、チキンカレー大盛り&エビカレーご注文。 
 
夫「ん〜、やっぱりカレーの後はコーヒーだな」
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これまた懐かしの喫茶店で、ブレンドコーヒー2杯ご注文。
 
結局、誘惑に負けやすい夫婦はいつもの通り散財し、「ビックマック無料券」は息子の手に渡る事となるのであった。
 
また自宅の居間でゴロ寝をしながらTVを見ていると...またも「向井君」登場。
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今週末公開予定の映画の宣伝であった。
 
この番組から、彼が、先程歩き回ったお茶の水の私の大学の後輩である事が判明。 
 
夫「おい、コイツは俺の後輩だよ。やっぱり俺に似ているんだな[わーい(嬉しい顔)]
 
本日の出費を計算中の妻は、無言のまま電卓を打っているのであった...[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]
 
 
 
 
 

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地元のお祭り〜牛嶋・三囲神社例祭 [ざれごと写真日記]

雲一つない晴天[晴れ]に恵まれ、本日は我が街のお祭りである[ぴかぴか(新しい)]
 
本所(墨田区)の総鎮守である「牛嶋神社」の祭礼が毎年この時期に行われる。
区内のほぼ全域で、町内会ごとに神輿が町中を練り歩く墨田区最大の秋の行事なのである。
 
私の所属する町内会では、向島の鎮守でもある「三囲神社」の祭礼と併せて催されるのが慣例。
当初は、震災の為、中止という話しもあったが、そこは「江戸っ子の心意気」。
規模は縮小しながらも「東北にエールを送る」スローガンを掲げて、厳粛かつ雄々しく、祭りを執り行う事となった。
  
生まれ育った地元である。歳はとっても、やはり血が騒ぐ[グッド(上向き矢印)]
よほどの仕事が入らない限り、毎年つらくなる腰痛にもめげず、必ず神輿を担ぐ事にしている。
ちなみに、私は町内会では「青年部」所属。(ほとんど幽霊会員状態であるが...[あせあせ(飛び散る汗)])祭りでは「大活躍」しなければいけない立場なのだが、アラ50のオッサンは、近年では省エネ体制に入った事実は否めない。
それにしても、大学生を子供に持つ親が「青年部」とは・・・我が下町は、そのまま日本の老齢社会の縮図である。 
 
若者よ、下町に来たれ[exclamation×2]
 
(今回は担ぎながらの撮影なので軽量「RICOH GR-DIGITAL」の登場)
 
 「牛嶋神社」
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少々寂しい露天が並ぶ
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町内会館からスカイツリーに向かってGO[exclamation]
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五町会揃い踏みのスカイツリー詣 
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絶叫
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 ツリー見学の観光バスに気合いを見せろぉ[exclamation]
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 「三囲神社」への宮入
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 子供神輿も頑張る(というか、もうちょい気合い入れろ〜[パンチ]
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 「がんばろう 日本」
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約五時間半の巡行後、神酒所前で最後に三本締めにて終了。
省エネで臨んだつもりだったが、終わってみれば、右肩痛・腰痛悪化・肉離れ寸前・半熱中症・森進一喉頭炎を発症させた満身創痍のアラ50青年は、自宅の居間でピクリともせず眠り込むのであった[眠い(睡眠)] 
 
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『レイン・オブ・アサシン』 [上映中飲食禁止じゃ!]

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監督・製作:ジョン・ウー 
監督・脚本:スー・チョオピン
製作:テレンス・チャン
撮影:ホーレス・ウォン
音楽:ピーター・カム
 
キャスト:ミシェル・ヨー チョン・ウソン
ワン・シュエチー バービー・スー 
ショーン・ユー ケリー・リン レオン・ダイ リー・ゾンファン パオ・ヘイチン 
グオ・シャオドン ペース・ウー
 
 
明王朝時代、強大な力と中国武術界の覇権をもたらすといわれる達磨(だるま)大師のミイラを、暗殺組織・黒石が手に入れようと暗躍していた。黒石の女刺客・細雨(ミシェル・ヨー)はいまわしい過去と決別するため、組織に背き達磨(だるま)の遺体と共に姿を消す。やがて名前を変え心優しい阿生(チョン・ウソン)と結ばれた細雨だったが、組織の殺し屋たちが迫っていた… 
 
 
先日『シャンハイ』を観て、ブロンド娘にうつつを抜かすのも良いが、アジアの黒髪美人もやはり捨て難いと再認識し、この作品を選んだ。 
 
 
 
因に私は、香港アクション映画には芸術作品としての完璧さは、一切求めない。辻褄の合わない筋書きだろうが、理解不能な演出があろうが、構わない。とにかく、ドキドキワクワク・気分爽快になれれば文句無し[exclamation×2]
これは「ブルース・リー時代」から一貫した私の主張である。今作は、最近は大作続きのジョン・ウー監督が、久しぶりの故郷に戻ってのコテコテ任侠劇。期待通りの爽快活劇であった[パンチ]
 
まず、主要登場人物すべてを結構掘り下げて描いている。
細雨・阿生夫婦は当然ながら3人の刺客、暗殺組織のボスに至るまで、彼らのかつての境遇と性格を自然と匂わせる描写により複雑な人間模様を浮き上がらせ、この作品を単なる活劇に終わらせていないミソとなっている。
 
なんの取り柄も無い配達人(今で云う個人宅急便屋)阿生と、かつての一流の女暗殺者・細雨との出会いから恋に落ちる経緯は、二人の性格も窺われ、微笑ましい。
ミシェル・ヨーは「グリーン・デスティニー」、チャン・ウソンは「上海グラント」での出演で記憶していたが、二人の平時での自然な演技と格闘シーンでの見事な殺陣とのギャップが、ストーリー展開に更にメリハリをつける。
そして、うだつの上がらない宦官が実は暗殺組織のボスという「転輪王」ワン・シュエチーも、「こんなオッサンがどうしてこんなに強いのぉ〜」みたいな良い味を出し、妻子を愛する麺職人〜飛空針の使い手「雷彬」ショーン・ユーは、やたらカッコイイ、不気味な妖術騎士「彩戯師」レオン・ダイの哀しき滑稽さも受けた。
 
なによりも今作の一押しは、少々お年を召されたミシェル・ヨーに代わり、この映画に花を添えた、冷徹な美貌剣士「錠青」を演じたバービー・スーである。 
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 可愛い〜[揺れるハート][揺れるハート][揺れるハート]
 
台湾でマルチタレントとして活躍する、どう見ても34歳とは信じられない超・童顔清純系美女である。
 
この彼女が「男と血が、だ〜い好き[黒ハート]」という淫乱系暗殺者役なのだから、小生は堪らない[グッド(上向き矢印)]
絶対的な清純派が、相当無理して演技している処が「痛々しくて」かえって男心を更にそそるのである。
 
 
 
95年に歌手として日本デビューもしていたそうであるが、流石に当時は気がつかなかったが、08年の香港映画「コネクテッド」での演技は記憶に新しい。
 
コネクテッド スペシャル・エディション [DVD]

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  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD
 
 
 
 
 
 
当時、あまり話題に登らなかった映画であるが、個人的にはハリウッドもびっくりのサスペンス・アクション映画の超おすすめの絶品である。作中、彼女は誘拐監禁されるシングルマザー役を熱演。
細かい演技力云々よりも、彼女の美貌と必死な姿に心打たれたのであった。
 
このような個性的俳優陣が、香港お得意のワイヤーアクションで縦横無尽の大立ち回り[ぴかぴか(新しい)]楽しくないわけがない[exclamation×2]
 
レッドクリフ」のような史実に沿った歴史大作より、ジョン・ウー監督はこのような荒唐無稽な剣技連発の小作品の方が、遥かに冴え渡っている気がするのは私だけではないはずだ。
多少辻褄が合わなくても、強引にストーリーに組み込んでしまう力技も、かえって爽快極まるのである。
ダメ駄目亭主の正体がさらされた時、「まさか、そんな子供騙しの展開かいな[exclamation&question]」と絶句させたり、達磨大師のミイラを執拗に追う暗殺組織のボスの真の目的を知った時、思わず吹き出したり・・・
そしてどんなに悲惨な状況でも、最期はハッピーエンドにしていただける出血ファン大サービス[ムード]

いやぁ〜香港映画って本当に素晴しい[パンチ][パンチ][パンチ]


 

おまけ 
 バービー・スーのCM見っけ[揺れるハート]
 

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Cocco〜ザ・ベスト盤 [〜私の歌姫〜]

ザ・ベスト盤(初回限定盤)

ザ・ベスト盤(初回限定盤)

  • アーティスト:Cocco
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2011/08/15
  • メディア: CD
 
 
 
 
 
月日の経つのは早いもので、デビュー15周年になる。
昔程は聴き込まなくなったとはいえ、やはり彼女の出す新譜は必ず購入してしまう。 
 
兎に角、発売当時のブーゲンビリアクムイウタ の衝撃度は私にとってはメガトン級だった訳で、意中の歌姫との遭遇に歓喜し、年甲斐も無く彼女のコアなファンのひとりとなっていた。
自分の肉を裂き、一滴残らず血を絞り出したような魂の叫び(ヴォーカル)は、70年代を彷彿させる骨太ロック・サウンドと交錯・調和しながら、妖しくも美しき日本語の詩として、私の五感を麻痺させたのだった。
 
2000年の大阪城ホールでのライブが、まるで昨日の事のように思い出される。(当時アラ40の私は、仕事帰りのスーツ姿で、圧倒的女性ファンの中で、独り気を吐いていた)
 
それからの休養宣言、アッと驚いた「くるり」とのコラボによる復活、そして今や「ニッポンの歌姫」としての堂々たる活躍を、昔恋い焦がれた小娘を優しく見守る中年親爺の如く、彼女の歌声を聴き続けているのである。
 
今作は、その名の通りこの15年間の集大成のベスト盤であり、ほぼ全曲を知っているのは当然といえば当然。(未発表の2曲がまた素晴しい)
2枚組の内、Disk1が休養前の2001年までの音源、Disk2が復帰後の所謂New Coccoである。
リマスターされたDisk1は、各楽器の分離が明確になり、ヴォーカルも鮮明。但し、個人的にはサ行の発音が、少々キツくなった分、当時の想い入れも含めてオリジナルに軍配を挙げるがところであるが、続けざまにDisk2を聴くと彼女の進化・変体に改めて感銘を受けるのである。
 
メディアで取り上げるような休養前後の彼女の心情変化には、私は全く興味は無く、純粋に音楽を聴き比べるだけなのだが、声質と曲作りのスケールアップは驚嘆に値する。
近づく者はすべて切り刻む小さなナイフが、一時は錆び付きつつも、いつしか決して振り下ろされることの無い大きな鉈(ナタ)に変貌する様を・・・
 
そういう観点からも、昨年発表されたオリジナル・アルバム(エメラルド(初回限定盤)(DVD付))は、復帰後の迷いをすべて断ち切ったようなCocco最高傑作だと私は確信している。
 
歌姫とは、歌い続ける事が宿命である。
 
この15年を振り返りながら、この先、小生がアルツ徘徊老人となって天に召される時も、彼女の歌声が隣に在ってくれればいいと思うのだった。
 
ちなみに、私はCoccoの歌は愛すが、彼女のおしゃべりは苦手である。
あのたどたどしい、人をおちょくったような口調の女には、虫酸が走るし、絶対に近寄りたくないし、私の理想の女性像からは程遠いのである。しかし、「嫌いの嫌いは好き」が人の本心だとすれば、万一、身近な処に彼女が存在したなら、狂わんばかりの恋に落ちるのかもしれない。
 
ベスト盤に収められていない私のベスト曲を・・・
 
「首」 (デビュー直後)
 
 
十三夜(最新作「エメラルド」より)
 
 
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『ゴーストライター』 [上映中飲食禁止じゃ!]

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監督・脚本・製作:ロマン・ポランスキー
原作・脚本:ロバート・ハリス
製作:ロベール・ベンムッサ アラン・サルド
撮影:パデル・エデルマン
音楽:アレキサンドル・デスプラ
 
キャスト:ユアン・マクレガー 
ピアース・ブロスナン キム・キャトラル 
オリヴィア・ウィリアムズ
 
元英国首相ラングの自伝執筆のために出版社より選ばれたゴーストライターの“僕”は、ラングが滞在するアメリカ東海岸の孤島に向かう。その矢先、ラングがイスラム過激派の逮捕や拷問に加担した疑いがあるというニュースが流れる。このスキャンダルは国際刑事裁判という大騒動になっていく。一方、“僕”は溺死した前任者の部屋から、ある資料を見つける。それはインタビューで聞いたラングの経歴を覆すものだった…。(goo映画)

ロマン・ポランスキー御大の久々の新作である。
 
気がつけば氏も78歳。「テス」のナスターシャ・キンスキーに心奪われたのが32年前。巨匠復活と絶賛された「戦場のピアニスト」から9年。
果たして高齢の彼に、あの類い稀なる映像表現力がどれだけ残されているのだろうか?一抹の不安を持ちながらの観賞となっが、それは杞憂に終わった。
 
冒頭のフェリー乗場のシーンから、欧州映画らしいダークな色彩感に引き込まれる。
舞台がアメリカの孤島であっても、映像は英国調のくすんだ空気感に染まっているのが、なんとも嬉しい。

サスペンス映画には二種類あって、絶対に起こりえない仕掛けを施したあっと驚く作品と、実話とも思わせるリアルティ溢れる作品に分かれると思うのだが、この作品は後者である。

ストーリーは、「先に謎ありき」ではなく、緩やかに静かに進行する。
元英国首相・ラングの自叙伝作成の為に雇われたゴーストライターが、前任者の残した原稿を校正していくうちに、徐々に事実との相違に謎を感じ始め、その前任者の死に対しても疑惑を持ち始める。
そのゴーストライター役にユアン・マクレガー。作家をめざしながらもなりきれず、売れないゴーストライターに甘んじている”普通の男”を、まさしく”普通に”演じた。ちなみに作中、彼に名は無い。
この彼の日常感溢れる好演が、悠然と進む話の展開に現実味を増させ、それが自然とした緊張感に繋がって行く。
ラング役のピアース・ブロスナン。元007の彼が今回は、善人なのか悪人なのか全く判別できない難しい役どころを見事に演じた。
この二人を取り巻く女優陣。学生時代の政治活動からラングを支えてきた妻役・オリヴィア・ウィリアムズ。亭主の寵愛を一身に集める秘書に嫉妬を募らせる元ファーストレディの心の機微が伝わってくる。
その秘書役にキム・キャトラル。今や完全にラングの女房気取りの彼女は、知性と色香を振りまきながら、彼への強い忠誠と愛を感じさせる。
他にもティモシー・ハットン、トム・ウィルキンソン、イーライ・ウォラックなどが渋い役どころで顔を出し、作品全体に花を添える。

彼の執筆途中に、ラングが首相時代のテロ容疑者への不当な拷問への関与が報道され、状況は混沌としてくる。

イラク戦争時、当時のブレア英国首相はアメリカへの追従路線を打ち出し「ブッシュのプードル」とマスコミから揶揄されたのは記憶に新しいところである。
本作は、英米関係の闇に光を当て、「テロ撲滅」の大義に隠された軍事産業の暗躍を、フィクションのサスペンス映画という姿を借りた社会派ドラマといっても過言ではない。
そんな硬派な原作も、ロマン・ポランスキー監督の手にかかると、叙情的な映像と登場人物の緻密な感情表現により高度な芸術作品に昇華する。

主人公が真実に近づく毎に、姿の見えない敵に徐々に追いつめられていく緊迫感は、まさに彼の真骨頂というべきか。
そして、最期の出版記念パーティーのシーン。『恐いよぉ〜[がく~(落胆した顔)]
ラストで公道に巻き散らされる原稿が、社会の巨悪に粉砕される庶民の姿に見えた。

誰を信じていいのか?国家を信用していいのか?マス・メディアの報道は真実なのか?女房を信じていいの???

血がほとんど流れないからこそ痺れる極上のサスペンス社会ドラマであった。

ラングさん、アンタの浮気も許そう。秘書を選んだあなたは正しかった[exclamation&question]
 
 
 
おまけ
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今回のブロンド姫は残念ながら妙齢のKim Cattrall(右の方)のみなのだが、若い頃はきっと美しかったに違いないと、確信して探しましたよ〜

 「マネキン」(1987年)
 
曲はジェファーソン・エアプレーンの「Nothing Gonna Stop Us Now」
綺麗な体をしているなぁ〜私の目に狂いはない[わーい(嬉しい顔)]
そして、みんなこのように歳をとるのね〜
[ぴかぴか(新しい)]いいなぁ〜80年代[ぴかぴか(新しい)] 
 
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『ハウスメイド』 [上映中飲食禁止じゃ!]

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監督:イム・サンス
原案:キム・ギヨン
 
キャスト:チョン・ドヨン 
     イ・ジョンジェ
     ソウ  
     ユン・ヨジョン 
 

ある大邸宅でメイドとして働く事になったウニ。家事全般と妊娠中の妻ヘラと6歳になる娘ナミの世話が仕事だ。ウニは早速愛らしいナミと仲良くなった。その邸宅に長年勤めているベテランメイド、ビョンシクは、仕事にうんざりしていていつも不機嫌だが、その仕事ぶりは完璧だった。ある日、一家のお供で出かけた別荘で、主人のフンが妻に隠れてウニの部屋へ忍び込む。ウニは湧き上がる欲望に身を任せ、フンと関係を持ってしまう...(goo映画より)

[左斜め上]このメイド・コスチュームからして、この映画のいかがわしさが推察できる。
 
予告編を見た時点で『ムフフ[ハートたち(複数ハート)]無限大』状態に陥ったエロ親爺は、当然の如く妻を置き去りに単騎、映画館に向かったのは当然なのである。
 
 
ハウスメイド」と云えば聞こえは良いが、「召使い」と和訳するとその語感から、そこはかとなき哀しさと共に一抹の漠然とした不安感が私を襲う。
たぶんそれは、幼少の頃に度重ねて観たTVドラマ(サスペンス劇場とか)に現れる召使い・書生と呼ばれる登場人物のほとんどが不気味な様相の役者が多い上に、大概が真犯人であったという幼い記憶が自分の脳裏に焼き付いているからだと思う。
今作のオリジナルは、1960年製作キム・ギヨン監督作『下女』である。「召使い」のイメージから更に『蔑視』という不快感までまとわりついてくる。
 
半世紀前の作品をリメイクした本作「ハウスメイド」は、サスペンス感はそのままに、当時の韓国の差別社会を現代風にリニューアルしたものと思われる。(オリジナルは未見)
 
女房を連れて来なくて正解だった。R15というよりアベック観賞厳禁だ。
 
ベートーベンを軽々と弾きこなし、ワインをこよなく愛す青年実業家のフン。これだけでも恵まれた境遇のご主人様は、さらに精力絶倫ときたもんだから困りモンだ[パンチ]
身重の美人妻ヘラの献身的な愛の奉仕にも飽き足らず、当然のように家政婦のウニにも手を出す。
この二人の女性を愛の奴隷のように扱うフンの王様気取りの性描写は、あからさまななSEXシーンでない処が、なおさらエロチック感を募らせる。
このフンの行動に嫌悪感を覚えつつも、「男の願望」をなんなく叶える彼に羨望の眼差しを送るのは、「普通の男」の哀しさゆえか・・・
 
そういう意味で、精力に自信の無い理性ある男性諸氏は、アベック観賞厳禁なのだ。すべての男がこんなタイプとパートナーに思われては堪らない。(私も昔は結構なモンだったが...[ふらふら]
 
二人の女優が魅力的。
 
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ヘラ役のソウ
 
「少女時代」的な今風の韓国アイドル・ドール系美女。 
  
ウニ役のチョン・ドヨン
 
ちょっと影を引きずる在りし日の正統派韓国美女。
 
この今昔コリアン女性の対比が興味深い。
PCゲームのヒロインのようなヴァーチャル娘と情念吐き出しの生身のオンナの対決。
 
 
しかしながら、演技面では文句無しにチョン・ドヨンの貫禄勝ち[手(チョキ)]
 
身分の違う主人に憧れを募らせ、彼女の部屋に忍び込んだフンを拒絶するどころか「この匂いがたまらない」と、彼の体にしゃぶりつく姿。女の歓びを感じた翌朝、主人から小切手を渡され娼婦扱いを自覚した瞬間。
学も無く人を疑う事を知らない純真な田舎娘が、傲慢な富裕階級社会に戸惑い、振り回され、心身共に傷ついていく様を壮絶に演じた。カンヌ国際映画祭主演女優賞受賞もうなずける、迫真の演技である。
 
物語は、ウニの妊娠が発覚した事から、先輩メイド・ビョンシクとヘラの母親も巻き込んで急展開。(この二人の個性溢れる女優の演技も興味深い)
母性に目覚めたウニは出産を決意するが、力なき貧しき者がいくら抗っても、圧倒的な富の差は力の差。
弱者の想いなどは、いとも簡単に踏みにじられるのである。
 
韓国社会でも古くから根付く階級差別の構図を、ドラマチックに表現した作品である。
 
ウニの最期は、衝撃的であり、いかにも韓国的である。 
「復讐」といえば、人知れず自ら命を落とし、霊となって生者を苦しめるというスピリチュアルなおどろおどろしさに慣れ親しんだ日本人の感性からすると、唐突感が拭いきれない部分も正直ある。
こんな復讐の仕方に韓国人の激しい感情表現を垣間見た思いだ。 
 
この傾向の作品なら、個人的にはキム・ギドク監督の脂ぎった官能美が好みではあるが、随所に魅せる斬新なカメラワークに、NEWコリアン・アートの息吹を感じ、とにもかくにもチョン・ドヨンの壮絶かつ妖艶なる演技に目を奪われた作品であった。やはり「ムフフ」だけでは、終わらせてくれなかった。
  
 
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ハイレゾで聴く「キース・ジャレット」の衝撃 [素人の扉〜Jazz&Classic〜]

ソロ・ピアノは苦手な部類だ。
 
クラシック・ジャズに関わらず名盤と呼ばれる作品でも、アルバム1枚を最後まで集中して聴くのは、私にとっては至難の技である。ピアノの旋律は大好きだが、音譜解読不可、絶対音感ゼロの小生は、この楽器の奥深さを理解するほど、高度な音楽経験は持ち合わせてなかった。5、6分の小作品のみならまだしも、1時間近くの作品を通して、その良し悪しを語るなぞ所詮、無理な注文ではあるのだが・・・
 
しかし、高校生時代に出会ったこのアルバムだけは別格なのである。
 
ザ・ケルン・コンサート

ザ・ケルン・コンサート

  • アーティスト: キース・ジャレット
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2003/04/23
  • メディア: CD
 
キース.ジャレットのソロ・ライブ。
理屈抜き[exclamation×2]何故か心が洗われ、自然と涙が溢れ出た[もうやだ~(悲しい顔)] 
 
後日談によれば、最悪の体調の中、予定の器材も届かず、質素なピアノにて強行されたコンサートだったと言われている。その劣悪な環境下で、キースは自己の魂の表現を即興で鍵盤に綴っていくのである。そこから放たれる音の雫は、天空の煌めく雨だれとなってライン川に注ぎ、時に穏やかに、時に濁流の如く荒れ狂い、大海に飲み込まれて行くのである。
こんな美しいメロディーを、アドリブでどうしていきなり弾けるのか?信じ難かった。 
そして、ピアノが鍵盤楽器と呼ばれると同時に、弦楽器であり打楽器でもある事を、初めて実体験した。 
なによりも、「響き」が唯一無比。
 
当時の最高級カセット「フェリクローム・テープ」で録音し、就寝時に毎晩のようにラジカセ・ヘッドフォンで聴いていたものだった。今でも、曲の進行・一音一音、アルバム1枚分すべてが脳裏に焼きついている。
 
前置きが長くなったが、先日、とある音楽雑誌で「ハイレゾ音源でケルン・コンサートを聴いて涙した」というコラムを見つけた。
音響理論にも疎い小生であるが「ハイレゾ」というのが、CDには収まらない帯域の音源がNET配信された今の流行物というのは何となく知っていた。あの「ケルン・コンサート」をマスターテープ並みの美しい音で聴けるという妄想に捕われた私は、たいした予備知識も無く飛びついたのだった。
 
まず、HDtrackshttps://www.hdtracks.com)という配信サイトへアクセス。当然、英語表記なのだが、なんとか会員登録。お目当てのアルバムを探すと、すぐに見つかった。
『Keith Jarrett koln concert 96kHz/24bit』 $17.98
買物カートに入れ、精算ボタンを押すと、PayPalに飛ばされるが、ここは焦らずにPayPalも会員登録完了させる。すると音源ダウンロード画面にチェンジ。「プッシュ」〜「落ちた〜[exclamation×2]
 
こうして手に入ったハイレゾ音源なのだが、PCのヘッドフォンで聴いている限りでは、その本領は発揮されない。
しかし、私のPCはデスクトップ型MACなので、リビングに鎮座するオーディオ機器まで持っていけない。それ以前に、私の超アナログなアンプにはUSB入力なんぞ無いし、本格的には「DAC」なる別機器を購入せねばならないらしい。
極力、出費は避けたい小生は『困った』[ふらふら] 
 
この音源をCDに焼いても、CDレベルの音質に劣化するだけらしい。
そこで思いついた。私のCD兼DVDプレイヤーはユニバーサル・プレイヤーなので、今では絶滅寸前のDVDオーディオも再生できるのであった[ひらめき]
詳しくは解らんがCDは44.1Khz/16bitが限界で、DVDなら192Khz/24bitまでいけるらしい。(理屈は???)
 
そこでMACの最強音声編集フリーソフト『Audacity』で、ダウンロードしたflacなるファイルをwavに変換し、更にMACの最強DVD作成フリーソフト『Burn』でDVD-Rに焼いてみる事に・・・
 
「出来た〜」(IT素人でも何とかなるもんだ)
 
そして、この出来立てのDVDオーディオを、恐る恐るホーム・オーディオで聴いてみる... 
 
[るんるん][もうやだ~(悲しい顔)][るんるん][もうやだ~(悲しい顔)][るんるん][もうやだ~(悲しい顔)][るんるん][もうやだ~(悲しい顔)][るんるん][もうやだ~(悲しい顔)][るんるん][もうやだ~(悲しい顔)][るんるん][もうやだ~(悲しい顔)][るんるん]
 
CDの音と桁違い。空気感と臨場感が圧倒的。
30年ぶりの感動が再び[exclamation×2]
 
[どんっ(衝撃)]「ハイレゾ」恐るべし[どんっ(衝撃)] 
これから、ここでのお買い物がやたらと増えそうな予感と共に 
CD時代終焉の始まりを漠然と感じた小生であった。
 
(ほんの少し有名なオープニングを昔のCMで)

 

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