『第2回 すみだストリートジャズフェスティバル』回顧 [素人の扉〜Jazz&Classic〜]
晴れて第2回なのだ
我が地元・墨田区の「街おこしキャンペーン」として昨年開催された音楽祭は、 昨今の不景気で連続開催が危ぶまれたが、そこは『下町のど根性』〜金はなくても心は錦〜2回目の開催にこぎ着けたのだ。
元JAZZマニアの私は、街おこしの応援も兼ねて、今年も当然の如く2日間通いました
昨年は、炎天下の中、錦糸町界隈の至る所で行われるライブ演奏をやみくもに女房と共に廻り、正直グロッキー状態に陥った。その反省から、今回は事前リサーチの元、聴きたいアーチストを絞り込むと同時に、妻を自宅待機させる事に成功
今回のテーマは2つ。
①昨年、路上で偶然に出会い感銘したバンド〜横田寛之トリオが、今年も来たら絶対に聴く事
②女性アーチストを極力追っかける事
・・・この2日間をおおざっぱ・順不同に振り返ります・・・
昨年の炎天下とはうってかわって、20日は蒸し蒸しの曇り空、21日は早朝からの雨に悩まされる天候。二日目はその為、屋外ライブのキャンセルが相次いだが、自分のマークした演奏は、ほぼ予定通り聴く事ができた。
「ジャズ」とは銘打っているが、昨年以上に音楽ジャンルの枠にとらわれない、老若男女・プロ・アマ入り乱れての楽しい音楽祭となっていた。
FOKKSS JAZZ BOX
(正統Jazz、嫌みの無い素敵な女性ヴォーカル)
Route8464
HANI(カン・ハニ)
(韓国からの王子様・熱唱)
SPACE SERVICE
(壮年ロック隊、ドラムの伯母さま素敵)
Branca
栗田洋輔グループ
立志舎専門学校
ごめんバンド名忘れた
そして、今年の一番の目的
祝・連続出場
横田寛之トリオ”ETHNIC MINORITY"
今年も彼らがやって来た〜
昨年のこのイベントで偶然聴いた無名のトリオの演奏に、私は感動・絶賛するのであった(昨年のリポート→http://tsumujikaze2.blog.so-net.ne.jp/2010-08-22)が、まさに1年ぶりの再会。
1年前は、アルカキットでの歩道の片隅でのライブであったが、今年は錦糸公園内のサブ・ステージに昇格。
バンド名が「ETHNIC MINORITY」というサブ・ネームが付け加えられている。(多少、売れてきたのかな?)
それ以上に昨年と違うのは、SAXとBASSの足元にエフェクターのスイッチ類がてんこ盛り。
PAの充実により、パワーアップ必至か
(今年はNEX-5で録画させてもらいました。)
ニルヴァーナの名曲『Smells Like Teen Spirit』
いやぁ〜やっぱり気持ちいい音、出すなァ〜
グランジ・ジャズロックというか 、私のようなハードロックで目覚め、フリージャズで育ったオッサンには堪らない音色なのだ エフェクター効果により「横田くん、君はファラオ・サンダースか?アルバート・アイラーか?」みたいな感じだ。
そして圧巻はやはり、三人三様のソロとインプロビゼーション
(録画中NEX-5最大の欠点が露呈。高気温での長時間録画により発熱強制終了〜演奏途中のBASSソロから〜)
3人の若者の肉体から迸る魂のビート
クールな表情から弾き出される地を這う龍のようなBASSは、荒れ狂いながらも決してそのテンポを崩す事はない。
コルトレーンの決めフレーズで遊びながら、徐々にSAXは熱を帯び、最期は血の一滴を吐き出すまで吠え尽くす。
カホンの兄ちゃんは、スティック飛ばそうが、帽子ずり落ちようが、その四肢は決して止まる事無く、次第に手足は増え続け、眼鏡をかけた千手観音の化身となる。
そして更に気持ちいいのは、演奏中の彼らが本当に楽しそうに音楽と戯れているのが、ひしひしと感じられる事だ。
Jazz・Rockに興味の無い人も、彼らの生演奏を聴けば、きっと「なにか」を感じるであろう。
そんな『熱さ』を、この若き3人組は持っている。
また、来年も待ってるぞぉ〜
お好み女性アーチスト・ランキング
佐藤恭子リトルオーケストラ
秋吉敏子かギル・エヴァンスか〜独自の音世界
(お好みはフルートのリーダーではなくて、実はトロンボーンの女の子)
吉本ひとみ
(この熟れた妖艶さに痺れる)
(ラテンの香りの優しい声色〜美形です)
ユーリズミックス「There Must Be An Angel」のカバーは素敵だった
第3位
牧山純子
(ナイス・スタイル〜宮本笑里や川井郁子より遥かに素敵な色気)
ヴァイオリンの巧拙は解らないが、心地良い音色
ギターとの息もぴったり
第2位
山崎千裕+Route14band
若き女性トランペット奏者(何気にベースが巧い!)
マイルスや日野の技術と比較してはいけない
トランペット1本で世界を表現しようとチャレンジする乙女に拍手
音楽家として女性としての経験をもっと積んだ時
この清楚さが色香に変わった時
どんな喇叭を吹くのか、楽しみだ
そして、栄えある第一位は・・・
Fried Prideの(Shiho)
絶唱
今イベントのオオトリを務めたFried Pride〜Shiho(Vocal)と横田明紀夫(Guitar)のデュオ
ギター1本と女性ヴォーカルのみで観衆を酔わせる奇跡のユニット
小雨の降りしきる中、Shihoの圧倒的歌唱力と横田の超絶ギタープレイに酔いしれる
合間の愉快なMCから、二人の人柄と音楽を通じた深い絆が感じとられ、更にステージは盛り上げる。
オリジナル曲からスタンダード「You'd be so nice to come home to」、マイケル・ジャクソン「BAD」、
チャップリン映画の挿入曲「Smile」まで音楽性の幅広さは、既にJAZZ、ポップスという枠組みを遥かに超えた次元にある。
クライマックスは、「メンタルに目茶弱いギタリスト」と、Shihoになじられっぱなしの熟年55歳・横田が(実は、彼は昼間にヴァイオリン牧山純子↑ともデュオで地味に弾いていたが)ラストソングで突如、リーダーの自覚に目覚め、暴走モード突入。ついには観衆を総立ちさせ、強制アリス伝説のハンドインハンドによる大合唱を指揮する。
「すみだ、大繁盛!がんばろう、ニッポン!」
そして最後に「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のリフまで挿入して、オジサン同世代は涙・涙のフィナーレとなる。
鳴り止まない拍手に、アンコールはカーペンターズで有名な「Close To You」
観衆の大合唱とShihoのハイトーンのスキャットで2日間に及ぶイベントの幕は閉じられた
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
(スピーカー目の前につき音割れ酷いですが、雰囲気だけでも...)
彼女の話す通り、このイベントが10年も20年も続きますように
ボランティアのみなさん、プレイヤーの方々、本当にお疲れさまでした
ありがとう
音楽って本当に素晴しい
素晴らしいイベントですね!!
身近でこういうのを見られるのは本当に羨ましい限りです!
木更津も、キャッツアイばかりにしがみついてないで、
何か気の利いたイベントやらないかなぁ ^^;
by haku (2011-08-27 10:19)
おすすめのトリオさん達、
なかなかですね♪
by ぷーちゃん (2011-08-27 22:13)
>haku様
地味な墨田区としては、初めてと云って良いほど大きなイベントなんです。
街角のいたるところで生演奏が聴けるなんて、ちょっと欧州テイスト♪
ずっと続いて欲しいものです!
by つむじかぜ (2011-08-28 01:38)
>ぷーちゃん様
ほんとにイキのいい若者達です!応援よろしくです^^
by つむじかぜ (2011-08-28 01:45)