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『とある飛空士への追憶』 [上映中飲食禁止じゃ!]

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監督:宍戸淳
脚本:奥寺佐渡子
原作:犬村小六
キャラクターデザイン:松原秀典
撮影:棚田耕平
美術:橋本和幸 
音楽:浜口史郎
主題歌:新妻聖子 
 
声優:神木龍之介 竹富聖花 富澤たけし
小野大輔
 
二国間戦争のさなか、名もなき飛空士・狩乃シャルル(声:神木隆之介)は類まれな操縦技術を見込まれ、次期皇妃ファナ・デル・モラル(声:竹富聖花)をその婚約者カルロ皇子(声:小野大輔)のもとに水上偵察機で送り届ける極秘任務を命じられる。護衛を付けず一機で敵中を突破する危険な任務であったが、それでもファナを守り抜き、12000kmを飛ぶべき理由がシャルルにはあった。次々と襲ってくる敵空中艦隊と戦闘機を超絶なテクニックで退けるシャルル。命をかけた空の旅で、ファナの閉ざされた心は開かれ、次第に二人はひかれあってゆく。やがて迫る絶体絶命の危機の中、ファナのとった行動とは……。そして二人の恋の行方は……。(goo映画)
 
  
非常に爽やかそうな印象の映画に思えたので、何となく立ち寄ってしまった。
 
「青」の美しさに心奪われる。
  
 

「空」と「海」の美しさが眩しい。 
身分の違う男女のたった3日間の恋を描いた、いかにも原作がライトノベルらしい軽妙な恋愛劇である。
ただ、自分が中学生位であれば、ふたりの主人公の心情と同化し、胸ときめかせたのだろうが、さすがに拗ねたオジサンは、そこまで素直にはなれなかった。
原作は全4巻という事から、主役ふたりの幼少期の描き方が映画の制約上、足らなかったのではと思われる。その為にシャルルとファナの人格形成に至る経緯も観衆の想像に任せられ、当然の如くふたりへの感情移入も弱くならざる得ない。シャルルが「空を飛ぶ 」、ファナが「皇妃になりたくない」理由がどうしても稀薄で、この小さな悲恋物語に心の抑揚が伴わないのは残念。
声優陣のミスキャストも、それに拍車をかけており、特にファナ役の竹富聖花は、新人女優の大抜擢という触れ込みではあるが、製作陣の思惑通りには運ばず、新たな「棒読み姫」を誕生させるだけに終わった。
唯一、オジサンがドキュン[黒ハート]としたのは、ファナが長髪を切り捨ててヘソだしルックに変身した場面。
 
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キャラクター・デザインが「エヴァ劇場版」の作画監督と同一の為か、ファナが場面によって「レイ」や「アスカ」に見えるのは気のせいか?(髪の毛の色は完全に綾波だ)
 
しかし、個人的な今作の最大の見所というか聴き所は、主題歌を謳う新妻聖子である。
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愛知県出身31歳のミュージカル女優。
 
声優としてもシャルルの母親役で登場するが、紺碧の空を滑空する飛行艇の場面で流れる彼女の歌声のなんと神々しいこと[ぴかぴか(新しい)] 

メディアへの露出度はあまり高くないようだが、容姿・実力ともに日本ミュージカル界を代表する女優である。特に、専門的な声楽は何一つ習わなかったという彼女の天性の歌唱力は、清廉さと力強さを併せ持ち、独自の「聖子ワールド」を創造する。
 
彼女との出会いは、真夜中にBSで放送されていた劇場録画を偶然に観た時だ。
ミュージカル仕立ての4人劇という一風変わった形態での「プライド」(原作は一条ゆかりの漫画)という演劇だった。
 
ナイスボディの笹本玲奈が演じるお嬢様歌手と、小柄で華奢な新妻が演じる野心溢れる貧乏歌手との対決に手に汗を握りつつ、ふたりの織り成すハーモニーに心を奪われた。特に、新妻の澄み渡った声質とパワフルかつ抑揚の効いた歌唱法は、小柄で愛くるしい容姿と相まって、私の美音シンクロ指数は最大値を指したのであった[むかっ(怒り)]
 
 
 
ファナ役は新妻聖子で完璧ではなかったかと・・・
 
アニメ映画から脱線したが、たまには素晴しいミュージカルも生で観たいと思う今日この頃。
 
おまけ
新妻聖子主演の映画(未見です)
「アンダンテ〜稲の旋律」の主題歌
 
 [揺れるハート][るんるん]名曲熱唱・長い髪もgood[るんるん][揺れるハート]
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