『曼荼羅寺の藤』with Nex [ざれごと写真日記]
せっかくの連休ですが、不安定な気温の為か風邪気味でございます
それでも、鼻水啜りながら、江南市にある「曼荼羅寺の藤祭り」に行って来ました。
Nex-7だとゾナー24㍉やSTF135㍉が、気持ちいい絵を切り取ってくれます
うぅ〜ちょっと熱、出て来たみたい...
「コズモポリス」&「アンナ・カレーニナ」 [上映中飲食禁止じゃ!]
またまたミニシアターで2作を・・・
監督・脚本:デヴィッド・クローネンバーグ
原作:ドン・デリーロ
製作:マーティン・カッツ
音楽:ハワード・ショア
撮影:ピーター・サシツキー
キャスト:ロバート・パティンソン
ポール・ジアマッティ サマンサ・モートン
サラ・ガドン マチュー・アマルリック
ジュリエット・ピノシェ エミリー・ハンプシャー
28歳という若さで巨万の富を手に入れたニューヨークの投資家のエリック・パッカー(ロバート・パティンソン)。白いリムジンの中で金を動かし、天国と地獄が隣り合わせで一瞬先は闇という投資の世界に生きながら、一方ではセックスの快楽に夢中になっていた。しかし、エリックの背後に暗殺者の影が忍び寄る。さらに、自分自身わかっていながらも、破滅の道へと歩みを進めるエリックは……(シネマトゥデイ)
デヴィッド・クローネンバーグ監督はやはり手強かった
...とは云ってもこのSFホラーの巨匠の作品は、「ヴィデオドローム(1982)」と「ザ・フライ(1984)」の2作品しか観ていない。既に約30年が経過、彼の作品も変化しているはずだろうが、特に前者の難解さがトラウマになっており、個人的には苦手な監督の部類に入ってしまっていた。
そして今回、果敢に挑戦したのだが、御歳70の天才ホラー爺に、もろくも惨敗した。
オフィスを持たず、リムジンカーの中で投資を繰り返す青年は、今や米大統領以上に世界経済に影響を及ぼす存在になっていた。その彼の数奇な1日を描く内容である。「ヴィデオドローム」を彷彿させる閉鎖空間は、クローネンバーグお得意の手法かもしれない。終始、ダークな映像とロバート・パティンソンの一貫して落ちついたトーンの演技が、この閉塞感を更に助長させる。そして謎の美女が次々と・・・
サラ・ガドン
パトリシア・マッケンジー
ジュリエット・ピノシェ
エミリー・ハンプシャー
このタイプの異なる女性達を含め、次々とリムジンカーに訪れる人間によってストーリーは起伏をつけていく。
巨万の富を得ながら、ただエリックの日課は、車内で健康診断を受け、女を抱くだけである。白いリムジンは悠然と街を走るのみ。彼の金とSEXへの果てなき欲望が充満し、息が詰まりそうなリムジンの車内は、人間社会から隔離されたシェルターか?はたまた世界中の金を操る動く聖地か?
その車内で、エリックは中国元の相場投資に失敗し、世界経済に混乱をもたらし、彼自身も破綻寸前に陥り、命を狙われる立場となる。
だが、リムジンの中にさえいれば、彼の状況に全く変化は無い。ネット・トレードでの莫大な資金の移動にはまるで実感は伴わないし、屈強のガードマンとリムジンの強固な筐体が生命は守ってくれる。
しかし、彼は破滅寸前の状況を楽しむが如く、リムジンを飛び出し、暗殺者の前に身を晒すのである...
デジタルマネーが世界を席巻する制御不能のグローバル資本主義を、一人の青年の一日に焼き写した作品だ。
密閉された車内から世界経済を見せる、まさにクローネンバーグらしいアイロニーな演出。
しかし、エリック自身の行動と思考が、説明不足なのか小生の頭脳不足なのか、イマイチ理解しにくいのである。
原作をじっくり読めば納得するかもしれんが、いや、余計に混乱するかも・・・
とにかく、深〜い作品である事には間違いなし 但し、転勤疲れの身には、少々厳しいレベルであった
もう一方の作品は、精神衛生上にも非常に好ましい内容・・・なかなかの良作です
監督:ジョー・ライト
脚本:トム・ストッパーズ
撮影:シーマス・マッガーウエイ
美術:サラ・グリーンエッド
原作:L・N・トルストイ
キャスト
キーラ・ナイトレイ ジュード・ロウ
アーロン・テイラー=ジョンソン ケリー・マクドナルド マシュー・マクファディン
ドーナル・グリーソン ルース・ウィルソン アリシア・ヴィキャンデル
19世紀末のロシア。政府高官のカレーニンの美しい妻アンナ・カレーニナは、モスクワへ向かう道中で騎兵将校のヴロンスキーと出会う。一瞬で互いに惹かれあったふたりは舞踏会で再会。アンナは欺瞞に満ちた社交界と家庭を捨て、破滅的な愛にのめり込み……(ぴあ映画生活より)
トルストイ不朽のこの名作は「世紀の大不倫劇」。そして露文学が食わず嫌いの小生は、当然トルストイ作品は何一つ読破していないのである。そんな事はお構いなしに、この映画は素晴らしかった
何と云ってもまずキーラ・ナイトレイ
私は彼女の「鎖骨」が大のお気に入り
「パイレーツ・オブ・カリビアン」での少々ヤンチャな役も悪くはないが、やはり「プライドと偏見」「つぐない」などの気高い女性の深層心理を演じさせたら、彼女は天下一品。今作の貴婦人役はまさにハマり役だ ジョー・ライトとの共作三たび、彼はキーラの活かし方を心得ている。
まず、ストーリーを演劇舞台風に展開させる洒落た演出が憎い。時代考証も言うに及ばず、美術と特に紳士淑女が纏う衣装の美しさ〜みんな似合い過ぎ〜
ジョー・ライトの絵作りは、前2作含めて、小生のツボにハマりまくりなのです。
そして共演者も充実の演技
アンナの夫であるカレーニン役が、あの2枚目ジュード・ロウとは中盤まで気付かぬ程の圧倒的演技
禿げ上がり方も一流
何度裏切られてもアンナを救う信じられない聖人ぶり
アンナに恋人を奪われ、逆に「真の愛」に目覚めるキティ役にスウェーデン生まれのアリシア・ヴィキャンデル。
アンナとは好対称の清楚な美しさを全開
コンスタンティン(ドーナル・グリーソン)との愛の告白シーンは
感動モノ
浮気癖の兄を戒めに行ったモスクワで出会った運命の人。ミイラ取りがミイラになったような展開だが、貞淑な妻が内に秘めた想いを抑えに抑え、ついに激情の濁流が決壊する様をキーラが、美しく「映画的」に完璧に演じる。
模範的な「妻」であり「母」が、『おんな』になる刹那を
物語は、アンナの悲劇として終わる訳であるが、決してお涙頂戴ではないし不快感が伴うものでもない。
「女の業」に散ったアンナを賞賛もしなければ非難もせず、キティの愛の成就と対比しながら「愛の形」に定理が無い事を切々と描いて行く。
とにかく、墜ちて狂って行くアンナが、かえって美しくなっていく姿は、男として背筋が寒くなる想いなのである。
「こんな女に惚れられたら、幸せなのか恐怖なのか・・・」
男としては怖いもの見たさもあるのだが、所詮、中年太りのオッチャンには有り得ない話。
(あっ〜今の女房で良かった)
登場人物中、唯一共感を覚えた男性は、アンナの兄・オブロンスキー様。
子沢山の浮気者
家庭を大事にしながらも『私の性欲』がいけないのだ!と宣う
さすが、オッチャンの鑑
冗談はさておき、『美しき佳作』に心奪わた一日でした
『徳川園庭園』with Nex [ざれごと写真日記]
ノンビリ休日を過ごしましたぁ〜
ご近所をチャリンコで散策〜牡丹祭り開催中の「徳川園庭園」に行ってみる。御ニューのNex-7をお供に。
「徳川御三家筆頭である、尾張藩二代藩主光友が、元禄8年(1695年)に自らの造営による隠居所である大曽根屋敷に移り住んだことを起源とする。昭和6年(1931年)、十九代当主義親から邸宅と庭園の寄付を受けた名古屋市は整備改修を行い、翌年「徳川園」として公開されている」
結構披露宴後のカップルの記念撮影を横撮り
地元商店街の中の理容院で2ヶ月ぶりに散髪〜スッキリ
斜向いの珈琲卸店で、グァテマラとハウスブレンドを100グラムづつ挽いてもらう。
このお店がレトロで素敵な雰囲気。店主さんから撮影の許可を頂いてパチパチ
そして本日の夕餉は川井屋本店で「きしめん」を...
ちょっと豪華に「えびおろし」
(この手打ち麺は絶品)
ようやく単身赴任生活充実モード突入です
....が、ボチボチG・Wに愛妻の襲撃があるらしい
「シュガーマン 奇跡に愛された男」 [上映中飲食禁止じゃ!]
名古屋上陸後、栄のミニシアター初めて鑑賞した映画は、音楽ドキュメンタリー作品。
これは掘り出し物の感動作。
Sixto Rodriguez・・・1970年代初頭にデトロイトからデビューしたシンガーソングライター。当時のボブ・ディランを凌ぐ逸材として2枚のオリジナル・アルバムを発表したが、全米で全く売れず、忽然と音楽界から消え去る。
一説では、ライブ中に拳銃自殺をしたと云われていた。
・・・そんな無名のミュージシャンを追ったドキュメンタリー映画である。
ロドリゲスの華麗なるデビューアルバムになるはずだった『Cold Fact』から1曲
おまえを犠牲にしたのはクスリの売人だろうか
あいつは気楽な稼業でおまえのカネを卑しめる
おまえは快楽を追求しながら自分の飢えに苦しめられ
好奇心の強かった男が弱虫野郎になっちまった
それでもおもえは何かが起こりそうだと思っている
おまえが珍しいと思っている何かが
だけど俺はおまえが頬を涙で濡らしながら
自らを哀れみ嘆く姿を見た事がある
・
・
一度耳にしたら離れられない独特の声色で、デトロイトの貧民街でもがく男の詩を切々と綴っていく。
所属レーベルの無策か、はたまた時代とのミスマッチか、彼の作品は当時のアメリカでは全く評価されなかった。
しかし、南アフリカ共和国で、一旅行者の持ち込んだロドリゲスの音楽テープが口コミで広がり、瞬く間にアメリカの地球の裏側の国で、彼は若者達のカリスマとして絶大な人気を博していたのであった。
アパルトヘイト抵抗運動が過熱する南アフリカで、彼の美しいメロディと反体制的な歌詞が、多くの国民の支持を得たのである。そして再発されたアルバムは驚異的な売上を記録し、ビートルズやストーンズと並び称される存在になったロドリゲスであったが、既にその時には米国内で消息不明となっていたのである。
時代は流れ、90年代。
青年期にロドリゲスの強い影響を受けた二人の男性が、彼の自殺の真相と死者への莫大な印税の行き先を調査し始める。
そして二人が辿り着いた衝撃の事実と、その後の奇跡のストーリー
ロドリゲスは生きていた...
彼は音楽活動引退後、肉体労働に従事し続け、家庭を持ち3人の娘と共に貧しくも幸せな生活を送っていた。
そしてついに、30年の時を経て、ロドリゲスは南アフリカ・ケープタウンで「初」のコンサートを開催するに至る。
1998年 復活コンサートのライブ盤より
事実に即したドキュメンタリーだが、構成が素晴しく、前半はサスペンスさながらの緊迫感を伴う。ロドリゲスの熱狂的ファンが、一歩づつ事実に近づいて行く様が極めてリアル。アルバム制作時のプロデューサー、ライブハウスの常連などを訪ね、ロドリゲスの人となりを自然と想像させ、利殖を貪ったであろうレーベル会社の元オーナーに静かな怒りを滾らせる。そして後半の「蘇ったスター」として登場した老人・ロドリゲスに、時代を超えた音楽の素晴しさを教えられると共に、彼自身の人間性の尊さを感じずにはいられない。
音楽ドキュメンタリー作品というより、時代に翻弄されながらも愚直に生き方を貫く1人の男への崇高な賛歌だ。
映画好きにもたまらない、音楽ファンなら必見の感動作である
今や世界中から引っ張りだこのロドリゲス
しかし、地元での肉体労働の合間にコンサートを行うスタイルは変えていないと云う
ご無沙汰しております〜名古屋見参! [ざれごと写真日記]
ようやく落ち着きましたぁ〜
大阪での怒濤の送別会から独りっきりでの引越、そして分刻みの名古屋での挨拶廻り。
ブログを垣間見る心の余裕も無く、あっという間の3週間でしたが、この週末でなんとかひと段落。
ダンボールに囲まれた生活からも脱し、ネット環境も本日完了。
これで、本来の「マッタリ親爺生活」の態勢が整いました。
餞別返しの買物と久しぶりの映画鑑賞を兼ねて、自転車で近所を徘徊しま〜す。もちろんカメラをお供に
実は先週、電球購入に訪れた家電量販店でNEXシリーズの最高峰「NEX-7」が余りにも値崩れしており、赴任手当の残りで衝動買いをしてしまったのである。その試し撮りもついでに...
私のマンションは「鍋屋町通り」と呼ばれる古い商店街の中にある。
昭和24年創業の洋菓子喫茶「ボンボン」を始め、往時を偲ばせる家屋が散見され、我が東京下町を思い出させてくれる。
そして、ここから自転車で5分位で「名古屋城」に行けてしまうのだ。
イベント中らしく「織田信長」にも会えた
2年連続の引越で、今春も「桜」を愛でる余裕がなかった。特に今年のソメイヨシノの開花は早かったのでなおさらだ。
しかし、城内では「八重桜」が満開 ちょっと嬉しい気分に浸る
名古屋城から更に10分程走ると、名古屋の繁華街「栄」に着いてしまう。東京で云えば「銀座」だ。
この距離感は、東京・大阪では有り得ない素晴しさ。因に、自宅から勤務先まで徒歩20分、自転車なら7分。
「松坂屋」で買物をし、隣の「パルコ」の中のミニシアターで映画鑑賞。(今度ゆっくりレビューしま〜す)
映画館を出た頃には、夜の帳が下りていた。
名古屋タワー
オアシス21
地下街の喫茶店で一服。『子供舌』の本領発揮
名古屋名物『小倉トースト』
...てな具合で、ボチボチ、ブログ再開と相成りました。
休養期間の不義理をお詫びしつつ、これからも、よろしくお願い申し上げま〜す