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『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』 [上映中飲食禁止じゃ!]

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監督:ブラッド・バード
脚本:ジョシュ・アッペルバーム アンドレ・メネック クリストファー・マッカリー
原作:ブルース・ゲラー
製作:J・J・エイブラハム ブライアン・バーク トム・クルーズ
音楽:マイケル・ジアッチーノ

キャスト:トム・クルーズ ジェレミー・レナー ポーラ・パットン サイモン・ペッグ ジョシュ・ホロウェイ
ヴィング・レイムス レア・セドゥー トム・ウィルキンソン ミカエル・ニュークヴィスト ウラジミール・マシコーフ 
 
ロシアのクレムリンで爆破事件が発生。その容疑がIMF(極秘スパイ組織・不可能作戦班)のイーサン・ハント(トム・クルーズ)とそのチームにかけられる。米大統領は政府が事件に関与した疑いを避けるため、「ゴースト・プロトコル(架空任務)」を発令。イーサンチームはIMFから登録を抹消されてしまう。国や組織という後ろ盾を失ったまま、クレムリン爆破の黒幕を追い、さらなる核テロを未然に防ぐというミッションの遂行を余儀なくされるイーサンたち。失敗すれば彼らは、凶悪テロリストとして全世界に指名手配されてしまうのだ。黒幕たちの取引の現場は、世界一の高さと最新のセキュリティを誇るドバイの超高層ビル、ブルジュ・ハリファ。難攻不落の天空城に、特殊粘着グローブと命綱一本で外部からの侵入を試みるイーサンだが……。幾重にも張り巡らされた罠と、よぎる裏切りの影。そして次第に明らかになるミッションの〈真の目的〉とは……。(goo映画)
 
年内最後の映画観賞になるかもしれない。 
2011年最後を飾るであろう今作は、ハリウッド王道の気分爽快・心気充実の極上アクション・ムービー[パンチ]
 
オープニング。
IMFエージェントと思しき男が、追っ手達を華麗に撃破し、脱出成功!と息をついた瞬間、金髪美女にあっけなく射殺される。この美しきブロンド殺人者を観ただけで、私はこの映画の虜となる。
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殺し屋サビーヌ・モロー(レア・セイドゥ) 
 
場面は一転して某刑務所内。5年ぶりに再会したイーサン・ハントは囚人としての登場。この経緯は、後半に明らかになるのだが、IMFメンバーの協力により難なく脱獄。ここから、前述の同僚の死の真相究明とミッション継続の為、クレムリンに侵入するのだが、何者かの手により宮殿が爆破。テロ実行犯としてイーサンに嫌疑がかけられる。
国家と組織の後ろ盾を失った4人のメンバーが、見えない敵に対し、いかに最終ミッションをクリアしていくかというワクワク・ドキドキの設定である。
 
ストーリー全体のスピード感が快適である。冗漫なアクション・シーンは皆無。長尺のカーチェイスや銃撃戦は影を潜め、緊迫感を維持しつつ次々と話は進展していく。
ブライアン・デ・パルマ〜ジョン・ウー〜J・J・エイブラハムと続いた名うての歴代監督の後を受けたアニメ畑出身のブラッド・バードが、また新しいM・Iを魅せてくれた。 
シリーズ各作とも、別々の監督による個性溢れる演出がなされており、画一化を良しとしないトム・クルーズ(製作)の拘りが感じられる。
特に今作は、4人のエージェントの個性を際立たせている。過去作や007シリーズの多くは、当然主人公とヒロイン役に光を当てているのだが、ブラッド監督はそれ以外のキャストにも一段掘り下げて個性豊かに描いているような気がする。
裏方コンピューター技士ベンジー(サイモン・ペグ)をウイット溢れる存在として大きく置き、緊迫した展開の中にもチラリとパロディを含ませる。
恋人を殺されたジェーン(ポーラ・パットン)は、私情と任務の間を揺れ動きながら、豊満な胸も揺れ動かし、イーサンまでも悩殺〜お決まりのラブ・シーン皆無の作品に潤いを与える。
イーサンの悲惨な過去に関わり自責の念からエージェントの仲間に加わるウィリアム(ジェレミー・レナー〜「ハートロッカーの熱演が記憶に新しい)が、素性を隠しながら死力を尽くし、イーサンとの不思議な信頼感を醸し出す。
 
観光名所紹介のように世界各地をロケ地にする手法は変わらず、今回はモスクワ・ドバイ・ムンバイ・ブタペストを巡る。私のお気に入りは、やはりドバイ編。砂漠に出来た近代都市の個性を存分に描いた。世界一超高層ビル「ブルジュ・ハリーファ」(124Fで〜す[がく~(落胆した顔)]) の外壁登りや砂嵐の中での追跡劇は圧巻[exclamation×2]
 
そして女同士の死闘〜レア・セイドゥVSポーラ・パットン
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 ブロンド殺人者の最期に小生は胸キュン[揺れるハート]
 
そして当然の如くトム・クルーズ八面六臂の大活躍[むかっ(怒り)]
M:Iシリーズの魅力は、最新のIT機器や驚愕の新兵器を随所に織り込みながらも、最後の雌雄を決するのは、イーサン・ハントの肉弾にすべてが託される処である。
クレムリン爆破に巻き込まれ吹っ飛ばされ、モスクワの病室から飛び降り、ブルジュ・ハリーファの最上階の外壁を垂直走り。ラストの駐車場での決闘の肉体の軋み。
私の1歳年下のナイスガイは、自分の体を痛めつける事に快感を覚えるマゾに間違いない[exclamation×2] そんな迫真の演技だ。
 
同じアラ50として、尊敬の念を持って恭しく拝見した「中年応援ムービー」とも云えるかもしれない[あせあせ(飛び散る汗)]
 
私の腹のたるみは置いといて、「男はいつまでもアグレッシブかつ色気を失わずに生きるべき」と痛感した映画であった[むかっ(怒り)]
 
刑務所送りの種明かしがされ、ミシェル・モナハンをチラリと見せるラストシーン〜M:I3を観た人には堪らないお洒落な演出で幕は降りた。     
[ぴかぴか(新しい)]お見事[ぴかぴか(新しい)]
 
 
  
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