SSブログ

『アンフェア the answer』 [上映中飲食禁止じゃ!]

unfair2.jpg
 
監督・脚本:佐藤嗣麻子
原作:秦建日子
撮影:佐光朗
美術:林田裕至
音楽:住友紀人
 
キャスト:篠原涼子[キスマーク] 
佐藤浩市 山田孝之 阿部サダオ
加藤雅也 大森南朋 寺島進 香川照之 吹越満
 
 
殺人事件の容疑者となった人物が次々に殺される前代未聞の“予告殺人”が発生。東京を追われ北海道・西紋別署に勤務する雪平夏見(篠原涼子)にその連続殺人の容疑がかかる。雪平逮捕の一報が伝えられ騒然となる警視庁内。緊迫する状況の中、雪平は事件の真相を追い求め、警察からの逃避行を決意する。そこで判明するひとつの事実。犯人の狙いは国家機密が隠されたUSBであった。USBを巡り元夫、同僚、上司、検察、凶悪犯罪者ら雪平に近づく男たち。その背後で蠢く国家を脅かす巨大な陰謀。様々な思惑が絡み合う中、予告殺人と警察の暗部をつなぐUSBを最後に手にするのは。雪平は誰を信じ、誰に裏切られ、そして誰を裏切るのか……。(goo映画)
 
 
 
「アンフェア・シリーズ」はTVドラマも含めて初見である。 
先日、「笑っていいとも」に出演していた篠原涼子に「いい女になったなぁ〜[揺れるハート]」と見とれてしまったのが最大の理由だ。
そして「TV局製作の映画に良作なし」という偏見を持つ小生であるが、本作のメガホンを取ったのが、佐藤嗣麻子監督(前作アンフェアは脚本のみ)。「Kー20 怪人二十面相・伝」(2008年)の破天荒な演出が、結構、私のお気に入りで、彼女ならその偏見を拭い去ってくれるのではという期待感が2番目の理由だ。
 
前作までのストーリー展開も人物相関関係も全く解らない状態での観賞に、一抹の不安はあったのだが、それは杞憂に終わった。雪平夏美たゆやかな色気に完全に打ちのめされてしまった。

◎考察『篠原涼子』

東京パフォーマンス・ドール時代(18歳)1992年
 
1:25に涼子ちゃんアップです[目]
当時のTPDは今のAKB48よりも遥かにレベル高しと思うのはオッサンの偏見か[exclamation&question]

小室プロデュースで大ヒット〜その後ソロ活動へ(21歳)1994年
二十歳そこらでこのエロさは一体...

しかしながら、この時代の彼女には小生は食指は全く動かなかった。
この太腿は魅力的ではあったが、年の割に背伸びし過ぎたキャバクラの尖ったネェちゃんに近い評価であった。
実際、このヒット曲以降、彼女は長期の人気低迷に陥り、2001年頃から本格的に女優業に専念する。

彼女の存在が気になり始めたのは、2005年にこのお方と結婚した頃からであって...
g2008090119KTshinoichimura_b.jpg

市村正親

日本を代表する舞台俳優のひとりであるが、篠原との歳の差はなんと24才[むかっ(怒り)]
なんと羨ましいこと[あせあせ(飛び散る汗)]
2008年には第一子が誕生し、59歳のパパとなる。(今の私より年上じゃんか〜)
篠原の爺好き・ファザコンを垣間見た訳であるが、とにかく結婚後の彼女は日増しに美しくなっていくのである。憑き物が取れたように、彼女の表情からは青さと刺々しさが無くなり、柔らかみとオンナの凄みが感じられるようになる。体全体もスリムなボディの上に1枚の厳かな皮膜が纏い、艶やかかつ清々しい色気を発散させるのである。

歳の差を超えて、ふたりの男女の相性が良かったのであろう。篠原は、女性としての幸福を手にすると同時にオンナとしても成熟し、そして女優としても新境地を開いて行く事になるのである。

こんな演技も出来るようになりました「ハケンの品格」2007年(34歳)


そして今や堂々たる演技派女優〜アラ40女性の憧れの的(現在38歳)
110908-02.jpg
 
顔のパーツひとつひとつは、精妙な作りというよりむしろ大ぶりで粗野。
口も目もでかいし、小鼻も広〜い。 
 しかし、若干ふくよかになった頬骨と太眉に戻した事が、表情に柔らかみをもたらせた。
なによりもプライベートの充実から醸し出される清楚な色気と幸せオーラが、
すべてのパーツのバランスを調和させ、
彼女の潜在的な美しさを200%開花させた感じである。
「黒」がこれほど似合う女優は滅多にいない。 
 
国内で数多現存する「黒髪タレント」の中で、この篠原涼子黒木メイサだけはブロンド・フェチの私にとっても別格的・神格的存在になりつつあるのであ〜る。 
 
...と、肝心の映画の方なのだが・・・
まず、シリーズ初期からの流れを知らない私でも、この作品単発で楽しめる内容になっていた。(もちろんTVドラマからのファンのような登場人物への思い入れが無いのは致し方ないが)
また佐藤監督により、TVドラマにありがちな薄っぺらな映像でなく、「映画的」な映像処理が成されており、 随所に深みのある描写は見応えがあった。
 
雪平夏美のワンカット・ワンカットに女性監督ならではの視点が感じられ、「ドキュン[揺れるハート]」となるシーンが再三あった。雪平のシャワー上がりでの格闘場面や剥き出しの黒い下着での拘束姿、一条(佐藤浩市)とのベッドシーンも、悶絶鼻血大放出に陥る一歩手前で絵画的に魅せてくれるのである。お色気たっぷりではあるが、下品ないやらしさが皆無であり、それが篠原涼子が持つ清々しい個性と違和感なく調和している。随所に見られる雪平の表情のアップも「ほ〜、女性監督だとこんな感じに撮るんだぁ」みたいな発見が多々。
また、ネイルガンの残虐な殺人シーンや変質殺人鬼のオドロオドロしい邸宅内の様子などは、既存のサスペンス映画とは一線を画したスタイリッシュなクール感が漂う。
 
「羊達の沈黙」から生臭さを抜いてドライ&クールに凝縮したみたいなサスペンス・アクション作品
さすがに、拳銃とクルマの扱いに関してはこの女性監督も不得手なようで、カーチェイスなどのアクションシーンでの緊迫感は弱かったが、その点を差し引いても、十分胸躍る佳作である。
 
このシリーズのテーマが「裏切りの連鎖」であるのも理解できたし、清艶なる篠原涼子を堪能したし、次回作への期待が大きく膨らんだ。
今作発表後、篠原は第2子妊娠を発表。出産後に更にパワーアップした雪平を観る事であろう。
旦那様だけには「裏切り」にあわないようにね[ハートたち(複数ハート)]
 
 
 
 人気ブログランキングへ

nice!(8)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。