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「爽快?チロルの旅へ」①ドイツ編 [ざれごと写真日記]

銀婚式祝いを何もしなかった報復いや代わりに、妻は小生のお盆休みすべてを埋め尽くす日程で、知らぬ間に海外ツアーを予約していたのだった。
旅行名は『ドイツアルプス・チロル・ドロミテ 3カ国さわやかパノラマツアー9日間』という何とも長たらしいネーミングで、世界遺産ドロミテ渓谷ハイキングをメインにしたヨーロッパ山巡りコースなのだ。
 
「アナタはお盆しか長期休暇を取れないから、この時期のツアーを探すのは大変だったのよぉ〜。ちょっと強行日程だし、ハイキングもありますので頑張って下さいね。オホホホホ〜」
 
...てな具合で、Nex-7一式、二日分の着替えと登山用のジャンパーをナップザックに詰めて、名古屋から金曜深夜に東京宅着。二人分のその他の備品は、既に妻がスーツケース1個に収納済み、翌日には成田空港へ集合!総勢29名のツアー客を乗せたカタール空港便は、深夜に日本を旅立つのであった。
 
お盆休み期間では安いツアーの為、恐怖の南回りの長旅だ。
成田〜ドーハ11時間、乗換え時間に5時間、ドーハ〜ミュンヘン6時間、ほぼ1日を費やして漸くミュンヘン市内に到着だ。
 
やっと着いたぁ〜[わーい(嬉しい顔)]
 いきなり外人さん一杯だぁ〜当たり前だぁ〜
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31年前の学生時代に親友と欧州フリー旅行をして以来のドイツ国だ。もちろん、ベルリンの壁が存在した時代だ。
ミュンヘンで思い起こされるのは、1972年のオリンピック開催で、日本男子バレーの奇跡の金メダル獲得とイスラエル選手村がゲリラの襲撃された「黒い9月事件」だ。
森田・猫田・大古・横田など名選手を揃えた当時の日本代表の強さは圧巻だったなぁ〜
東西冷戦が無くなっても、パレスチナ問題は未だに混沌としたままだなぁ〜
・・・と、歴史を振り返りながらミュンヘン市内をそぞろ歩く。
 
だが、団体ツアーの厳しい現実。ほとんど観光名所を巡らず、マリエン広場で一旦解散、自由時間は30分だ[どんっ(衝撃)]
旅行前の下調べも無為となるが、どうしても行きたかった小さな教会だけはと、妻を引き連れ小走りで探すことに...
 
アザム教会
濃密な装飾が他の教会とは一線を画す重厚な雰囲気を醸し出す[exclamation×2]
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集合場所に戻ると、新市庁舎名物のからくり時計が丁度動き始めた。
 
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メインストリートを駆け抜けるようにして、団体客はバス乗場に向かう。
単なるショッピング通りでも味わいが感じられる。
 
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1時間半バスを走らせ、次に向かった観光場所は「オーバーアマガウ」という小さな街だ。
すべての民家が、壁に美しいフレスコ画を描いており、街全体がおとぎの国のような雰囲気だ。
これまた自由時間は40分、急がせすぎやぁ[むかっ(怒り)]
 
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夏の欧州は、日照時間が長い。

バスは暗くなり始めた山間を縫うように走り続け、20時近くに漸くガルミッシュ・パルテンキュルヘンという村のリゾートホテルに到着。

「アナタは気侭に写真を撮りたいでしょうけど、これが団体旅行なのよ。お慣れあそばせ、オホホホ〜」
 
1日目から団体ツアーの洗礼を浴び、少々グロッキー気味な亭主を横目に、妻はドイツビールを一気に飲み干しているのであった。
 
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翌朝は6時モーニングコール。
今旅行一発目のパノラマ・ツアー。ドイツ最高峰の「ツークシュビッツ山」に登るのだ...だが、外は土砂降り[雨]
そんな事はお構いなしに、軍団は登山列車とロープウェイを乗り継いで、予定通り山頂に向かうのであった[がく~(落胆した顔)]
 
晴れていればこんな感じ...
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だが、現実は...
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展望台から手の届く所に山頂が見えるのだが、この風雨の中で登頂を目指すのは専門装備の登山家だけ。
団体客は、展望レストランでマッタリとランチタイムとなる。
 
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 外気温9℃〜ホットコーヒーとケーキが旨い〜どうせ私は子供舌[あせあせ(飛び散る汗)]
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濡れ鼠になった我々はいそいそと下山、山麓に佇む「アイプ湖」に立ち寄る。
湖畔で自由解散、30分後にバス集合・・・と云われても、誰も散策する者はいない。
 
そんな中...「けっこう素敵な景色〜スケッチしようかなぁ〜」(げぇ〜[がく~(落胆した顔)]
 
緑色の湖面が雨滴に揺れる
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自由に写真を撮れない亭主をあざ笑っていた妻だが、実は彼女もストレスが溜まっていたようなのだ。
 
傘をさしながら根性で1枚を描き上げた妻と共に、ダッシュでバスに戻るも5分遅刻[ダッシュ(走り出すさま)]
(こんな雨の中で、よく時間潰したわねぇ〜)みたいな不審げな皆の視線に包まれながら、バスは国境を越し、オーストリアのインスブルックに向かうのであった...
 
団体行動が苦手なワガママ夫婦の行く末は如何に[exclamation&question]
 
(オーストリア編に続く[ぴかぴか(新しい)]
 
 
 
◎ロック夜話
 
ドイツのロックバンドといえば、スコーピオンズやクラフトワークが真っ先に思い浮かぶのだが、小生の一押しはこのバンドかな。70年代プログレ世界で異彩を放ったジャーマンバンド〜日本人・ダモ鈴木も在籍していたCANだ。
 
CAN(カン)〜Vitamin C(1973)
 
 
エーゲ・バミヤージ

エーゲ・バミヤージ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ホステス
  • 発売日: 2012/08/15
  • メディア: CD
 

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コメント 10

Labyrinth

Wow♪ 強行軍!? お疲れさまです~ ^^; 
教会が凄いですね♪ 探した甲斐がおありでしたね~ w
次回を楽しみに♪ (^_-)-☆
by Labyrinth (2014-08-21 01:27) 

JUNKO

奥様の名案に拍手喝采ですね。思い出深い旅行になりますね。
by JUNKO (2014-08-21 11:55) 

DEBDYLAN

自由時間が少ないハードな旅程。
コノ先のつむじかぜさん夫妻の奔放さが楽しみでなりません^^;

ビールは一気に、でもゆっくり楽しみたいっすよね^^。

by DEBDYLAN (2014-08-22 23:30) 

kei

銀婚式おめでとうございます。記念に欧州旅行とは羨ましい限りです。
またよろしくお願いします。(^^)
by kei (2014-08-23 10:52) 

haku

いつもながら、奥様の行動力素晴らしいですね!
銀婚式、おめでとうございます♪
うちは来年です、どうしよう ^^;
by haku (2014-08-24 19:15) 

つむじかぜ

> Labyrinth 様
アザム教会の選択は正解。
他には無い「こってり」した雰囲気には驚愕でした!
by つむじかぜ (2014-08-26 00:42) 

つむじかぜ

> JUNKO 様
本当に有難い女房で、いつも振り回されております(-。−;)
by つむじかぜ (2014-08-26 00:43) 

つむじかぜ

> DEBDYLAN 様
女房は飲みっぱなしでしたぁ〜(⌒▽⌒;)
by つむじかぜ (2014-08-26 00:44) 

つむじかぜ

> kei 様
ソネブロご復帰、おめでとうございます(・・;)
これからも、よろしくお願い致します。
by つむじかぜ (2014-08-26 00:46) 

つむじかぜ

> haku 様
来年ですかぁ〜亭主の腕の見せ所です、頑張って下さい!!!
by つむじかぜ (2014-08-26 00:47) 

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