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『幸せへのキセキ』 [上映中飲食禁止じゃ!]

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監督:キャメロン・クロウ
脚本:キャメロン・クロウ アライン・ブロッシュ・マッケンナ
原作:ベンジャミン・ミー
製作:ジュリー・ヨーン リック・ヨーン 
撮影:ロドリゴ・プリエト
音楽:ヨンシー
美術:クレイ・エイ・グレイス
 
キャスト:マット・デイモン スカーレット・ヨハンセン トーマス・ヘイデン・チャーチ パトリック・フュジット
エル・ファニング ジョン・マイケル・ヒギンズ マギー・エリザベス・ジョーンズ
 
半年前に妻を亡くしたベンジャミンは、うまくいかない人生の刷新をはかるべく郊外に家を買うが、物件には閉鎖された動物園がオマケとしてついていた。動物園についての知識や経験は何もないベンジャミンだったが、彼は動物園の再生を決意し、行動を開始する。(ぴあ映画生活より)
 
キャメロン・クロウの7年ぶりの新作と聞けば、絶対に観に行かないワケにはいかない。(邦題が安っぽいのが残念だが)
過去6作品すべてにおいて、題材・演出・キャスティング・音楽が私の趣向とベスト・マッチであり、彼は数ある現役映画監督の中にあって随一の共感シンクロ率を誇るMy Favorite Directorなのである。
とりわけ、女優の起用法と挿入音楽のセンスは、彼独特の映画への拘りなのだが、 それに強いシンパシーを感じてしまう。(彼も絶対にブロンド狂のロック親爺だと信じる〜奥様も出演女優もブロンドばかり〜[むかっ(怒り)]
今回はキャメロン・クロウへの思い入れが個人的に強すぎるので少々ご容赦を...[ダッシュ(走り出すさま)] 
 
今作は英国ジャーナリスト、ベンジャミン・ミーの回顧録の実写化である。
母を亡くして心に大きな傷を負った家族の挑戦と再生の物語が、キャメロン特有の優しい眼差しと拘りの演出により、瑞々しく胸焦がす映像に生まれ変わった。
 
マット・デイモンが過去作の超人的個性の持ち主とは全く違う性格の、ごく普通の家族をこよなく愛する父親・ベンジャミン役を等身大で演じている。「ジェイソン・ボーン」もカッコいいが、前作「コンテイジョン」同様の平凡だが、強い意思を持つ父親役も似合う、巧い、超人よりカッコいいぜ[exclamation×2]
 
そして3世代ブロンド女優による共演[ハートたち(複数ハート)]
スカーレット・ヨハンセン
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動物園の飼育員長ケリー役。汗と糞尿まみれの為、今作ではフェロモン封印だが動物達への深い愛情と
プロの責任感、そして徐々にベンジャミンに想いを寄せる女心を見事に表現[exclamation×2]
真珠の耳飾りの少女」「ブーリン家の姉妹」などでは清楚な色気を魅せたが...
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 実は妖艶・豊満なブロンド姫です[揺れるハート]
 
エル・ファニング
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 ケリーの従妹・リリー役。都会を知らない健気な「田舎の美少女」を好演〜可愛いぃ[黒ハート]
前出演作「SUPER8」で既に見初めていたワケですが、感情表現に光るモノがあります[ひらめき]
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まだまだ14歳[がく~(落胆した顔)]
楽しみは先に残しておこう[あせあせ(飛び散る汗)] 
 
しかし今回のベスト・ブロンド姫は先輩女優達のお株を見事に奪った
マギー・エリザベス・ジョーンズ
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 この愛くるしさと百面相でおネェ様方を撃破[パンチ]
末恐ろしいブロンド子役の登場です[がく~(落胆した顔)]
 
そして、今作の音楽監修は、お馴染み監督の奥方ナンシー・ウィルソン(「ハート」のメンバー)ではなくヨンシー[ぴかぴか(新しい)]なのです[exclamation×2][exclamation×2]
私の21世紀ベスト映画『バニラ・スカイ(2001)』http://tsumujikaze2.blog.so-net.ne.jp/2010-10-08)で初めて知った「シガー・ロス」のリーダーである。
この北大西洋に浮かぶ島国アイスランドの詩人が紡ぐ音絵巻は、他のポストロック派とは一線を画し、民族性を感じさせる独特のメロディにより、聴く者を大きく激しく、心の深き処で揺さぶるのである。
6年前の来日コンサートでは、ヨンシーのボウイング奏法を目の当たりにし、そこから生み出される淀んだギターのうねりと響きに圧倒されたものだった。(ジミーペイジ以外にこんな事をする奴がいたとは...) 
 
作中、随所にヨンシーのオリジナル曲と70年代中心のナンバーが流れる。これらが映像との相乗効果により、ストーリーや登場人物への感情移入を促し、所謂「キャメロンの映画」に昇華していく。
(キャメロン・クロウは撮影中にも音楽を流す事により、出演者の心情の引き出しを促すそうである。) 
 
子役や動物を使用してのあざといお涙頂戴の映画に思われる事なかれ。 緻密に計算されたシーンごとの描写は、まさにアートであり、CGに頼らないナチュラルな作風は、古き良き時代の映画の王道を継承する現代においては数少ない太陽に向かって真っ直ぐに進むエンターテイメント作品なのである。
 
初恋の時の胃の奥がキュンとする感覚〜無性に切ないのに何故が心が温かくなる〜エンド・クレジットを見つめながらキャメロンの魔法がいつもでも解けないで、と呟くのだった。人間がもっともっと好きになる[わーい(嬉しい顔)]
超個人的名作が、また一つ増えた。 
 
「20秒間の勇気を持とう[exclamation×2]素敵な台詞だ。 
 
 
 
おまけ
シガー・ロスのライブから〜ヨンシー驚異のボウイング奏法
 
何気にドラムのリズム感にも泣けます[もうやだ~(悲しい顔)] 
 

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コメント 7

non_0101

こんにちは。
素直にいいなあと思える作品でした(^^)
“3世代ブロンド女優”もみんな良かったですね~
綺麗で可愛くてキュート!
もう一度観たいかもです☆
by non_0101 (2012-06-10 09:07) 

でいぶさん

スカヨハ、好きな女優さんの一人です♪

by でいぶさん (2012-06-10 09:09) 

ぷーちゃん

シガーロス、1stのジャケが
ちょっと不気味だったけど
インパクトあったなぁ。
映画も素晴らしいみたいですね♪
by ぷーちゃん (2012-06-10 09:29) 

DEBDYLAN

キャメロン・クロウの作品ですか!!
気になります~^^。

by DEBDYLAN (2012-06-10 11:21) 

Labyrinth

おぉー ご覧になったのですね!? (^^;
予告編から、私も是非観たいなー と思っていた作品です。
見に行かねばっ ㏄= ㏄=┌( ・_・)┘
by Labyrinth (2012-06-10 12:11) 

怪しい探麺隊

今週末はもろもろあって暇を作れませんでした。
必ず観に行かねば.....
by 怪しい探麺隊 (2012-06-10 22:34) 

つむじかぜ

>non_0101様
まさに映画の良心のような何度でも観たい作品です^^

>でいぶさん様
あんな飼育係だったら、私は蛇になって巻き付きたい(-。−;)

>ぷーちゃん様
シガーロスを初めて聴いた時は、私も衝撃でした!
今作でのシーンごとの音楽の使い処が、これまた見事です!!

>DEBDYLAN様
過去作以上に、期待を裏切らない内容ですよぉ〜

>Labyrinth様
是非ご覧ください、感動を共に味わいましょう^^

>怪しい探麺隊様
時間を作って観る価値大です!!!


by つむじかぜ (2012-06-13 02:02) 

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