昼はカースタントマン、夜は強盗を逃すプロの逃し屋を営む“ドライバー“は、偶然出会ったアイリーンに一目惚れ。徐々に彼女と仲良くなる中、服役中だった彼女の夫が戻ってくる。そして、ある事件によってふたりは一緒に仕事をすることになるのだが……(ぴあ映画生活より)
『ドライブ』 [上映中飲食禁止じゃ!]
大阪に来て初めての映画鑑賞となりました。
自宅から心斎橋アメリカ村まで歩いて10分。小さなシネコンですが、この映画館が暫くは私の第2のAVルームになると思います。
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
脚本:ホセイン・アミニ
原作:ジェイムズ・サリス
撮影:ニュートン・トーマス・サイジェル
キャスト:ライアン・ゴズリング キャリー・マリガン
アルバート・ブルックス オスカー・アイザック
ロン・パールマン ブライアン・クランストン
クリスティナ・ヘンドリックス
強烈なドライブ感に甘い切なさが絡み合った粋な小品である。
ライアン・ゴズリングが実にいい・・・一見、優男だが卓越した運転技術と冷静沈着な判断力で、一流の「逃がし屋」 として裏世界を生きる男を好演。
熱血ヒーローが似合うタイプの俳優ではなく、あくまでも彼の体温は低く見える。その彼の演じるアクション・シーンとのギャップが妙に心地良いのだ。見かけはクールだが、ハートはとてつもなく熱く優しい。羽織るスコーピオン刺繍のジャンパーが、彼の壮絶だったであろう過去を物語るが、それが明かされる事はない。しかし、愛する者を守る為に羅刹と化す。エレベーター内で、顔色一つ変えず刺客の頭を砕くシーンは壮絶であり、彼が単なる天才ドライバーではでない事を、そこでアイリーンに悟られる。
そのアイリーン役のキャリー・マリガン。服役中の夫の帰りを幼子と共に健気に待ちわびる若妻。そしてアパートの隣人同士となった二人が自然と心を通い合わせた頃、夫が戻って来るのだが、この前科者が結構いい奴なので、「さぁ困ったマリガン嬢とドライバー」という設定の中で、その揺れる女心を彼女特有の柔らかい演技で魅せてくれた。
昨年、鑑賞した『私を離さないで』の感動再び ネイティブ・ブロンドではない女優なのだが、この清楚な色気に昨今の売れ線女優の中でも、彼女の『柔らかい眼差し」は異彩を放つ
.....と、ストーリーの方は、愛するアイリーン親子の幸せを願い、あえて夫の犯罪に一肌脱ぐドライバーなのだが、それが完全に裏目に出る。夫は無惨な最期を遂げ、ドライバーは街のマフィアに追われる立場となり、親子にも命の危険が迫る。窮地に立った彼は、愛する者を守る為に『スコーピオン』に戻るのであった・・・
私は、「高倉健」を彷彿させる漢(おとこ)をライアンに重ね合わせてしまった。
惚れた女の幸せのみを願い、命を賭けて戦う男。ただひたすら寡黙に、自分の想いは決して吐露せず。
シャバではまっとうに生きられない男のひたむきな想いに、素直に胸が切なくなる、憎らしいほど上手くできた映画である。
主役二人に目を奪われがちだが、脇役陣・音楽、緊張感を途絶えさせない演出ともに秀逸。そして特筆なのは、極めて超リアルなアクション・シーン
健さんなら「背中に彫られた龍が泣いてるぜ」なのだろうが、ライアンの羽織った泣き蠍もいけますぜ
良さそうですね。 観られるかな?
「ラースと、その彼女」で好感を持ったライアン・ゴズリングですが
彼の別な面も観てみたいですね~
by Labyrinth (2012-04-29 01:39)
あらゆる要素が素晴らしかったですね!
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2012-04-29 06:22)
充実した単身生活ですねぇ。
何だか羨ましくも。。。
by ぷーちゃん (2012-04-29 21:55)
>Labyrinth様
まさしく「クールガイ」全開です! 男が惚れる男です^^
>末尾ルコ(アルベール)様
同感! 演技・構成ともハイレベルでしたね!!!
>ぷーちゃん様
楽しんでます! でも、誰も待っていない部屋に帰るのは寂しいです...
by つむじかぜ (2012-05-02 02:49)
こんばんは。
カッコ良かったですね~ ライアン・ゴズリング!
そして、孤独な彼が助けたくなってしまうキャリー・マリガンの佇まいも好きでした。
かなりお気に入りになった1本です☆
by non_0101 (2012-05-03 00:15)