Heart〜ウィルソン姉妹のロック魂〜 [〜ロックの神さん〜]
このジャケットに少年の頃の私はときめいた
当時はバリバリの硬派系ブリッティッシュ・ハードロック信奉者であり、「オンナを餌にした軟派なアメリカン・ロックなぞ聴けるか!」と粋がっていたのだが、ジャケ写真の美女二人(特に右のスリムな金髪系)がどうしても気になり、周りの友人に内緒で購入、こっそり聴いていた。(どうも、この頃からブロンド病の予兆があったようだ)
これが結構、硬派な音。有名な1曲目の「バラクーダ」のリフとハーモニックスは当時の私の頭の中から呪文のように着いて離れなかった。
Heart〜ハート アン・ウィルソン(姉・ヴォーカル)ナンシー・ウィルソン(妹・ギター)を中心としたシアトル出身のロックバンドである。
1976年 「Crazy On You」
ナンシーのアコギも粋だが、なんといってもアンのパワフルなヴォーカルステージと不調和な星柄ワンピースも素敵だぜ。70年代の香りがなんとも嬉しいね
巷のレディースバンドの域を超えた、ブリティッシュロックを基盤に、アメリカンテイストを仄かに載せた正真正銘のHARD ROCK BANDである。
80年代MTV時代に入ると、曲調はよりポピュラーになり、姉妹の容姿を極度にビジュアル化し、興行的に大成功。
全米でも有数のロックバンドとなる。
1985年初の全米第一位
だが、この頃から私は急速にこのバンドに興味を失うのであった。
実はHeartに限らず、80年代のコマーシャリズム優先・ビジュアル重視の洋楽に愛想を尽かした訳で、85,6年から21世紀に至る約15年間は私にとって「失われた洋楽15年」なのである。
時は流れて21世紀。映画三昧の日々。
自分にとっての名作に出会う。
キャメロン・クロウ監督の2作品は、作品自体の内容も当然ながら、挿入音楽の素晴しさに悶絶したのである。
70年代ロックの名曲から人知れぬ最新曲までが、瑞々しい映像と共に溶け込んで来る
私はついに深淵たる洋楽の世界に連れ戻されたのである
ほとんどが私好みの楽曲ばかり。この感性の一致はただ事ではない。音楽監修はどんな人間かと調べると・・・
MUSIC BY「Nancy Wilson」
ん〜どこかで聞いた名前だ・・・
1986年、当時ローリングストーンズ誌の音楽記者だったキャメロン・クロウと、あのナンシー・ウィルソンが結婚していたのだった。
軽い衝撃を味わいながらも、「ナンシーさん、こんな処でお会いできるなんて感動です〜」
見事な選曲の上に、ナンシー自身作曲・演奏のナンバーも散りばめられている。
「アコギのこのシンプルなメロディーを聴くと映画のシーンが思い起され、いつでも胸が締め付けられる」
(Elevator Beat〜Nancy Wilson)
調べるとなんとHeartはいまだ現役活躍中であった
思わず購入したDVD
ここで更なる衝撃と感動が待ち受けていた
アン姉さん・・どうしちゃったの、その体.......昔より声量を増やす為に体重をわざと.......な訳ないよな。
でも、すばらしい声です、鳥肌総立ちです、姉さん、感動です
ウィルソン姉妹が極度のZeppelinフリークであり、Heartがメジャーデビューする前はZeppelinの完全コピーバンドとして名を馳せた時期もあった。いまでもライブでは必ずZeppナンバーを織り込むのは有名。
ロバート・プラントがシャウト唱法を封印した今、往時のZeppサウンドの迫力を再現できるバンドは、もしかするとこのHeartだけかもしれない
紆余曲折を繰り返し、コマーシャリズムの世界から王道ロックに立ち返った姉妹。
類い稀なるメロディーメーカーとしての才を発揮し続けるナンシー。
余人を持って変え難いパワフルかつウォームなヴォーカルに更に磨きをかけるアン。
魂のロッカー姉妹・・・まさにHEARTそのままのバンドは今も疾走している
おまけ
最新映像から名曲「バラクーダ」
体重も増幅し続けるアンとボディコンFargieの狂宴
ほとんど「千と千尋」の世界だ・・・姉さん、健康には留意しよう
デビューアルバム、”Dreamboat Annie”から
やられました。
by ぷーちゃん (2011-01-27 21:25)
美女がROCK♪
それだけで最高っす!! w
by DEBDYLAN (2011-01-27 23:50)
>ぷーちゃん様
私も「Magic Man」一発で逝きました^^;
by つむじかぜ (2011-01-28 01:25)
>DEBDYLAN様
片方は美女から野獣に変貌していますが・・・^^;
by つむじかぜ (2011-01-28 01:26)
やっぱ、かっこいいなぁ ハート!!
当然バラクーダは数え切れないほど聴きましたよ^^
しかし、お姉さん貫禄出まくりですねぇwww
by haku (2011-01-29 00:21)
>haku様
還暦過ぎの姉妹ロッカーなんて素晴しいですね!
自分も老け込んでいられません^^
by つむじかぜ (2011-01-29 23:21)
お姉さんは80年代から太り始めてきたので痩せようとしたら声が出なくなってしまったそうです。
悩んだ末、声を維持するためにダイエットはあきらめたそうな。
結果的に、声の調子が悪かったり衰えた時期が殆どないまま、いつ見てもド安定、ライブでも常にきっちり歌える人になりました。
パワフルなZEP風ロックもいいですが、妹さんが好きなフォークっぽい曲もとてもいいです。
by yF2Tmp3HIJEC (2015-12-11 22:39)
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by 메이저사이트 (2023-10-23 10:36)