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Eva Cassidy〜永遠の歌声/Faraway Voice [〜私の歌姫〜]

Eva Cassidy(エヴァ・キャシディ)〜私の最も敬愛する歌姫。アメリカを代表するポピュラー歌手であり、伝説のヴォーカリスト。1963年2月2日生まれ〜1996年11月2日逝去。享年33歳。明後日が命日である・・

5年前にHMVで流れていた1枚の新譜。ジャケット写真の容姿が非常に私のタイプだったので、衝動買いしてしまった[揺れるハート]
コール・オフ・ザ・サーチ(DVD付)




Katie Melua(ケイティ・メルア)グルジア生まれ、イギリス育ちのシンガーソングライター。このアルバムがデビューアルバムだった。ちょっと舌足らずの透明感のある声質に、しっとりと情感を乗せて歌う姿に一発で虜になった。
初来日コンサートにも当然のように飛んでいき、未だ舞台慣れしていない初々しさと一生懸命歌う姿に、更に想いを強くしたのであった。
そのコンサートでの冒頭の曲が、アルバムの11曲目にも収められている『Faraway Voice』の弾き語り。彼女のMCを明確に聞き取れなかったが「私の愛する“eva cassidy”に捧げます」みたいな事を喋っていた。こんな感じで↓

早速「eva cassidy」なる者を調べ上げ、評判の良いCDをとりあえず1枚購入してみた。

衝撃の出会い・・・感涙・・・
Live at Blues Alley

Live at Blues Alley

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Blix Street
  • 発売日: 1998/07/28
  • メディア: CD
1."Cheek to Cheek" (Irving Berlin) 2."Stormy Monday" (T-Bone Walker) 3."Bridge over Troubled Water" (Paul Simon) 4."Fine and Mellow" (Billie Holiday) 5."People Get Ready" (Curtis Mayfield) 6."Blue Skies" (Berlin) 7."Tall Trees in Georgia" (Buffy Sainte-Marie) 8."Fields of Gold" (Sting) 9."Autumn Leaves" (Joseph Kosma, Johnny Mercer, Jacques Pr_vert) 10.Honeysuckle Rose" (Andy Razaf, Thomas "Fats" Waller) 11."Take Me to the River" (Al Green, Mabon "Teenie" Hodges) 12."What a Wonderful World" (Bob Thiele, David Weiss) 13."Oh, Had I a Golden Thread" (Pete Seeger) - 4:46 [Studio recording]

ワシントンの小さなJAZZ CLUBでの演奏を、簡易な機材で録音され、元々は発売化も予定されていなかったと云われている。

1曲目のJAZZスタンダード、2曲目のブルース。その道専門と思わされるフィーリング、幅広い声域ととてつもない声量。私は、ゴスペル原点のがたいの良い黒人女性をイメージしたが、ジャケット写真を見る限り、普通のブロンドの白人女性だ。3曲目S&Gの「明日に架ける橋」洒落たアレンジという以上に、彼女のフィルターを通すと全く別の歌として生き返る!5曲目はオリジナルよりもロッド・スチュアート&ジェフ・ベックの演奏が馴染み深いが、こちらの方が遥かに心に滲みる。ヴォーカルに気を奪われがちだが、バックの演奏も小気味良く素晴しい。8曲目はスティングのカバー・・・あれっ?涙が・・・溢れて来る・・・9曲目、あの「枯葉」を、こういう「詩」に変える歌唱力とアレンジ・・・・おい、涙が・・・止まらんぞ。 
10曲目、私の好きなスタンダード曲を気持ち良く気持ち良く聴かせてもらった後は、11曲目ソウルの大御所アル・グリーンのカバー。パワフルな上に絶妙なリズム感。ライブ最後の11曲目はサッチモの「What a Wonderful world」。多くの歌手がこの有名曲をカバーしたが、題名通りの「この素晴しき世界」を実感させるヴォーカルと私は初めて出会った。

ケイティが敬愛する訳は、言わずもがなである。

天性の美しい声質、低音からハイトーンまで全く破綻しない声域の広さ、ジャンルを問わないリズム感の素晴しさ。そして・・・彼女の歌には『命』が息吹いている生きる事の楽しさ、悲しみ、人間が持つすべての想いが歌詞のひとつひとつに込められている。

このライブ盤収録の10ヶ月後、彼女は悪性の皮膚がんにより急逝する。
生前に彼女が残したオリジナルアルバムは、デビューアルバムとこのライブ盤のみ。遅咲きのメジャー・デビューがあと1年遅れたら、彼女の音源は世に出る事は無かった。
「Fields of Gold」

死後、彼女の人気が高まり、ベスト盤他未発表テイクを編集したアルバムが次々と発売される。
ベスト盤「Song Bird」
Songbird
大半が、「Live at Blues Alley」からの選曲であるが、最終曲の「Over the Rainbow」は白眉、鳥肌モノです。



「Over the Rainbow」ライブ盤が収録された当日の映像のようです。アルバムには未収録。

歌手売り出しの決まり文句に「神の声」「天使の歌声」などの安易な表現が使われる事がある。

私は、Evaは「天に語りかけた歌姫」だと思う。天上で彼女の歌声を聴いた神様は、自分の傍らで彼女を歌わせたくなって、あまりにも早く天国に呼び寄せてしまったに違いない。

彼女の愛用のギターは
songbird.jpg
Guild製の「Song bird


「Eva」の語源はヘブライ語で『

死の6週間前に、瀕死の状態で人前で歌った最期の歌は「What a Wonderful World」だった。

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コメント 7

haku

eva cassidy 本当に天空に染み渡るような歌声ですね!
何故か、そのような天才的な人は、早く天国に召されますね。
残された者にとっては、まったく惜しいことです。
by haku (2010-10-31 16:21) 

つむじかぜ

>haku様
nice&コメありがとうございます。
彼女の歌声を聴くと、本当に生きている事の素晴しさを実感します。
私の彼女を超える歌姫探しは、たぶん終わることは無いかもしれません。

by つむじかぜ (2010-11-01 00:31) 

ぷーちゃん

Eva Cassidy、本当に若くして
他界。とても残念です。
ブルーズアレイのライブは、最高っす♪
by ぷーちゃん (2010-11-01 14:28) 

つむじかぜ

>ぷーちゃん様
当時のブルーズアレイで、Evaの生の歌声に触れた観客は、一生の宝物を手にしたと思います。羨ましいっす!
by つむじかぜ (2010-11-02 01:57) 

galapagos

いいですねー。
ご紹介ありがとうございます。
by galapagos (2010-11-02 18:12) 

つむじかぜ

>galapagos様
そのように言って戴けると嬉しいです!
もっと多くの日本人にも聴いて欲しいですね。
ちなみに、wiki日本版にはケイティは存在しても、何故かevaは掲載されておりません。
by つむじかぜ (2010-11-02 23:38) 

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