秋の夜長は歌謡JAZZでマッタリ〜石黒ケイ [〜私の歌姫〜]
艶っぽさなら日本最強!
息の長い歌手生活の中で燦然と輝く2枚のアルバム。元々JAZZシンガーではない彼女が、国内外の一流JAZZメンと競演したこの作品は、JAZZ歌謡という訳の分からん新ジャンルを確立した。
飛び抜けて声域が広い訳ではなく、声量で圧倒するタイプでもない。独特の声質で語りかけるように歌うスタイルに、当時の私は悩殺されたのである。たぶんスタンダード曲もろくに知らなかったであろう20代中盤の彼女が、突如、一流JZAAマンに囲まれ「君のオリジナルを演ってみよう!」なんて事になると・・・完璧なJAZZ演奏をバックに、日本語でPOPS風に唄う・・・この微妙な違和感・アンバランスさが、逆に新鮮な魅力となった。もちろん彼女の「黒猫が舌なめづりしているような艶声」が最大の聴き所である。
個人的には、次に発売された「アンダートーン」が大のお気に入り。JAZZマン達との距離感を掴んだのか、前作よりもノビノビと唄っている気がする。学生時代、カセット・テープに落として何度聴いたことか。
そういえば、当時の彼女との横浜デートの時、カーステレオで流したっけ・・・
再発CDも既に入手困難。いまでもLPで聴いている。ジャケット裏の写真の方が素敵ですね。
「ミスティ・ナイト」with前田憲男・Benny Carter
卓越の歌唱力というより、彼女の持つセンス・雰囲気が「歌」にしてしまう。アクセントの強弱、語尾の美しさ。彼女の声に併せた軽いタッチの演奏が、また素晴しい。
しかし、この類いの曲をデート中に流すとは、なんと爺臭い奴だったんだ、俺は・・・当時の若者ならサザンとかでしょうに・・・
遥か昔の彼女を彼女を想い出しながら、静かにおやすみなさい〜
「ケイの子守唄」まさにJAZZ演歌
番外編:「I Remember You」彼女の数少ないHIT曲のひとつ 名曲ですね。
2010-09-28 23:01
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