SSブログ

Emmylou Harrris〜濡れたハスキー・ヴォイス [〜私の歌姫〜]

Wrecking Ball

Wrecking Ball

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Asylum Records
  • 発売日: 2008/04/14
  • メディア: CD
  Daniel Lanois プロデュースに惹かれ、singerの予備知識無しの状態で購入したCD。 

1曲目からぶっ飛んだ!痺れた! 私の90年代最強のアルバムのひとつとなった。

Where Will I Be(1995年) [バック・ミュージシャンも凄い!]

ダニエルの七色に弾けるピンポン球のような浮揚感溢れるギターをバックに、哀愁漂う女性ヴォーカルが時に切なく、時に力強く語りかける。掠れるハイトーンは、夜空から零れ落ちる星屑のようだ。度が過ぎれば「猥雑な声」に成りかねない瀬戸際のハスキー・ヴォイスに、私は虜になった。

Emmylou Harris エミルー・ハリス  1947年生。すでにアメリカでは、グラミー賞常連の女性カントリー歌手。このアルバムで、ロック色を取り入れた新境地に突入したと云う。天才Danielとの邂逅が奇蹟の作品を生んだ。(因に、彼女はこの時点で48歳!)

知らなかった・・・私にとってカントリー歌手と云えばジョン・デンバーだけだったから。

1975年に黒髪の美少女でデビューした彼女は、数々の名曲カバーを独自の解釈と類い稀な美声で、カントリー界に新風を送り込む。
80年代、銀髪に染めた大人の女は、リンダ・ロンシュタット、ドリー・パートンとtrioを組み、更にファン層を拡大。(このアルバムも絶品!Trio
その後、妖艶な銀狐と化した彼女は、「男は芸の肥」とばかり、次々と男(共演者)を喰っては捨て、華麗な男性遍歴(一流ミュージシャンとの共演)を繰り返す事により、独自の音楽世界を構築していくのである。とにかく、彼女の過去の共演者の豪華な事!(古くはグラム・パーソンズ、アルヴィン・リーからボブ・ディラン、リトルフィート、ニール.ヤング、ザ・バンド、ウィリー・ネルソン、エルビス・コステロ〜きりがない)あの容姿と歌声では、言い寄らない男の方が確かにおかしい。ダニエル・ラノワとの「Wrecking Ball」の後、ダニエルの弟分のマルコム・バーンをプロデューサーに迎えてのRed Dirt Girlが大ヒット。米音楽界の大御所としての地位を確立する。最近では、マーク・ノップラー(ダイアーストレイツ〜money for nothing懐かしぃ〜)と組みAll the Roadrunningを発売。還暦を過ぎても、彼女の魔性の歌声は健在である。最新作All I Intended to Beも素晴しい出来です。

では、彼女の年代別セレクション

『Tulsa Queen』(1977年)南沙織ではない! ギブソンSJが似合う女。

『To Know Him Is To Love Him』(1987年)キャンディーズではない!

やはりこの時代が一番好きだ。こんな女となら一緒に地獄に堕ちてもいい〜
『Wrecking Ball』(1995年)ニール・ヤングのカバー ダニエルのfirebirdも詠う。

大御所の貫禄〜祝!還暦 デジタルだと皺も目立つが素敵なおばさま。
『For No One』(2007年)ビートルズのカバー

日本では全く人気がない彼女。(Wiki日本版は未登録)
カントリーという古い枠組みから、その精神性は奥に秘めつつ、独自の感性で幅広い音楽ジャンルに解き放した高い芸術性と、この類い稀なる歌声を、もっと多くの人に聴いてもらいたいものだ。
番外『Maker』(ダニエルのカバー)Emmlyou+Spyboy (1998年)  もの凄い演奏!!!

nice!(3)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 3

コメント 3

ぷーちゃん

"The Maker"、カックいいね♪
by ぷーちゃん (2011-05-21 08:27) 

つむじかぜ

>ぷーちゃん様
Spyboy〜素晴しい演奏っす!!
by つむじかぜ (2011-05-22 01:58) 

mar-t

私も彼女は大好きで、大変興味深く読ませて、聞かせていただきました。有難うございました。
by mar-t (2013-02-09 13:22) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。