「瞳の奥の秘密」 [上映中飲食禁止じゃ!]
監督:ファン・ホセ・カンパネラ
キャスト:リカルド・ダリン ソレダ・ビジャミル パブロ・ラゴ ギレルモ・フランチェラ
(アルゼンチン映画=スペイン語で〜す)
素晴しい映画。
『TEMO』(I FEAR)というメモに、永年壊れたタイプライターで打てなかった文字『A』を書き足したら・・・『TE AMO』〜I LOVE YOU〜に変わった。。。
やられた〜お見事!!!な作品です。
悲惨な暴行殺人事件を題材にしたミステリ仕立ての作品ですが、本質は、男の不変の想い〜情熱を唱った重厚な人間ドラマであると受け取りました。
まず、俳優陣の演技が、配役にベスト・マッチ。深い想いを内に秘めたベンハミン役の抑えた演技。淡い恋心を見え隠れさせながら毅然とした“おんな”を演じたイレーナ役。25年間の執念を刻み込んだリカルド役の静かななる狂気。見事な酔っぱらいのパブロ。
過去・現在を絶妙に切り替えながら、アルゼンチンの世相・首都と片田舎の対比も写し、残虐なシーンからウイットの富んだカットまで、巧みな演出が観る者の心を離さない。挿入されるピアノの調べが情感を揺さぶる。
そして、衝撃の事実とラストのイレーネの満面の微笑み。締め付けられる想いと共に不思議な爽やかさを共感しエンドロールを迎える、この幸福感!
「これぞ、映画」と呼べる映画であった。上映館が少ないのが本当に残念。
つむじかぜさんこんにちは、ご訪問&niceありがとうございました。
>『TEMO』(I FEAR)というメモに、永年壊れたタイプライターで打てなかった文字『A』を書き足したら・・・『TE AMO』〜I LOVE YOU〜に変わった。。。
なるほど・・・もう一度見に行く時間がないので、レンタル屋に並んだらしっかり見直して見ます。
by たんたんたぬき (2010-09-12 11:15)