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「ノラ・ジョーンズ」の新譜をハイレゾで聴く [〜私の歌姫〜]

 
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ノラ姫が、4年ぶりの通算6枚目のオリジナルアルバムを発表[るんるん][るんるん][るんるん]
 
2014年のカントリー・ガールズ・バンド「プスンブーツ(Puss n Boots)」でのトリオ演奏も味わい深いものだったが、「デビュー作に回帰した最新作」などと宣伝されれば、興味も倍増である。 
 
いつもなら輸入CDを密林ポチっで即入手なのだが、ハイレゾ音源配信もされているとの事で、久しぶりに高音質盤に挑戦する。通常の輸入CDは1,713円、国内サイトからハイレゾ・ダウンロードなら3,200円だ。しか〜し、調べると海外サイトからなら$17.98で手に入るではないか[パンチ]
 
4年前にYesの「危機」を購入した「HDtracks」という海外サイトにログイン〜「おっ、ちゃんとメンバー登録が残っているではないか!」〜だが、いくら探しても、目的の楽曲を購入するカートに移動できない???
なんと、空白の4年の間にエリア制限が設けられ、日本からは購入できない仕組みに変更になっていたのだ[ちっ(怒った顔)]ハイレゾが出始めの頃と状況が変わり、国内レーベルもこの分野に参画した為のメーカー保護の策略に違いない。世界を繋ぐのがインターネットのはずなのに、こんな姑息な障壁に負けたくない小生は、「海外のプロキシ」を経由すれば購入可能である事を発見[exclamation×2] そして難なくダウンロードに成功した[わーい(嬉しい顔)]
 
せっかくの音源でも、PC再生によるヘッドホン試聴では迫力が感じられない。だがホームオーディオ機器の環境は、未だハイレゾに十分対応していないので、以前のようにwave形式で「DVDaudioを焼く事にする。(「Burn」というアプリを使えば一発で成功)(http://tsumujikaze2.blog.so-net.ne.jp/2011-09-06 5年前からこんなことしていたのね^^;)
 
単身赴任完了後は、完全に奥様に占領されているリビングのシステムコンポで肩身が狭い思いをしながら、ユニバーサル・プレイヤーで、そっと聴いてみる。そよぐようなピアノの調べとノラの柔らかい歌声が、すうぅ〜と心に染み込んでくる。ハイレゾと聞くとやたら高音が切れる印象だが、さもありなん。低音の分離が素晴らしいのである。クリアなBASSとドラミングが非常にリアルだ。う〜ん、堪りません[わーい(嬉しい顔)]
 
この最新作自体は、評価が分かれているようである。それは鮮烈のデビュー作に思い入れが強いファンが多い為だと思われる。15年前の「Come Away With Me」は、スタイリッシュなオリジナル曲を中心にした癒され度200%のヒーリングミュージックとして世界的に大ヒットした。アコースティックな楽器の構成と、発売レーベルが「ブルーノート」だった為、たまたま「Jazz」の範疇となったが、そもそもノラはJazzシンガーではないのだ。カントリー・フォークを基盤としながら、幅広いジャンルを全て、「自分の歌」にしてしまう稀有な「歌姫」なのである。その彼女が、本気で取り組んだJAZZが本作だ。故に、初期の彼女の音楽に親しんだファンからすれば、本格的なJAZZ風の構成に戸惑うのも理解できる。だが、これも間違いなく「ノラの歌」なのだ。
名うてのJAZZミュージシャン達と渡り合うノラの演奏は、彼女がピアニストとしても際立った感性の持ち主であるのが窺える。そこに、ノラ独特の「スモーキーヴォイス」が絡まれば、JAZZのスタンダード曲でも全く別の彩りを放つ。さらに、巨匠ウェイン・ショーターのサックスとドクター・ロニー・スミスのオルガンが彼女のヴォーカルをサポートするなんて、元JAZZファンの小生には、この上ない至上の喜びをもたらせてくれるのだ。
  
 
 
以前よりKeyを低めに歌っているようで、アルバム全体が更に落ち着いた深みのある表情を浮かべている。JAZZの形態を取りながらも、王道JAZZでは無く、まさしく「ノラの音世界」だ。 巷で宣伝されているような、初心に帰った作品とは全く違う。今までギター演奏が中心だった彼女が、得意なピアノ弾き語りに戻しただけで、多くのファンは勝手に期待してしまうが、彼女はそんな次元で音楽と向き合っていない。ジャンルを超えた多くのミュージシャンと共演し、二児の母となったノラ・ジョーンズがたどり着いた今の「音楽」が今作である。今後も更に進化を遂げるであろう歌姫から目を離せない[ぴかぴか(新しい)]
 アルバム3曲目をLIVEで
 
 
カントリーからブルース、ロック、ジャズまで...小生の愛するジョー・ヘンリーとは違ったアプローチだが、ノラの生み出す音楽は紛れもなく「ルーツ・ミュージック」に向かっていると、感じるのは私だけだろうか。
 

Come Away With Me

Come Away With Me

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Blue Note Records
  • 発売日: 2002/02/01
  • メディア: CD


DAY BREAKS

DAY BREAKS

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BLUEN
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: CD

デビュー作と最新作。 
聴き比べると、彼女の15年の進化を感じる事ができる。どちらも名盤であり、また似て非なるものだ。
 
 
◎おまけ
 
ハイレゾ素晴らしい〜と喜んではいる小生ですが、先日、TVで「モスキート音テスト」という聴力検査をしていたバラエティ番組を見た。なんと人間は加齢により、高い音が徐々に聞こえなくなるらしいのだ。ちなみにオッチャンもチャレンジしてみると14000Hzが限界で、実年齢より気持ち若い診断だった。
 
 
 
要するに、歳とったら高音質とは無縁になっていくわけで、もちろんハイレゾは「高音」だけが特色では無いのだが、なんだか不安になる。
うぅ〜ハイレゾ自体が音楽業界の策略か? 音楽好きの爺さん達から、音が良いと思い込ませて、CDより高い金をふんだくっているのかもしれん。自分だけは「耳がいい」と信じる親父の「大人買い」は格好の餌食なのだ。
悩ましい処だが、「ハイレゾは空気感が違うんだよね」と独りよがりに信じて、しばらく遊んでみるつもりだが...
 

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らしゅえいむ

こんなん、聞こえているんすか・・・
うっとおしいでしょうね。
by らしゅえいむ (2016-10-20 00:52) 

つむじかぜ

> らしゅえいむ 様
五月蝿いものが聞こえなくなるのも、確かに幸せな事かもしれませんね^^
by つむじかぜ (2016-10-20 00:57) 

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