『能登の旅 Part3』with Sony α7 [ざれごと写真日記]
最終章です...
朝から強い雨が降りしきる
宿泊地の穴水町では、昨日から地元の祭りが催されているらしい。
輪島町に直行してノンビリ過ごすか、悩んだ末に、祭り見学を強行する事にした。
海岸線を北に進んでいると雨が小降りに変わるが、車を進めるごとにどんどん辺鄙な雰囲気になり「本当に祭りなんてやってるんかい?」 と、不安な心持ちになる。すると、小さな海水浴場に向かって子供達が走っていくのが見えた。車を寄せると、砂浜に何基かの山車のようなものが並び、多くの人がそれを取り囲んでいる。
『沖波大漁祭り』・・・海の安全と大漁を祈って昔から続けられているこの地域のお祭りだ。「キリコ(切籠)」と呼ばれる巨大な灯籠を使うのが、能登地区の特徴だそうだ。
地元の子供達が乗っています
勇壮です
女房が知らぬ間にコンビニでビニール雨合羽を購入していてくれて感謝・感謝とりあえず持ってきた望遠ズームもようやく役に立ちました。
小さな漁師町で、脈々と続く伝統の祭り。老若男女が入り混じり、海に向かい、町の誇りを滔々と歌いあげる。過疎地と呼ばれる地域でも、祭りの時期だけは若者達が帰ってきて、町が燃える。文化伝承には、郷土愛しいては家族愛というものが、深く根ざしているのだ。
雨も上がり、太陽が顔を出し始めた頃合いに輪島町に向かう。能登半島を東から西に横切るわけだが、首の細い半島なうえに、ほとんど信号の無い道路なので、昼前には輪島市街に到着する。ここからは、奥様ご満悦企画を旦那が前夜に考えておいた。「輪島塗体験」をやっている工房を探し出し、女房を送り込む。手先の器用な彼女は、この手の工作モノが飯より好きで、私の見込み通り、工房に入るや否や目を輝かせた。一方、超不器用な小生は、昼飯がてら町の散策へと、得意の夫婦別行動パターンに持ち込んだ。
工房に戻れば、こんなん出来てました 一応、髪留めです。
「わ〜い、今度着物の時に付けるわよぉ〜」
「今度って、お前の着物姿は3年以上拝見しておりませんよ( ̄▽ ̄)」
昼飯抜きでもご機嫌な女房と共に海岸線沿いに車を走らせる。
観光写真に頻繁に登場する「白米千枚田」
稲は区画ごとにオーナー制度〜いわゆる「MY田んぼ」だ
揚げ浜塩田(昨年朝ドラ「まれ」で有名に)
出来れば夕陽が地平線に消えるまで粘りたかったが、最終日は民宿泊まりにつき、夕食時前にチェックインしなければならず、輪島市内に急いで戻る。金額的にはリーズナブルな民宿だが、食事はお袋の家庭料理感満載しかも能登の海の幸山盛りの十分納得のいくものだった。部屋に戻るや否や、例によって満腹=爆睡パターンに陥り、気がつけば快適な朝を迎えておりました。
「本当にあなたって、三日間とも妻を放っといてガァガァよくお休みなことで」
「・・・・・・・・・・すみません」
午前中は、有名な朝市をぶらりとひと歩き。
母への土産にと、輪島塗の箸を妻が選ぶ。
帰路は、「のと里山空港」にレンタカーを乗り捨て、飛行機利用で。
輪島から空港まで30分弱、飛行機に乗れば1時間で羽田空港だ。能登も近くなったものだ。新幹線も飛行場も無かった小生の子供時代と比べたら隔世の感ありだ。
「こんなに早く能登に行けるのね。本家のお墓も判ったし、これから毎年行きましょう。私は輪島塗を極めますので」
「はい、はい、ご自由に...」
向島に戻り、スカイツリー下のレストランでカレーライスを頬張る中年夫婦。 45年ぶりに自分のルーツの土地に触れた亭主は感慨に耽り、妻は明後日に届くであろう輪島塗の食器に胸を膨らませるのでした
お付き合いいただきありがとうございました。
(^_^)ノ お疲れさまでした。
お祭りに輪島塗、千枚田に塩田と、私の大好物ばかり・・・素敵なお写真ありがとうございます♪
ハニーもご満悦のご様子♪ ^q^ 充実ぶりが伝わって参りますよ~ w
お天気はともかく ^^; 本当に何よりのご旅行でしたね♪
by Labyrinth (2016-08-30 14:12)
> Labyrinth 様
久しぶりに充実した国内旅行でした^^
海外でリフレッシュもいいけど、まだまだ知らない日本にじっくり向き合う旅が、性にあっているようです。
妻の暴走も国内ならギリギリ制御できるし( ̄▽ ̄)
by つむじかぜ (2016-08-30 23:26)
市場が魅力ですね。ますます行ってみたくなりました。
by JUNKO (2016-08-31 16:05)
> JUNKO 様
朝市・・・もはや、日本の原風景のひとつかもしれませんね。
毎朝、働いているおばあちゃんは凄い!
by つむじかぜ (2016-09-01 02:06)
ご訪問ありがとうございます。
数年前に能登の旅に行きました。
朝市懐かしく拝見しました^^
by 美美 (2016-09-01 18:56)
> 美美 様
こちらこそ、ご訪問・コメありがとうございます。
これからも、よろしくお願い致します^^
by つむじかぜ (2016-09-03 00:29)