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「The Kooks」IN 横浜ベイホール [〜ロックの神さん〜]

 
先の金曜日、会社を無理くりに早退し、横浜マリンタワーで女房と待ち合わせなのです。
 
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我が夫婦愛しの『The Kooks』が、3年ぶりの新作「Listen」を引っさげての来日コンサート。 
3日間のライブの中で、最終日の横浜公演に何とか都合をつけて名古屋から参戦である。
東京宅からぶっ飛ばして来た女房のクルマに乗り込むや、途中、一時停止違反で張り込み警官にキップを切られるトラブルにもめげず、開演10分前に横浜ベイホールに到着。
 
入場直前、大きな紙を掲げた会場係の人が「リードギターのヒュー・ハリスが病気の為、アコーステック・ライブとなりますが、このまま入場でよろしいでしょうか?払い戻しにも対応しますが...」 と、聞いてくる。
 
「げ〜、そんなのありかよぉ〜[ちっ(怒った顔)]
 
クークス・サウンドの中核である彼のギター抜きでは、クリープの無いコーヒー(ふ、古い)みたいなモノだ。
されど、わざわざ名古屋から駆けつけ、妻とのデート・ライブも前回来日時のクークス以来3年ぶりとあっては、ここで帰る理由は無い。
「ルークの生ギターだけでも捨てたものじゃないから...」と、夫婦とも納得して入場[手(チョキ)]
 
オープニング。
アコギを抱えたルークが、ベーシスト・ドラマーを引き連れて登場。
3年ぶりに会った彼は、いつも通りのTシャツにGパンのラフなスタイル。
「このだらしない感じが、うちの息子にそっくりよね〜でも、やっぱり前より老けてるわぁ」と云う妻の目が輝く[ぴかぴか(新しい)]
 
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「誰かひとり、居ないんだよねぇ〜。でも、みんな楽しんでいってくれ!」と話すやいなや、
ギターをかき鳴らす。1曲目は、New Albumから「Around Town」をアコーステック演奏だ[るんるん]
 
 
 
アコーステック・セットとはいえ、軽いノリのクークス・サウンドがいきなり全開[どんっ(衝撃)]
2曲目は、早くもエレキに持ち替えて、1st Albumから「See The World」。
終始、アコギでしっとりムードのライブ形式に変更かと思っていたので、これは意外な展開だ。彼らはルーク抜きで、ガチロックナンバーまでも披露するつもりなのだ。原則はトリオ・サウンドだが、楽曲に応じて、サポートメンバーらしきパーカッショニストが、ルークの後方で譜面を見ながらバックギターを弾いている。一夜漬けの涙ぐましい努力が感じられ、中年夫婦は「頑張れぇ〜」って応援一色の感じだ。
 
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後期のクークス・サウンドは、シンセサイザーも多用しており、リード・ギター兼キィーボード担当のヒューの欠場は確かに痛い。 「この曲をギターで弾くの初めてなんだけど」とルークは云いながら、シンセのサビをギターで弾いたり、普段はヒュー見せ場のギターソロも、彼がヤケクソ風のアドリブソロで決める。改めて、ルークの演奏能力に高さに感服だ。「やれる処までやったるぜ!」的な開き直りのルークのパフォーマンスは、少々優等生的な今までの彼には見られなかったモノで、会場もその勢いで盛り上がる[かわいい]
 
ジントニックをほぼ3口で飲み干した妻は、両手を振り上げ大声で歌っている。ロック嫌いだった彼女だが、私の影響で、クークスのほぼ全曲を私以上に、無論英語で歌えるのだ[がく~(落胆した顔)] 
 
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 3rd Albumから『Junk of Heart』のサビで大合唱[ぴかぴか(新しい)] 
 
 
会場全体に熱気が迸り、これから後半戦に向けてスパートと思わせた矢先に、
「今日は、ありがとう。次でラストソングです」と、ルーク。
1st Albumから「Naive」〜ヒューのカッティングが際立つ名曲を、ルーク独りでこなす。
 
そして、颯爽とステージの袖に消えるメンバー達。 
当然、「お決まり」のアンコールがあるはずと、観客の拍手は鳴り止まないが、一向に再登場の気配が無い。
ついに会場は一般照明に切り替り、「本日の公演は終了致しました」のアナウンス。
演奏開始19:45、終演時刻20:30。私のコンサート観戦史上最短の45分間のライブは幕を下ろした[ふらふら]
 
ヒュー抜きでの演奏レパートリーがネタ切れになったか、付け焼き刃的演奏に完璧主義者のルークが我慢ならなかったのか?理由は定かではないが、消化不良は否めないコンサートになってしまった。
 
自宅に戻り判明したが、前日の赤坂ブリッツの公演まではヒューは健在だったようなので、横浜当日に倒れたらしい。それから残りのメンバーでセトリを練り直し、練習したのだろうから、同情できない事も無い。
だが、1枚6500円のチケット。観衆のほとんどは、我ら中年夫婦を最年長とし、圧倒的に若い年代で、高校生らしき観客も多かった。「若い子達には、ちょっと可哀想よね〜」と、妻が言う通り、彼らが一生懸命バイトして購入したに違いないチケットに託す「思い」には、もう少し応えて欲しかったな。ルークなら、独り生ギター一本で、クークス全曲をアレンジして弾き語りできる能力を持っているのだから。 
 
常に音楽性が進化するクークスの今回のNew Albumは、ネオ・ソウルを取り入れたクラブ・ミュージック風の楽曲が多く、過去3枚のアルバム以上に、リズムが複雑だ。その点で今夜は、ベースとドラムのリズム隊の一糸乱れぬ演奏は見事であり、あとはヒューの穴をルーク一人でどこまで補えるかというレベルなので、New Albumのプロモート・コンサートとしてはギリギリ成功だろう。ただ、ルークとヒューどちらかが欠けてもクークスの心髄を披露するのは不可能であるのを証明した形ともなった。ふたりの関係は、ビートルズのポールとジョンのそれに等しいレベルなのだから。
 
全快したヒューの妙技と、もっとプロ根性に目覚めたルークの勇姿を、また何年後かに観たいものだ[どんっ(衝撃)]
もちろん、妻と[わーい(嬉しい顔)] 
 

Listen

Listen

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Astralwerks
  • 発売日: 2014/09/09
  • メディア: CD

 
 
全員揃えば、このレベル[exclamation×2]
New Albumから『Forgive and Forget』

 

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コメント 4

Labyrinth

(^_^)ノ Wow♪ ハニーとライブデート♪ (^_-)-☆
ま、メインのメンバーが欠落とは残念なことですが、楽しまれたようで宜しゅうございましたね♪
by Labyrinth (2014-10-28 03:03) 

DEBDYLAN

こういうPOPなのも好き!!
カッコいいっすね♪

by DEBDYLAN (2014-10-29 23:04) 

つむじかぜ

> Labyrinth 様
だんだん、オール・スタンディングのLIVEが辛くなってきた二人です(・・;)
by つむじかぜ (2014-10-31 00:37) 

つむじかぜ

> DEBDYLAN 様
そうなんです!
こんなにPOPだけど本格的なギターを聴かせるROCKって、意外と少ないのです!!
by つむじかぜ (2014-10-31 00:38) 

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