『鑑定士と顔のない依頼人』 [上映中飲食禁止じゃ!]
監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽:エンニオ・モリトーレ
CAST
ジェフリー・ラッシュ シルヴィア・フークス
ジム・スタージェス ドナルド・サザーランド
今年最初の映画は、正月休みに妻と東京で鑑賞したサスペンス。
年末から彼女が観たがっていた作品で、評判もすこぶるよろしいようだ。
が、観賞後に女房が漏らした言葉は、「こんな映画だとは思わなかったよぉ〜ショック」
どうも彼女は、シャーロック・ホームズ風の推理ゲームで、ジェフリー・ラッシュが難問を解きほぐし「一挙解決、めでたし!めでたし!」という作品イメージを勝手に思い込んでいたようで、意外な結末に呆然としていたのであった。
「ふっふっふ、甘いわ、アマチュアめ」
天才的な審美眼を誇る美術鑑定士ヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は、資産家の両親が遺(のこ)した美術品を査定してほしいという依頼を受ける。屋敷を訪ねるも依頼人の女性クレア(シルヴィア・フークス)は決して姿を現さず不信感を抱くヴァージルだったが、歴史的価値を持つ美術品の一部を見つける。その調査と共に依頼人の身辺を探る彼は……。(シネマトゥデイより)
ネタバレ厳禁ではありますが...ちょびっと...
よく練り込まれた、妻には悪いが、映画的楽しみに満ちた佳作である。
しつこい説明抜きでヴァージルの孤独感と潔癖性を表現した導入部が、巧い!
しかし、なによりもジェフリーラッシュが凄い!!辣腕鑑定士の偏屈さとそこに潜む哀しき女性観をさりげなく見せながら、徐々に老いらくの恋に墜ちいく様は、まさに迫真の演技。
そして、謎のヒロイン役はシルヴィア・フークス。
典型的な横顔ブロンド美人であります
正面から見ると、左右の眉の角度がどうしても気になってしまうのは、小生だけであろうか?
されど、スリムな貧乳系ですので私のストライク圏内です。
ジェフリー爺同様、こんな姿を見せられたら一発でKOですな
もう一人はリヤ・ケベデ
イイ女なやぁ〜と思っていたら
エチオピア出身のスーパーモデルでした
一言で「サスペンス」のジャンルには括れない作品である。
気づくと観客は、姿を見せない依頼人への興味を徐々に膨らませていく。ヴァージルに感情移入させる巧みな演出が光る。そして、ハラハラドキドキの展開から奇跡の恋愛成就を目の当たりにし、「爺ちゃん、エラい。良く頑張った!」と、我々は自分の事のように悦ぶのである。しかし、この作品は、この後更にもうひと捻りの仕込みが施されており・・・
謎の依頼人クレアに振り回されるヴァージル同様に、観客の気持ちまでも手玉に取ったジュゼッペ監督は、ほくそ笑んでいるであろう。
完全に術中に嵌った我が妻がうわ言のように繰り返す。「ああ〜今年最大のショックな出来事だわぁ〜」
「お前、今年はまだ三日目だろうが... 俺は中盤で、ラストシーンは予想できたけどな。良く出来た映画だったな。冷静に観ると、ヴァージルさんも、あれはあれで幸せだったんだと思うよ。」
「アンタは映画を見慣れているからねぇ 幸せな訳ないでしょ、そんな事を云ってると、アンタも年寄りになってから酷い目に会うわよ」
「げっ(それはどうゆう意味だ??? 俺が定年退職したら、お前はカネだけ持って逃げるつもりかぁ〜)」
名古屋に独り戻っても、寝付けない夜が続いております
2014-01-07 00:23
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コメント(3)
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こんにちは。
途中から結果は予想されるのですけど、それは嫌だなあと思う展開になっていくので
やっぱりショックでした(T_T)
奥さまを大切にしていれば、きっと酷い目には合わないですよね☆
by non_0101 (2014-01-11 18:15)
> non_0101 様
そう信じて、頑張りたいと思います(^▽^;)
by つむじかぜ (2014-01-13 01:33)
はじめまして。
検索中に見つけまして、ふらりと立ち寄りました。
贋作の中の本物を見つけて待ち続ける楽しみができたわけですから、
私もあれはあれで幸せなんだと思います。
私も映画見なれてる方だとは思いますが(笑)
by 彩子 (2014-01-27 16:21)