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『エヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 [上映中飲食禁止じゃ!]

決して私はアニメ・オタクではない...と思うのだが[たらーっ(汗)]
 

 
どうしても観てしまう「エヴァシリーズ」[あせあせ(飛び散る汗)]
 
作品自体の質の高さは当然ながら、アニメ・ビジネスの在り方を根幹から変えた庵野秀明氏率いる「カラー社」の戦略に完全に嵌められているのを自覚しながらも、新作を見逃した事はないのである。
 
1995年のテレビ放映を知る者からすると隔世の感がある。魅力溢れるキャラクター達と謎のストーリー展開、SFファンの期待を見事に裏切った意味不明のエンディングにより、本放送終了後も永きに亘りエヴァ神話は続くのだが、2007年に満を持しての新シリーズ劇場版4部作の第1作が公開された。映像技術の進化は、アナログTV画面とは全く別次元のエヴァの世界を披露し、またオリジナルストーリーの単純な焼き直しではなく、次々と新しい設定を組み込む手法に否応無く引き込まれたのだった。
 
3作目となる今作は、企画・制作・宣伝すべてを一手に担う「カラー社」による一貫した販促展開により(このパターンは映画業界では数少ない)、公開初日から空前の大ヒット。関連グッズもバカ売れ。焦らせまくる予告編やJRA目薬CMとのコラボしかり、オリジナルを知らない若年層から我らがオッチャン世代までに強烈に訴求した宣伝戦略には、「あざとい」と思いながらも脱帽だ[どんっ(衝撃)] 作品自体に、製作陣の過去作の成功に甘んじない強い拘りとエヴァへの深い愛情が溢れているから、あえて私は「売り方」には斟酌しないし、かえって大ヒットした方が次回作の資金源になると思ってしまう位だ。
 
ビジネス論めいた話しになったが、エヴァンゲリオンの最大の魅力は「謎」を永遠に種明かししない永続性と、キャラクターの普遍性だ。今作も、合点が行かない事ばかりで???の嵐なのだが、面白いという困った代物だ。1回観ただけでは訳が解らない、しかし2回3回観ても納得できる答えは見つかる保証は無い。『人類補完計画』を理路整然と述べる頭を小生は持ち合わせていないし、それはエヴァ・オタクの方々に任せればよい。
 
とにかく私は、片目の式波(惣流)・アスカ・ラングレーと
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Newアヤナミレイ
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再会できただけ幸せなのでした[揺れるハート] 
 
おまけに鈴原トウジの妹、サクラちゃんもよろし[ひらめき]
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今作はかつてない新展開に突入[かわいい]
何度かのリメイク版でラストシーンは書き換えられているが、『Q』はその壮絶な「サードインパクト」以降の世界を初めて描いた。
オープニングでの宇宙空間での戦闘。少々以前と雰囲気の変わった眼帯を付けたアスカといつも通りの斜に構えたマリが、謎の敵と対峙する。彼女達は、ネルフにより封印されたエヴァ初号機を奪還する命令を受けている。絶体絶命のピンチにアスカが「シンジ」の名を叫ぶと、どこからか一閃の光線が敵を殲滅する。『ヤマト』のような宇宙戦艦の中で目覚めたシンジは、これまた雰囲気が変わってしまったミサトから「もう、エヴァには乗せない」と、拘束される事に...なんと、彼は「サードインパクト」後、14年間に亘り初号機の中で眠り続けていたのである。その後、前作で取り込まれた使徒から助け出したはずのレイに連れられてシンジは、荒廃したネルフ本部で不思議な少年『渚カオル』と父・ゲンドウに出会う。碇ゲンドウは、シンジとカオルをエヴァ13号機に載せ、「フォース・インパクト」を誘発させ、「人類補完計画」の成就を切望しているにであったが・・・
 
混乱して訳解らんです[がく~(落胆した顔)] 
元ネルフ局員のミサト達が、「ヴィレ」という組織を作りアスカらと共に、元上司の碇ゲンドウが目論む「フォースインパクト」を阻止する相関関係までは、何となく理解できるのだが...元々の「エヴァ哲学」を把握していないので仕方ないのだが、しかし面白くてしようがない[わーい(嬉しい顔)]
  
なお、エンドロール時の挿入歌は「宇多田ヒカル」。アコースティック系な音作りで非常に好感度[手(チョキ)] 
彼女の声質は希有だと思う。過去作品は打込み系が多過ぎで、楽曲の魅力が半減だったので、今後も演奏・録音も彼女の声のレベル並に高めて欲しいと切に望む。
 
使徒との死闘を繰り広げた”熱い”過去作とは異質の”寒さと重苦しさ”を内包した新作に若干戸惑いつつも、エヴァシリーズの奥の深さを痛感させられる内容だった。 
ラストシーンでのアスカ・シンジ・レイの3人が並んで歩く姿に、次回最終章への新たなる期待が大きく膨らむのだった[どんっ(衝撃)]
 
と、そんな私は完全なるエヴァオタ親爺の一人かもしれませぬ[決定] 
 
TV版懐かしの名シーン
 
 
 6話と9話はシリアス展開になる後半とは一線を画す初期の最強作[exclamation×2]
 
 
 前作の『新劇場版:破』のクライマックス(この映像の進化[exclamation×2]
 
 
 
◎さらに・・・本編上映前に約10分の短編が披露された[ひらめき]
 
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アニメではなく、特撮の実写版である。
『風の谷のナウシカ』に登場した「巨神兵」が、突如、現代の東京に現れて、すべてを焼き尽すという設定。
宮崎駿・庵野秀明・樋口真嗣・舞城王太郎・海洋堂という日本を代表するクリエイター達が、CGを一切排した技法で描く「火の七日間」。
淡々と語られる林原めぐみ(綾波レイの声優)のナレーションが、日常を襲うカタストロフィの恐怖感を増幅させる。 エヴァンゲリオンとジブリの世界観の融合を彷彿させる圧倒的な映像は、現代ニッポン・アートの極致と言える傑物である[むかっ(怒り)]
 
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コメント 4

haku

お一人で行かれたんですか?!
自分もエヴァ大好きなので、絶対観たいんですが、
一人で行く勇気が... ^^;
by haku (2012-11-21 12:51) 

つむじかぜ

昔からエヴァだけは女房も連れずに、独りで観に行ってますよぉ〜
女子高生に囲まれようが、加齢と共に、羞恥心というものは完全に薄れてきておりまする(-。−;)
by つむじかぜ (2012-11-23 01:22) 

non_0101

このシリーズはTV放送された時に見ているくらいなのですけど、
今回は本当に難しいらしいですね~
ラストは劇場で観たいと思っています☆
by non_0101 (2012-11-24 11:28) 

つむじかぜ

>non_0101様
真面目に謎解きをすると混乱するので、訳わからんまま楽しんでおりました^^;
最終章も期待十分です!
by つむじかぜ (2012-11-27 02:11) 

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