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秋の夜長は『ソフィー・ミルマン』で... [〜私の歌姫〜]

数あるJAZZヴォーカリストの中でも、最近では一番のお気に入りである[るんるん]
 
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Sophie Milman

  • アーティスト:ソフィー・ミルマン
  • 出版社/メーカー: Linus
  • 発売日: 2006/03/21
  • メディア: CD

当然の事ながら、[右斜め上]の2006年のデビューアルバムはブロンドジャケ買いだった。
キュートな顔立ちと強い眼差しは、決して人間に懐かない高貴なペルシャ猫を想わせ、その鳴き声を聞いてみたい衝動を抑える事はできなかった[揺れるハート]
 
Sophie Milman(ソフィー・ミルマン)・・・ロシア生まれイスラエル育ちの若干23歳のブロンド歌姫は、カナダから彗星の如くプロデビューし、瞬く間に世界中で「次代の大物歌手」として絶賛を浴びた。 
 
歌唱力の高さは当然として、デビューしたての新人とは信じ難い表現力の豊かさは希有である。
そして声域は決して広くはないが、特筆なのは独特の彼女の掠れた声質だ。巷で聞かれるハスキーヴォイスとは、掠れて消え入るような余韻を残すものが大半であるが、彼女の掠れ声は憂いを帯びたスモーキーヴォイスと呼んでよく、それはボリューム感溢れる声量と相成って、活き活きとした『詩』をくっきりと浮かび上がらせる。
爽やかで濡れた涸れ声」という相反する味わいが同居する、一度聴いたら忘れられない魅力を持った「声」なのである。 
 コール・ポーター作「My Heart Belongs To Daddy」(アルバム10曲目をライブで) 
 
 
カナダの腕利きミュージシャンを従えての多彩な楽曲群は、彼女の魅力と共に今後の可能性を期待させるのに十分な出来映えであった。ジャケ買い転じて彼女にゾッコン[ハートたち(複数ハート)]
 
そして、彼女の成長は留まる事が無かった[exclamation×2]
 
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Take Love Easy

  • アーティスト:ソフイー・ミルマン
  • 出版社/メーカー: Koch Records
  • 発売日: 2009/06/02
  • メディア: CD
  • 1. Beautiful Love
    2. Take Love Easy
    3. I Concentrate on You
    4. Day in, Day Out
    5. Be Cool
    6. My One and Only Love
    7. I Can't Make You Love Me
    8. That Is Love
    9. Love for Sale
    10. I'm on Fire
    11. Triste
    12. 50 Ways to Leave Your Lover
    13. Where Do You Start? 

2009年発売の3rdアルバムが絶品中の絶品[ぴかぴか(新しい)]
ソフト・ジャズヴォーカルの2000年代の歴史的名盤と云えば「ノラ・ジョーンズCome Away With Me」を挙げられるが、個人的にはその名盤を彷彿いや凌駕する内容だ[どんっ(衝撃)]
 
まず演奏・録音が素晴しい。各楽器の生音がバランス良く、ごく自然に録られており、コンポの前で目を閉じれば、実際の生演奏を聴くが如く音空間が広がってくる。演奏技術は当然の事ながら極上で、ドラムとベースのリズム感は特筆、それに溶け込むホーン・セクションとセンス溢れるピアノ。しかも、それらは主役を引き立たせる役目を心得ているというか、出過ぎず突出せず、まさにいぶし銀の輝き
楽曲群は、往年のスタンダードに留まらず、ポピュラーソング(ボニー・レイット、ブルース・スプリングスティーン、ポール・サイモン、ジョニ・ミッチェル)をブルージーなアレンジで「JAZZ」の名曲に生まれ変わらせている。デビューアルバムが3人のプロデューサーの手によるものだったが、セカンドアルバムに引き続いてのSteven Mackinonひとりによる本作は、アルバム全体の統一感に破綻の欠片も見られない。 
そして、そして、やはりソフィーの歌唱の進化[exclamation×2]
持ち前のスモーキー・アルトは、さらに憂いを帯びる。アクセントの強弱は、以前の表現力を凌ぎ、語尾の美しさには溜め息が出る。前述の多彩な楽曲群をすべて“ソフィー色”に染めてしまう[黒ハート]
 
ボニー・レイット作「 I Can't Make Love Me」(アルバム7曲目)
 
[右斜め上]本作中、6曲目と並んで私の最愛聴曲[左斜め上]
 
 スタンダード曲「Take Love Easy」(アルバム2曲目をライブで)
 デビューから3年でこの貫禄[どんっ(衝撃)]
 
今秋発表された4theアルバム。
 
In the Moonlight

In the Moonlight

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ent. One Music
  • 発売日: 2011/09/27
  • メディア: CD

どこまで巧くなるのか〜染み渡るスモキー・ヴォイス[もうやだ~(悲しい顔)]
 
ただロシア女性の典型というか、10,20歳代に絶世のスリム美女が「あっというまに」横に広がって逞しいオバサマに変身する様を、彼女も歩んでいるようなのが私の唯一の気がかりなのである[がく~(落胆した顔)]
 
2011年最新映像 
 
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コメント 5

DEBDYLAN

コレはジャケ買いしちゃいますわ~^^。

by DEBDYLAN (2011-11-12 01:06) 

つむじかぜ

>DEBDYLAN様
ネットショッピング全盛の今でも、CDショップに通う理由はこれなんです^^
by つむじかぜ (2011-11-14 22:51) 

ぷーちゃん

4枚目は、まだ聴いてないなぁ♪
by ぷーちゃん (2011-11-16 16:54) 

つむじかぜ

>ぷーちゃん様
4枚目は、過去作より落ち着いたムーディーな曲が多くなりますが、
歌声の憂いの深さは更に深まっていますね☆☆☆
by つむじかぜ (2011-11-17 01:22) 

チョイ乗りおやぢ

先日のミランちゃんのブルーノートライブ行ってきましたよ.
横に..広が..まあいいかっっ!そんなことどうでもいい.
歌唱力がすごいですわ.やっぱり行って良かった.
包容力があって,最近のJAZZ女性ボーカルの中で一番良いです.
本当に感動しましたよ!
今度来日した時には必ず行くのだ.これでいいのだ.

by チョイ乗りおやぢ (2012-02-21 01:24) 

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