『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 [上映中飲食禁止じゃ!]
原作:J.K.ローリング
撮影:エドゥアルド・セラ
音楽:アレキサンドル・デスプラ
キャスト:ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント エマ・ワトソン
ヘレナ・ボナム=カーター ロビー・コルトレーン ウォーウィック・デイビス レイフ・ファインズ
マイケル・ガンボン キアラン・ハインズ ジェイソン・アイザックス アラン・リックマン マギー・スミス
トム・フェルトン マシュー・ルイス ヘレン・マクローリー イバンナ・リンチ ボニー・ライト
ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)たちとヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)の間で繰り広げられる最後の戦い。この壮大なクライマックスで魔法界における善と悪の戦いは、本格的な交戦へとエスカレートする。この戦いは今までで最も危険なものであり、もはや誰一人としてその身が安全な者はなかった。しかも、ヴォルデモート卿との最終決戦で最後の犠牲を払うことになるのはハリー。そしてすべての謎が明らかになり、物語はフィナーレを迎える。
遂に完結である。
「ハリーポッターと賢者の石」が2001年の年末に公開されてから、足かけ約10年の歳月を経て、この大作もフィナーレを迎える事となった。
第一作を、転勤中の神戸の映画館で家族4人で観賞していた。ハリーとハーマイオニーの活躍に胸躍らせていた当時小学生だった息子と娘も、今や大学生。
以降ポッタリアンと化していた長女は、エマ・ワトソンのように育って欲しいと願う父親の想いをよそに、茶髪のぽっちゃり女子大生へと変身し、今作は封切り当日に友人と観賞してきたらしい。
一方、近眼だけハーリーに酷似した長男は、早くも酒と女に溺れる若き日の実父と同じ生活を歩み始め、「ハリー・ポッター・シリーズ」は既に眼中にないようである。
そういう訳で、今作もPART1同様、中年夫婦のみでの観賞と相成った(なでしこジャパンの熱戦の為、極度の寝不足状態であったが...)
PART1では、思春期を迎えたハリー、ロン、ハーマイオニー3人の心情を克明に描いた。孤独な逃避行を続ける彼らは、嫉妬と友情と愛欲の狭間で苦しみもがきつつ、最後に巨悪への戦いに改めて誓いを立てる。ロン・ハーマイオニーのカップルの恋の成就という美談を添えながら。
最終作であるPART2は、シリーズ通しての謎解きと平行しながら、ハリーの内面での心の戦いと成長に焦点を当てる。何故、ハリーはヴォルデモートの声が聞こえるのか?ヘビ語を話せるのか?等々、1作目から綿々と続いた疑問が明かされ、8番目の分霊箱の在処を知った時、ハリーは大いなる決断を迫られる。
そして、ハリーとジニー、ロンとハーマイオニーそして何とネビルとルーナの恋の行方にも興味は惹かれたが、最終作にして最大の秘密の恋は、スネイプ先生の哀しき純愛。この悲恋を下敷きにして、今までのポッターの活躍と巨悪・ヴォルデモートとの戦いが存在したことを、最期の種明かしとして用意している。
非業の死を遂げたハーリーの最大の理解者であったダンブルドア校長が、義の為に私情を棄てる冷徹な男であり、怜悧狡猾に立ち回り、常にハリーの敵役と目されていたスネイプが、実はハリーを陰で支える純愛に生きる男であった事を...
5作目から監督を務めるデヴィット・イェーツの「Darkな映像美」は、最終作でも冴え渡り、ホグワーツでの善と悪の死闘を見事に描いた。当シリーズを、完全に大人が愉しむブラック・ファンタジーとして確立させた。
しかし、ハリーに焦点をあて過ぎたばかりに、脇役陣に対しては少々控えめな演出。憎きベラトリックスの最期はあっけなかったし、リーマスやロンの兄貴も知らぬ間に死んでしまっていた。ロンとハーマイオニーの活躍も地味で、気を吐いていたのは、ネビルとマクゴナガル先生位か?
単体の作品としては物足りなさが残る出来で、ポッタリアンの長女に云わせれば「原作に忠実ではあるが、はしょり過ぎ」なんだそうである。しかしながら、10年の歳月をかけて、成長する3人の主人公を「このように子供は大きくなる」という優しく厳しい視線で一貫して描き続けた事に、大河ドラマとして拍手を送りたい。
人間が行きていく為に不可欠な「親・友・恋人・師」との関わりを、「魔法」という仮想世界を通して訴えたファンタジーの金字塔的作品である事に間違いない。
シリーズをすべて観た私達夫婦は、まさしく「魔法」を掛けられたように登場人物達に感情移入し、自身の少年少女期を振り返りながら、我が子の成長を夢見ていた自分達をも重ね合わせ、心を熱くさせるのであった。
「ハリー・ポッター」シリーズに感謝
子供の成長と合わせて・・・
おまけ
祝・なでしこジャパン
凄いゲームだった。
典型的な試合には負けていたが勝負に勝ったという戦いだった。
勝ちへの執念は、アメリカも負けていなかった。勝利の神様が、日本に微笑みかけてくれたんだろう。
この「奇跡」を糧に、我が国ニッポン自体も自信を取り戻し、実力と実績を積み重ねていきたいものである。
おまけのおまけ
今大会の超個人的実力&容姿NO.1選手は.....フランス代表MF14番・Lousia Necib
(準決勝アメリカ戦でのプレイでゾッコン)
(ボールキープ力の安定度、パスセンスが抜群だった)
(こんな男子顔負けのロングシュートを本大会でも観たかったが...)
こんにちは。
ラストはどんどん亡くなっていきましたね(T_T)
それにしても、スネイプ先生の愛にはやられました。
とても切なかったです☆
by non_0101 (2011-07-19 08:32)
>non_0101様
究極の「見守る愛」ですね。
スネイプ先生の最期の涙にもらい泣きo(;△;)o
by つむじかぜ (2011-07-19 23:29)
フランス代表MFですかぁ!
さすがつむじかぜさん、お目が高い♪
...って、自分は知らないんですけど... ^^;
by haku (2011-07-20 08:32)
(^_^)ノこん○○は。
観る予定なので、nice!だけで失礼させて頂きますね (^_^ゞ
by Labyrinth (2011-07-20 17:42)
イチオシのマドマゼール、可愛かったっす^^。
さすがですねw
by DEBDYLAN (2011-07-20 23:23)
>haku様
私も知りませんでしたが、準決勝のアメリカ戦で初めて見て一目惚れ^^
by つむじかぜ (2011-07-21 01:58)
>Labyrinth様
ご堪能下さい、そして祝いましょう、3人の大人への旅立ちを!
by つむじかぜ (2011-07-21 02:01)
>DEBDYLAN様
できれば決勝戦は、なでしこ対マドモアゼルを観たかった^^;
by つむじかぜ (2011-07-21 02:11)
(^_^)ノ こんばんは。
観てきました。 とても迫力があり、見応えもありましたね?!
やはりスネイプ先生はいい人だった! って ひとりごちてます。(^_^;
TBも宜しくお願い致します。
by Labyrinth (2011-07-28 02:10)
>Labyrinth様
スネイプ先生の究極の「見守り続ける愛」に、同性として感無量でした。
by つむじかぜ (2011-07-30 00:13)