『FOCUS』〜Jan Akkermanの煌めき [〜ロックの神さん〜]
中学時代、結構プログレに嵌っていた小生ではあるが、やはり歌詞(ヴォーカル)の無い演奏には興味が持てなかった。ヴォーカルが存在しないロックなんて....ク◎ープを入れない珈琲みたいなもんで(ふ、古い・・・)
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そんな思い込みを一発で粉砕したLPを、また例の悪友が持ち込んで来たのだった。
とにかく1曲目でぶっ飛んだ
悪魔の呪文(Hocus Pocus)
当時は、当然ながらこんな映像は知る由もなかったが、スピーカーから流れる超人的なギターソロと狂人的なヨーデルの調べに卒倒したのだった
Focus(フォーカス)・・・70年代に活躍したオランダを代表するプログレッシブ・バンド。
リーダーはThijs Van Leer(タイス・ヴァン・レール)〜奇声を発する奇相のキーボード奏者。フルートも吹きます。バンドの音楽的中核となるザンバラ髪の生首男と呼んであげて下さい
そしてこのバンドの花形ギタリストが、ヤッターマンではなくヤン・アッカーマン(Jan Akkerman)
彼のギタープレイは、当時の自分にとって衝撃的だった。
今までに聴き親しんだロック・ギタリストとは、全く異質。
不協和音を滲ませたコードと聴いた事無いスケールから生み出される速弾きソロ。
「グワシャ」というコード一発と「キュロリ」というグリスの音色が、なんとも快感
アルバム収録曲のうちほとんどがインストルメンタルだが、一気に聴き惚れてしまった。
バリバリのハードロック調は冒頭の1曲のみであるが、クラシックを彷彿させるアコギ主体の哀愁を帯びた曲から何でもありの長尺組曲まで〜ギター小僧は、アッカーマンのつま弾くギターの音色に酔いしれるのであった。
当然、他のアルバムも聴きたくなる。
だが当時は、2枚目のこのオリジナルアルバム以外は、ライブ盤しか国内で発売されていなかった。(記憶では)
探しましたよ〜3枚目のアルバム。ようやくお茶の水のDisk Unionで輸入盤を見つけ即購入。(しかもB級品〜ジャケットの右上に穴が開けてあります〜今で云う傷ものアウトレットですな〜盤が少々しなってました)
なんと2枚組でした
今では
近年CD再発されていますが、ジャケットが全然違います。(リマスター盤にて抜群に音質が向上)
個人的にはフォーカス最高傑作
クラシック、ジャズ、ロック、ファンクを織り交ぜた無国籍サウンドが、ヨーロッパの薫りをしっかり滲ませた上、卓越した演奏技術を持った猛者達のインタープレイが火を吹く。無秩序に思える楽曲群が解け合い、静から動への変幻自在の「フォーカス・サウンド」として確立された。
そして最大の魅力はやはりアッカーマンのギタープレイである。
なにはともあれ名曲『Sylvia』
聞き惚れるレスポールの音色〜美しきメロディー
ベーシストの交代により、リズムがより強力・複雑に進化し、各演奏者のインプロビゼーションも多くなる。
1、4曲目の目まぐるしく変わる展開と変拍子は、耳に心地良いとともに、バンドの完成度を表す。
そして、前作以上にアッカーマン氏が弾きまくる。キャッチーなメロディーの「Sylvia」から大作「アノニマスⅡ」の鬼気迫るソロ個人的には、Jazzyなムードから一転美しいメロディーを奏でる「フォーカスⅢ」と「アンサーズ?クエッションズ!〜」の彼独特のスケールからの美しくないアドリブが、お気に入りである。
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所謂、英国プログレッシブ・ロックとは一線を画す。
Genesisを筆頭にking crimson、Yes、EL&P、Pink Floydは今でも私の大好きなバンドではあるのだが、このFocusだけは、他のバンドとは全く別次元で敢然と輝くプログレ一等星として存在する。
私が後年、高校・大学と進むにつれフュージョン、JAZZへと傾倒していく契機となった「ロック」が何を隠そうこの「Focus」であり、「Jan Akkerman」なのである。
次作
フォーカス黄金時代の集大成。
この頃からタイスとアッカーマンの音楽的確執が囁かれた訳であるが、両者の緊迫した関係が作品自体にも偲ばれる。平たく云えばコマーシャリズムのタイスとアートなアッカーマンの激突が、絶妙なバランスで成立した傑作と云える。
20分の組曲である表題作などの途方も無い大風呂敷ぶりは、衝撃的だ アッカーマンの「リーダーのイメージ通りには弾かないもんねぇ〜」みたいが感じがプレイの随所に表れている気がするのは私だけか?
1975年マザー・フォーカス(K2HD/紙ジャケット仕様)を最後にヤン・アッカーマン脱退。
(このアルバムはタイスの力が勝ったか、POP感が増しており、アッカーマンも当時はやりのトーキングモジュレータで遊んでいるだけにしか私には聞こえないのだが...)
ソロ活動に専念した彼は、まさに自己のアート探求の旅に出たように精力的に作品を発表し続ける。
最近はアコーステック・ギターの演奏が多いが、ライブではフォーカス時代の名曲をバリバリのレスポール・サウンドで、今でも聴衆を楽しませている。
「悪魔の呪文」アコギ・バージョン
御歳64歳・圧巻である
Jan Akkerman〜私の最愛のギタリスト・Steve Hackett(元ジェネシス)と同系統のプログレ出身ながら、演奏はまさに対極。
されど、自己顕示欲の強い超個性的なプレイは、今でも私の心を躍らせる
来たぁーーーーーっ!! FOCUS!!!
はいはい、Hocus Pocus は学生の頃コピーしましよぉ♪
イントロだけですけど...wwwww
Janさん 64歳のアコギ・バージョン、凄過ぎです!!
いやぁ、憧れますねぇ♪ ^0^
by haku (2011-07-17 07:10)
>haku様
私はSylviaを耳コピしてましたよ〜♪
サビ部分だけでしたけど.....^^;
by つむじかぜ (2011-07-19 02:24)
Focusのイヤン・アッカーマン、
いいですよね〜♪
by ぷーちゃん (2011-07-20 08:06)
>ぷーちゃん様
ほんとにイヤンなっちゃうくらい、ギター巧いっすね^^;
by つむじかぜ (2011-07-21 02:13)
高校1年生で、初めて聴いた時の鮮烈な衝撃は今も忘れられません。
というか、そっくりに演奏する知り合いの高校生バンドを観たのが最初でしたが…。
by イヤン・バッカーマン (2013-09-24 19:30)