『ティア・レオーニ』天使のくれた微笑み [キューティー・ブロンド病棟]
Téa Leoni ティア・レオーニ〜1966年生まれ。イタリア系アメリカ人。知名度はそこそこながら、大ブレイクまでは到らなかった女優さんである。が、私は彼女の不思議な魅力にゾッコンなのである。
彼女との最初の出会いは大作「ディープ・インパクト」(1998年)
1999年直前の世紀末ブームという当時の世相を反映した話題作だった。興行的には、ほぼ同時期に公開された同系の アルマゲドン [DVD] のベタベタお涙頂戴パターンに大きく水を開けられた結果となったが、個人的には、こちらの作品の方が遥かに好感度は高い。(ブルース・ウィリスより断然ロバート・デュバル)
当時無名に近かった彼女が、主人公の知的なジャーナリスト役として大抜擢
父親との確執に悩む娘と気丈な女性記者の両面を見事に演じた。
しかし、この作品ではクールさが際立ち過ぎて「綺麗な女優さんだな」位の印象だった。
彼女との再会は「ジュラシック・パークⅢ」(2001年)
ジュラシック・パークIII 【プレミアム・ベスト・コレクション1800円】 [DVD]
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消息不明の息子を捜しに「恐竜ランド」に潜入する果敢な母親役。
「強烈な個性を主張しないのが彼女の個性」にぴったりの役どころで、多くの男性登場人物の中にはいっても、「オンナ」が目立たない。ちょっと不思議な魅力に注目だった。
そして、劇場で観賞したこの2作品の間に出演していた作品を後日DVDで観て、完全に彼女の虜になった
(原題)「The Family Man」(2000年)
天使のくれた時間 【VALUE PRICE 1500円】 [DVD]
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将来を誓い合った若き恋人同士〜ジャック(ニコラス・ケイジ)とケイト(ティア・レオーニ)であったが、彼の海外勤務を機に二人は別々の人生を歩む事になる。13年後のクリスマス・イヴ。マンハッタンの金融会社社長として大成功を収めたジャックが、翌朝目覚めると、ベッドの隣には遥か昔に別れたケイトの寝姿があった。なんと、その世界で彼は、小さなタイヤ販売会社で働く平凡な二児のパパとなっていた・・・
女子大生のロングヘアのティアもちょっと無理した感じたが、それ以上にすでに禿げ上っているニコラスがもっと笑えるのはご愛嬌
そして13年後、完全に主婦しているティアのオンナっぷりに衝撃
シャワールームで剽軽に踊っている彼女の姿〜私が抱えていた彼女のイメージを完全粉砕
ニコラスに夜のおねだりをするコケティッシュな演技にいたっては、脳天杭打即死状態
ブロンド・ショートヘアの彼女が繰り出す柔らかな微笑みが、私の全身をとろけさせる
「何て、きれいなんだ」ニコラスの台詞そのものだ。「ほ、惚れた」
髪型ひとつで、グッと色香も変化する不思議な女優だ
平凡な生活に違和感を感じ、なんとか元の世界に戻ろうともがくジャックだったが、いつしかケイトへの愛が蘇り、貧乏だが幸せな家族生活を謳歌しようとした矢先、目覚めるとそこは元のマンハッタンの高級マンションの一室だった。現実のケイトをようやく探し出すが、この時には、彼女はキャリアアップの為、パリに旅立つ寸前の敏腕弁護士となっていた。飛行機に今、乗り込もうとする彼女を、ジャックは必死に引き止めるのだった。あの13年前の逆の立場で・・・
ラブ・ファンタジーの隠れた傑作であると同時に、
「ティア・レオーニ」の魅力を200%全開させた究極の作品である。
その天使のような彼女が、更に全く異なる演技を魅せたB級傑作コメディーがこれだ
ジム・キャリーとの競演で、彼女のコメディアンヌとしての才覚が花開いた作品。
アメリカ有数のIT企業に勤めるディック(ジム・キャリー)は、昇進直前のエリート・サラリーマン。
郊外の庭付き一軒家、愛妻ジェーン(ティア・レオーニ)と一児に囲まれた幸せな生活は、未来永劫に続いていくはずだった。ところが或る日、会社の粉飾決算が明るみになり、株価は大暴落。オーナー社長は会社資産ごと海外に逃亡、一夜の内に倒産する。(あのエンロン事件が題材のようだ)
ディック家の資産であった自社株はすべて紙切れとなり、退職金も企業年金もゼロ。ディック家は突然、マイホームのローンだけが残る無一文となってしまう。
再就職はすべて失敗。家財を売り払い息を繋ぐが、ついに電気ガス水道も止められ、夫婦はついに強盗を計画するのだが・・・
作品自体はB級喜劇の域を出ない作りではあるが、主演二人の名演技により、洒落た痛快コメディに昇格。
最近はシリアスな役が増え芸風を拡げるジム・キャリーだが、この手の役柄を演らせたら天下一品、水を得た魚である。この名うてのコメディ俳優のボケな演技に見事に調和するツッコミを魅せたティア・レオーニ。「黙ってすましていれば美人なのに演ってる事は3枚目」という大いなるギャップが、ブロンド狂の私の心をくすぐる。
バッドボーイズ コレクターズ・エディション [DVD](1995年)
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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マイケル・ベイの初監督作。ウィル・スミス、マーティン・ローレンス主演のC級アクション・ムービーです。
事件に巻き込まれるヤンチャな娘役で出演。29歳時のティオ。ミニスカートを履き、珍しく脚線美を披露。
但し、この作品では何故か「ブロンド」ではないので、私の評価は低い。
スパングリッシュ [DVD](2004年)
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- メディア: DVD
アダム・サンドラー主演の粋なコメディ。
ティアは欲求不満な悪妻を好演。ひとりよがりの騎乗位シーンは笑えます!
一般的には、若き家政婦役の黒髪パス・ヴェガの美しさに軍配が挙がるようだが、やはり私は浮気性のブロンド人妻に想いを寄せてしまうのだ。
さよなら、さよならハリウッド [DVD](2002年)
- 出版社/メーカー: 日活
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ウッディ・アレン監督作。
巨匠の作品としては、中途半端なコメディと評価されても仕方ない内容か?
ティアの個性も活きていない演出ではあるが、「天使の〜」に次いで彼女の美貌を満喫できる作品だ。
オー!マイ・ゴースト スペシャル・エディション [DVD](2008年)
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
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ハートフル・コメディの佳作。
熱心なミイラ研究家という役どころ。
相手役(リッキー・ジャーヴェイス)のとぼけた演技を、真面目な顔して受け流す彼女の面目躍如の演技が光る。
すでに40歳を越したが、たまに魅せる色香に私は痺れる。
所謂、大ヒット作には恵まれないが、近年はコメディアンヌとして独特の地位を確立しながらも、シリアスな作品にも顔を出し、常にいぶし銀的な演技を披露する名優の域に達してきている。されど多くの観客からは「顔は見たことあるが名前は知られない」女優としての地位も同時に確立してきている。
そして、多くの出演作の中でも「天使のくれた時間」でのケイト役は、やはり異次元別格的な美しさが際立つ
また、彼女の出演コメディを観ていると、何故か遥か昔の日本の伝説的TVコメディを思い起こしてしまうのだが・・・
そう、中原理恵だ
結論からすると、ティア・レオーニのような知的さと美貌を併せ持ちながらも、洒落たお馬鹿ができる女性が私の理想のタイプなのであ〜る(無論、ブロンドであれば完璧だが、国内生息は未確認の為、純国産の現在の妻に落ち着いているのが現実である)
おまけ
インタビューに応えるティアとジム・キャリー(笑えます)
(^_^)ノ こんばんは。
ティア・レオーニ? お名前は聞き覚えがあるのですがお顔がぁ・・・??
って感じの女優さんですね~
「ディック&ジェーン」 DVD持ってるくせに気付きませんでした~(;^_^A
彼女のイメージとしては「ディープインパクト」でしょうか?
あの印象が強いです。 と言いつつ、今それがわかったのですけれども(爆)
インタビュー 聞き取れたのは エクセレントだけでした。でも笑えた ^q^
by Labyrinth (2011-04-23 23:34)
>Labyrinth様
その通りなんです。
記憶に残りにくいという特技を持った名女優です^^;
「天使のくれた時間」だけは別格ですが。
by つむじかぜ (2011-04-24 22:35)
僕と同い年だ!!
by DEBDYLAN (2011-04-28 01:39)
ティア・レオーニ、好きです!
「ディープ・インパクト」も「天使のくれた時間」も好きです。
後者は、例のシャワーシーンでぶっ飛んだし、クリスマス・プレゼントを欲しくて目を瞑って手を出しておねだりしているところにもイチコロになりました。
by 怪しい探麺隊 (2011-09-26 01:02)
>怪しい探麺隊様
目の付け処が同じです、嬉しいっす^^
確かに、クリスマス・プレゼントのおねだりと落胆のシーンも、秀逸でしたね!
by つむじかぜ (2011-09-27 01:56)