『アムール、仏蘭西!①』パリ初上陸^^; [ざれごと写真日記]
所謂、旧西側ヨーロッパ諸国の中で、私はフランスが一番縁遠く、苦手な国である。(嫌いとまでは云わないが...)
日本と同じ島国・イギリスは、ブリティッシュロック狂の小生としては憧れの国だし、ドイツ・イタリアは共に戦い、辛酸を嘗めたという同胞意識がある。 (どうせ私はプチ右翼)ピカソ・ガウディを生んだスペインの風土・文化は魅力溢れるし、北欧3国はブロンド嬢がいっぱいオランダと日本の歴史的背景は深いし、永世中立国スイスは賞賛に値する。
フランス・・・
鼻にかかったフランス語が将に合わない。格式ばったフランス料理が不得手。
世界を席巻した多くのファッション・ブランドは高額なだけで理解できん。
フランス革命は、「自由・平等・友愛」を民衆の力で勝ち取った自国の誇りらしいのだが、一般市民が国王をあれほど残虐に殺戮するなど、天皇を崇める大和民族には到底有り得ない事態なのだ(どうせ私はプチ右翼)
とにかく、あのお高くとまった人を小馬鹿にしたようなお国柄が、ど〜もお父ちゃんは苦手なのだ
そんな小生の長女が語学留学でフランスに暮らしている事態を、どう理解すればよいのだろうか...
血の成せる宿縁というべきか...
...てな訳で・・・いきなりパリへ初上陸です
◎1日目
お盆休みと有給休暇を目一杯使っての夫婦フランス旅行〜最大の目的は長女との再会である。
3ヶ月前に「アンタ、会社をクビにならない限り、この日程で休暇を取って頂戴」と、お盆期間にしては格安の航空券を予約した妻から言い渡された ひぇ〜
一応、中間管理職の身なので支障はあるのだが、留学中の娘と現地で合流しての家族旅行など金輪際有り得ないだろうと思い、家長らしく決断
無論、旅程・宿泊先・経費・荷物詰め諸々は女房がすべて取り仕切り、私は名古屋から深夜に東京宅に戻り、翌早朝には成田空港まで拉致され、12時間のフライトの末、気がつけば花の都・巴里という具合なのだ。
泣けるほど狭い部屋のホテルに荷物を置き、夕刻から早速、パリ市内観光となった。先導するは、(知らぬ間に...)パリ4度目という妻。小生は愛機Nexを片手に、ただただ付いて行くのみ。
凱旋門下の追悼の炎
(1923年以来絶え間なく燃えている)
この時期のパリの日没は22時頃〜とにかく夜が長い。
アグレッシブな夫婦はタクシーなど使わず、地下鉄を乗り継ぎながら名所巡り
ルーブル美術館のライトアップ
当然、閉館しているので外観のみの見物
そのシルエットを見ながら軽く夕食
パリは物価が高過ぎる、我が国は牛丼270円だぞぉ
セーヌ川から「ノートルダム大聖堂」を臨む
夜遊び夫婦がホテルに戻ったのが24時。
このペースで観光し続けたら、大分痩せられるかもしれない
◎2日目
本日の夜に長女の住むリオン市へ移動の為、それまで半日かけてのパリ市内観光続行です
モンマルトルの『サクレ・クール寺院』
寺院から少し歩くと『テルトル広場』
画家達が集い、即売会や似顔絵書きに精を出す。
ピカソやユトリロも此処にいたのだ
奥様は手札サイズの油画を購入(17ユーロ)してご満悦の様子
しかし、丘を下りながら最寄りの地下鉄の駅を探すが、なかなか見つからず道に迷い始める。
ここで、亭主は颯爽とiPhoneを取り出し、ググるマップ検索
・・・と、「iPhoneが無〜い」 ・・・「や、やられた」
完璧にスラれた。寺院に登る坂道でアヘアヘ言っていた時か、広場で写真に夢中になっていた時か、定かではないが、ポケットに入れていた物が消えたのだけは事実だ。
意気消沈しながら街を徘徊していると、探していた地下鉄の駅の方は見つかる皮肉
流石の女房も旦那にかける言葉も無く、無言の車中。
何しろ今回の長期休暇を決断したのも、昔と違ってこのIT兵器さえあれば、リアルタイムで名古屋の会社と連絡が取れ、仕事の指示もできると踏んでいたからだ。それが忽然と消えたのだから心穏やかにはなれない。
しか〜し、ここで頭を切り替えねば、せっかくの大事な旅行が気分台無しになる。
まず、駅を降りるや、女房のガラケーを借りて、緊急回線停止等の手続きをする。さすがガラケー、巧く操作できないので、日本で留守番の長男に電話して彼に手続きを頼む。「iPhoneを探すアプリ」などを使った処で時間の無駄、ここは海外だ。画面ロックはかけているので、これをも突破されて悪用されたら諦めよう。次に名古屋の会社に、緊急時の連絡先として妻の恥ずかしい文字列のメールアドレスを伝える
応急処置さえしておけば、とりあえず問題なし...という事にしておこう。命までは取られない。帰国してから新品を買い治せばいいのだ、と割り切る。
そういえば昔は、こんな文明の利器が無くても仕事が出来てたもんなぁ〜
よ〜し、久しぶりの電話もメールも来ない晴れがましい旅行の再スタートだぁ
と、切り替え完了の能天気な亭主は『オランジェリー美術館』を闊歩しております。
ルノワールも
ルソーも
素敵だが、私はアンドレ・ドランの描く
この少女に惹かれる
この小さな美術館を選んだのは、ルーヴルやオルセーが今頃は長蛇の列なのは明白だった事と、このモネの傑作を一目見たかったからだ。(この絵画だけは撮影禁止でした)
クロード・モネ『睡蓮』
楕円形の2つのホールに飾られた8面の「睡蓮」の連作。
「水平線も岸辺もなく、波紋によって果てしない幻想」を表現した『光の画家』の集大成〜感無量であった
またまた地下鉄を乗継ぎ、道に迷いながら到着
リュクサンブール公園
ヨーロッパの花壇は日本庭園には無い凛とした美しさを感じる。
おまけに、ブロンド美女がいるとなれば絶景だ
長閑でえぇなぁ〜
ボチボチ市内観光を切り上げ、TGV(フランスの新幹線)に乗り約2時間、リヨン駅に夕刻着。
待ち合わせのホテルで、長女と8ヶ月ぶりの感動の再会(父親だけかもしれないが...)
積もる話しは食事をしながらという事で、彼女の行きつけのカフェレストランへ。
すかさず、お父様のご注文は・・・フォアグラちゃん
大ぶりの肝臓様にシロップがかけられた摩訶不思議な一品
だからフレンチはよく解らん旨かったけど...
僅か8ヶ月で逞しくなった娘の姿に目を細めながら、舌鼓をうつ。
会話が、忘れかけていたスリの話しとなる。
長女「こっちの友達も何人かパリに行って、やられたよ〜。iPhoneの闇市場があるらしいとか。特にモンマルトルは酷いみたいね。可愛い少女達が署名運動のフリをして取り囲んで、盗むんですって!」
蘇る記憶・・・(げっ、まったく同じ手口じゃないかぁ〜、あの娘、可愛かったのに...)
などと、妻には口が裂けても絶対に言えない旦那様なのでした
謎解きはディナーの後で
今晩はふて寝じゃ
お帰りなさい! (^_^)ノ 続きを楽しみに♪ (^m^)
by Labyrinth (2013-08-21 11:13)
> Labyrinth 様
ダラダラ続きますので、よろしくお願いしま〜す^^
by つむじかぜ (2013-08-22 01:33)
おかえりなさい!!
同じくフランス未体験で、ちと苦手な僕^^;
(マドマゼールは大歓迎だけどw)
コチラでなんちゃって旅行楽しませていただきます^^。
by DEBDYLAN (2013-08-22 22:42)
> DEBDYLAN 様
同趣味傾向、ありがたく存じます^^
地元マドモアゼル、世界中からの観光客をひっくるめて、街行く美女群には
目が離せませんでした(・・;)
by つむじかぜ (2013-08-23 00:25)
いきなり色々と大変でしたね(T_T)
でも、ポジティブに切り替えられるなんてさすがです!
”睡蓮”は圧巻ですね~
そして、無事に娘さんと再会できてよかったです☆
by non_0101 (2013-08-23 08:50)
> non_0101 様
忘れていた、携帯を持たない幸せを、久しぶりに味わいました^^
「睡蓮」の連作はまさに圧巻の光の世界でした!
by つむじかぜ (2013-08-24 02:39)