『ナイト＆デイ』

監督：ジェームズ・マンゴールド

キャスト：トム・クルーズ　キャメロン・ディアス　ピーター・サースガード

トム＆キャメロンが９年ぶりの共演。

前作『バニラ・スカイ』に身も心も奪われた私としては、この新作を観ない訳にはいかない。

「２人のギャラで一体いくら払っているんかい？」という位BIG STARになられた２大俳優の共通点は、シリアスからコメディー、アクションと幅広い芸風が持ち味であり、特に「M：I」「チャーリーズ・エンジェル」等のアクション系で幅広いファン層を掴んだ事は事実である。彼らが何歳まで、アクションに耐えられる肉体を保持できるか？今作はその試金石かもしれない。

結論は◎であった。但し、作品内容自体は及第点ギリギリという感じか。

機内での格闘時にトイレで見繕いをする姿、自白剤でラリながらの逃亡など、どんな深刻な状況でも笑いで乗り切るキャメロンの演技は素晴しい。ラストの「着せ替えごっこ」のお返しも秀逸。とにかくトム・クルーズが007以上に強すぎて、“危機一発”がないのである。ギャラが高額過ぎたか、２人以外のキャラ、特に悪役の個性が全く目立たない。手に汗握るシーンが皆無なのは、「アクション映画」としては致命的で、単なる「元気なコメディー」では、２人のファン以外は納得しないであろう。

という事で、熱烈なファンである私は、中年の域に入っても水着姿で砲撃から逃げ回る２人に拍手を送るのである。無理にでも腹筋を維持しているトムと、笑い皺が急激に目立ち始めたキャメロンに。自分と同世代のトム・クルーズには「M:I4」での大活躍を期待する。還暦過ぎても頑張って欲しいものだ。

前作「バニラ・スカイ」から（トム30代、キャメロン20代ですね）

流れるBGMはキャメロンが唄う「I Fall Apart」

迫真の演技。徐々に興奮するキャメロン〜相当卑猥な言葉を発しています〜狼狽えるトム〜

アクション映画ではないけど、こちらの方が手に汗握るなぁ〜