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「くちづけ」 [上映中飲食禁止じゃ!]

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監督:堤幸彦
脚本・原作:宅間孝行
撮影:班目重友
美術:相馬直樹
音楽:朝川朋之
 
出演:貫地谷しほり 竹中直人 宅間孝行
田畑智子 橋本愛 麻生祐未 岡本麗 嶋田久作
伊藤高文 谷川功 屋良学 尾畑美依奈 
 
知的障害を持つ娘のマコ(貫地谷しほり)を、男手ひとつで育てる愛情いっぽん(竹中直人)は、かつては人気漫画家だったが休業し、すでに30年がたっている。知的障害者のためのグループホーム「ひまわり荘」で住み込みで働き始めたいっぽんと、そこで出会ったうーやん(宅間孝行)に心を開くようになったマコ。しかしそんなある日、いっぽんに病気が見つかる。(シネマトゥデイより)
 
深いです[どんっ(衝撃)]
 
劇団「東京セレソンデラックス」の名作舞台の映画化。「泣ける映画[もうやだ~(悲しい顔)]として結構評判でしたので、「アイアンマン3」で賑わうスクリーンを素通りし、じっくり鑑賞して参りました。泣けなかったけど...[あせあせ(飛び散る汗)]
 
 
NHK朝ドラの歴代出演者は、なんだかんだ云って素敵だなぁ〜と感心しきり[ひらめき]
 
ヒロイン・マコ役〜貫地谷しほり
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 2007年『ちりとてちん』女落語家・徒然亭若狭
「華が感じられない地味キャラ」で花が咲く女優さん
しかし良〜く見るとフェロモン漂う豊乳美女[キスマーク]
 
うーやんの妹・宇都宮智子役〜田畑智子 
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 2000年『私の青空』シングルマザー〜北山なずな
ボーイッシュな面が強調され過ぎる役柄が多いが
実は「オンナ」を濃厚に演じられる女優だ
 
施設オーナー夫婦の娘・国村はるか役〜橋本愛 
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現在放映中『あまちゃん』ヒロインの親友・足立ユイ役でついにブレイクか[exclamation&question] 
 弱冠17歳〜3年程前からマイナー映画・TVドラマに多数出演
端役であっても異彩を放っていた未完の大器だ
この目力に引き込まれ、そして「キレる演技」には笑える[わーい(嬉しい顔)]
 
こんな魅力溢れる女優陣と、今や大俳優の貫禄の竹中直人を始めとしたいぶし銀のベテラン俳優達、セレソンの主宰者・宅間孝行が紡ぐ舞台仕立てのコメディ・ドラマ。
しかし、テーマは暗い・重い・痛い。
 
知的障害者とその家族を取り巻く、現在の社会環境に対し、振り上げた怒りの拳をそっとポケットに隠し、微笑みながら我々に悲痛の想いを語りかけてくる。
 
こんな重いテーマを、穏やかな気持ちのままで鑑賞できたのは、大ヒットした舞台演劇を更に映画化に向け、趨向に趨向を重ねて脚本を練り混んだ宅間氏の手腕によるものであろう。
「20世紀少年」では大いに小生の期待を裏切った堤監督も、今作では持ち前の緻密な構成力と独自のカット割りで、問題作の映像化を成功させた。(元々、有能な映像作家である。「20世紀少年」の世界観が余りにも壮大過ぎたのだ)
 
しかし、やはり、知的障害者になり切る演技は困難を極める。
うーやん役、自作自演の宅間氏は舞台でも同役を演じていたわけであるが、舞台と映画の違いがどうしても露呈される。舞台ではオーバーアクション気味の演技の方が見栄えは良いが、自然な描写の中で、しかもアップ多用の映画では、過剰な演技は致命傷となる。他の障害者を演じた俳優陣にも同様な事が云え、貫地谷も含め、この演技の壁を乗り越えるのは残念ながら無理があったと言わざるを得ない。
レインマン』でのダスティン・ホフマンの演技と比較してしまうのも可哀想ではあるが...
 
本来の守るべき弱者に対しての杜撰な社会システムへの警鐘、一般人の障害者への不理解。宅間氏の怒りは、笑いと涙のホーム・コメディの形態を通じて、果たしてみんなに届いただろうか?
 
同傾向の社会派映画として是枝裕和監督『誰も知らない』の徹底して醒めたカメラアイによる静かなる告発が、個人的に思い出される。スクリーン一杯に拡がる悲しみと怒りは、善人ばかりが登場する笑劇と共には成立しない。
しかし、今作のような柔らかい表現方法が「今風」で受けるのかなと、この映画で全く泣けなかった自分が少々時代遅れではないかと、自問する処ではあるが。 
  
だが私は、劇中にすすり泣く作品よりも、エンドロール後にも衝撃で席を立てない映画の方を断然支持する。誠に勝手ながら...
 
 
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◎おまけ
朝ドラと云えば、このベテラン女優を忘れてはいけない[パンチ]
 
麻生祐未 『ほんまもん』『カーネーション』
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 年を重ねるごとに芸風が広がり
風格とコケティッシュな面を併せ持つ希有な女優 
実は今作で一番存在感を感じた俳優が彼女でした[ハートたち(複数ハート)]
 
 
 
 

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