『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』 [上映中飲食禁止じゃ!]
独鑑賞予定の作品では無かったのだが、突然、カミさんが観たいと言い出したので...
ワンダー号での3年に及ぶ船旅からロンドンに帰郷した後、青い蝶アブソレムにマッドハッター(ジョニー・デップ)のことを聞いたアリス(ミア・ワシコウスカ)。マッドハッターは、ワンダーランドで死んだ家族の帰りを待っていたのだ。ワンダーランドに着いたアリスは、白の女王(アン・ハサウェイ)たちから頼まれ、マッドハッターの家族をよみがえらせるべく、過去を変えようとする。時間の番人タイム(サシャ・バロン・コーエン)から時間をコントロールできる“クロノスフィア”を盗み、時間をさかのぼったアリスだったが……。(シネマトゥデイより)
久々の3D鑑賞。
荒れ狂う海の中をアリスの捨身の操船で、海賊船の襲撃から間一髪、難を逃れるワンダー号〜オープニングから3Dならではのど迫力映像を見せつけられ、早くも身も心も「映像のワンダーランド」へ吸い寄せられてしまった。【ここでジョニー・デップ登場ならそのまま「パイレーツ・カリビアン・シリーズ」突入なのだが...( ̄▽ ̄)】
一転、中世英国の鬱屈とした光景の中で、ひとりカラフルな衣装で際立つアリス。芋虫から青い蝶へ変態したアブソレムに誘われ、元婚約者ヘイミッシュ宅の一室の鏡の中に飛び込むと...そこは慣れ親しんだ「不思議の国」。
ところで、アブソレムの声に聞き覚えが...隣の妻もブツブツ言っていたが...あのハリー・ポッターシリーズのスネイプ先生ではないか...名優アラン・リックマンは今年1月に急逝。最期の配役が、この美しくも不可思議な青い蝶となった。《黙祷》
さて、「不思議の国」に来れば、ティム・バートン十八番の世界だ。原色多様のセット、奇抜なコスチュームそして個性溢れるキャラクター達。この異様な世界が、やけに愛おしくなるのは、ティムの魔法の虜の証しか。
音楽がまた素晴らしい。もちろんP!NKのテーマソングではなく、ダニー・エルフマンの挿入スコアだ。
緻密なオーケストレーションから紡がられる旋律は、シーンの抑揚はおろか登場人物の感情のひだまで表現する。映画音楽界のカリスマでもある彼の多くの作品の中でも、今作は秀逸の出来ではないかと...
そして、アリス役のミア嬢を除いての名優陣は、前作同様に壮大な仮装大会を大いに楽しんでいるご様子だ
ジョニー・ディップも
アン・ハサウェイも
やっぱり小生のお気に入りは
ヘレナ・ボナム=カーター
こんなにお美しいはずなのに〜
ただし、この「赤の女王」の頭が、昔からこんなにイカれていた訳ではないのだ。
マッドハッターの失われた家族を取り戻す為、過去の世界を奔走するアリスは、ワンダーランドの暗い歴史が「赤の女王」の幼少期に起きた「或る事件」が契機だと突き止める。
果たしてアリスは、消えた家族を探し出し、女王の氷のハートを元に溶かす事が出来るであろうか...
タイムトラベル系の映画は星の数ほどあるが、今回は「過去は絶対に変えられない」定義に基づいて制作されており、 演出面では、何処かで観たような名画のシーンが続出。時空旅行、サーフィン、大時計、トランスフォーマー、アナ雪の姉妹愛まで、更に、妻が言うには随所にナーサリーライム(英国童謡)を散りばめて、まさにごった煮映画の典型でもある。ご当地アメリカでの興行成績は全く振るわず、大赤字だったらしいのだが、ハリウッドの最新映像技術を「これでもか!」と詰め込んだT・バートンの世界を見せつけられては、映画の主題そのものが少々弱くても、小生は『大満足』なのである
休日の昼下がりのデート鑑賞には、うってつけの映画ではなかろうか
カミさんもご機嫌の様子で、鑑賞後、珍しくキャラクター・グッズなどをご購入でしたとさ。
2,900円也(ちゃんと動きます)
これまた珍しく奥様自腹買い〜0がひとつ付くと小生の支払いになるはずだが...
未見なので、サラッと流し読みで失礼いたします~ f^_^;
ハニーもお気に召したようですね♪ w
by Labyrinth (2016-07-08 01:09)
じっくりご鑑賞下さい。Laby様レビュー、楽しみです^^
by つむじかぜ (2016-07-09 01:08)
“休日の昼下がりのデート”にこの作品とは素敵過ぎます~♪
あのカラフルな世界観はさすがでしたね。
アメリカではそんなに厳しかったのですか!?
日本でもニュースになってしまうほど厳しそうですけど…
でも、この作品、かなり好きです☆
by non_0101 (2016-07-09 23:27)
売れない理由がわからないですね〜
マニア向けに見えてしまうのでしょうか?
by つむじかぜ (2016-07-11 02:28)