「シークレット・アイズ」 [上映中飲食禁止じゃ!]
久方ぶりの映画レビュー。いまだにマイナー指向です^^;
アルゼンチン映画の傑作サスペンス『瞳の奥の秘密(2009年)』のハリウッド版である。
オリジナル作品は、小生の稚拙ブログ映画ランキングで2010年度第1位に輝いている。(http://tsumujikaze2.blog.so-net.ne.jp/2010-12-27)
元FBI捜査官のレイは、13年前に親友のジェシカの娘を殺した犯人を捜し続けてきた。ついに犯人の手がかりを見つけたレイは、ロサンゼルスへと戻り、元恋人で検事のクレアと再会する。事件の真相へと近付いていくが、そこには驚くべき秘密が隠されていた。(ぴあ映画生活より)
今作の骨格は、当然ながらオリジナルと酷似しているのだが、完全リメイク版と違い、登場人物の設定・ストーリー展開は全く異なる。外国の傑作に敬意を表しつつ、推敲を重ねた跡が感じられ、非常に好感が持てる。前作を知らずに、初めてこの作品に触れれば、心打ち震える観客も多いのではないだろうか...と。
とにかく、オリジナルは残虐なシーンも多く、お子様・血肉嫌いな淑女にはハードルが高く、今作の方が安全に?鑑賞出来る。オスカー女優2名の競演が、映画に新しいパワーを植え付け、「衝撃のラスト・シーン」を知っている小生でも、十分楽しめ、前作とは違う味わい深さを感じる事ができた佳作である。
まずは、ニコール・キッドマン
いつまでもクール・ビューティー・ニコールですな。
13年前の事件と現在が交互に映し出されるのだが、ニコールの美貌だけは、時間が止まっております
女優とは、かくあるべし...を地で魅せてくれた。
そして、個人的には「ラスト・シーン」以上に衝撃だったジュリア・ロバーツ
実は、キャストを確認せず、映画館に飛び込んだのだが、不覚にもエンドクレジットまで、彼女がジュリアだと気づかなかった。全くの別人!あえてスッピンで、老いやつれた母親を見事に演じた彼女の役者魂に拍手喝采
二人とも、実年齢は48歳。
『女優』を貫いたニコールと『役者』に成り切ったジュリアの対照的な表現法も見所である。
...と、女優ネタばかりになってしまった^^;
スリリングな展開と衝撃のラストシーンに目が奪われがちだが、 この二人と主人公レイ(キウェテル・イジョフォー)のそれぞれの「言葉にならない想い」の交錯が、この作品の主要テーマなのである。
その意味で、俳優陣の演技は、オリジナルには及ばない緻密な演出面を補って余りある出来である。
当時、婚約者のいたエリート副検事(ニコール)に13年振りに再会し、「どうしてあの時に奪ってくれなかったの」などと言われては、男の立場が無いのであ〜る・・・と、重苦しいサスペンスにとどまらないロマンチックな隠し味も楽しめるのが今作の魅力だ。
それにしても、恐るべしジュリア・ロバーツ。
今作が気に入った方は、是非、アルゼンチン版も観ていただきたい。
(^_^)ノ オリジナル作品も良かったですが、こちらも惹かれますね~ w
by Labyrinth (2016-06-23 00:51)
この映画は私もみようと思っています。二人とも好きな女優さんなので。
by JUNKO (2016-06-23 14:57)
映画そのものより、ブロンド美女が気になっちゃうんですよね~
つむじかぜさんのレヴューは^^;
by DEBDYLAN (2016-06-23 23:23)
> Labyrinth 様
ある意味、非常にハリウッド的な作りですけど、これはこれで小生は好きでございまする^^
by つむじかぜ (2016-06-24 00:06)
> JUNKO 様
ふたりとも若い頃から知っているので、なおさら興味深いですね!
by つむじかぜ (2016-06-24 00:09)
> DEBDYLAN 様
小生もDEB様の音楽ネタが好きですが、脚線美特集は別格です^^;
by つむじかぜ (2016-06-24 00:11)
この作品は引き込まれました~
3人の物語ですけど、ジュリア・ロバーツの存在感が圧倒的でしたね。
上手い人だったのだなあと改めて思いました(^^ゞ
by non_0101 (2016-07-02 20:11)