『シンデレラ』

 

女房に無理矢理誘われての鑑賞だったが...

素直に感動してしまいました(^▽^;)

 

 

監督

ケネス・プラナー

脚本

クリス・ワイツ

 

キャスト

リリー・ジェームス　ケイト・ブランシェット

リチャード・マッテン　ヘレナ・ボナム＝カーター

 

世界中で愛された童話でありながら、出自・起源が不明の物語。

数多くの出典があるが、シャルル・ペロー原作を1950年にディズニーがアニメ化した作品が、美しきロマンスとして「シンデレラ」のイメージを決定づけたと云っても過言ではなかろう。そのディズニーが、時を経て、現代の映像技術を結集しての実写映画を製作したわけである。

 

『Cinderella』が「灰かぶり姫」の意味であった事も知らなかった、へそ曲がりなオッチャンからすれば、「海外の「玉の輿」物語の何が面白いのじゃ？」 という鑑賞前の印象だったのだが、いやいや前言撤回、不純な親爺も心が洗われました...誘ってくれた女房に感謝・感謝

 

何と云っても、ヒロイン役リー・ジェームスと王子役リチャード・マッテンの清廉な演技が、原作キャラクター通りのイメージと見事にシンクロしたのが、今映画の最大の魅力だ。

 

 

 

ほぼ無名に近いふたりの俳優のピュアな部分を抜き出した演出は、米ディズニー映画でありながらも、ケネス・プラナー監督の欧州的感性がブレンドされ、お仕着せがましくない非常に好感の持てるものである。

 

中世のヨーロッパの小国を想定しての時代考証にも違和感なく、自然描写や宮廷内の装飾には目を見張るものがある。そして、豪華絢爛な衣装とCGの合体。また配色に、独特の拘りが感じられ、特にシンデレラのイメージカラーである「ブルー」のなんと神々しい事か！

 

葦毛の駿馬と青い少女の取り合わせ

 

魔法のパワーで...

 

美しき王女へ

 

華麗な舞踏会のカラーリング

 

この「優しさと勇気」に溢れたロマンスを際立たせたのが、ケイト・ブランシェット演じる継母トレメイン夫人だ「欲と悪意」の塊のような貴族崩れの女性を、この名女優が憎々しくも美しく魅せてくれるのだ。

 

 

彼女の存在が、スターウォーズのダースベイダーのように「私も昔から性悪だったわけじゃないけど、もうこう成らざる得なかったから貫くわよぉ」的な絶妙なワルぶりの演技で、今作の重要なアクセントとなっているのだ。

 

仮装癖が抜けないヘレナ・ボナム＝カーターの怪演や、可愛いネズミ達・ガチョウ・トカゲの変身ぶりなど、随所に笑いを織り込む術も忘れず、ストーリーは誰もが知るエンディングに向かって真っ直ぐに展開していく。

 

原作通りの安心して観ていられる作品ながら、完璧とも言いたい演出と脚本により高次元の童話に昇華され、止めども無い爽快感が溢れ出て来る映画の計り知れないパワーに感謝感激

隣で、女房は感涙にふせっておりました

 

やっぱり、ディズニーって凄い・・・と改めて感じ入った傑作でございました

 

 

観賞後、余韻醒めぬままに、映画館のそばのデパートへ女房の買い物の付き添いで〜す

なんとその店内に、映画「シンデレラ」の特設会場があり、多くの女性客で賑わっているではないか

 

お馴染みの老舗百貨店

 

映画で使用された「かぼちゃの馬車」の実物が展示され、写真撮影に長蛇の列。

ちなみに素敵な女性は女房ではありません(￣Д￣;;

 

 Swarovski（スワロフスキー）製の「ガラスの靴」が販売されてました

 既に「売約済み」

 妻にせがまれずに助かりました

 

 

 

 
人気ブログランキングへ

 

コメント 9

(;_;)泣けて泣けて・・・　こーゆーの待ってましたっ　て感じでした(≧ｍ≦）ぷっ
硝子の靴 わたしも欲しいです♪ ＾＾；　うふ
by Labyrinth (2015-05-10 01:17) 

まだ観ていないのです～
ますます観るのが楽しみになって来ました☆
by non_0101 (2015-05-10 10:52) 

デズニーの漫画で見て胸踊らせた少女時代が懐かしいです。
by JUNKO (2015-05-10 17:39) 

＞ Labyrinth 様
女性だけでなく、オッチャンも仰天の、いやぁ〜感動的な作品でしたね！
by つむじかぜ (2015-05-10 20:42) 

＞ non_0101 様
non様、この作品は是非とも大スクリーンで、お楽しみ下さい！
by つむじかぜ (2015-05-10 20:43) 

＞ JUNKO 様
小生の妻もそうですが、いつまでも、女性は少女のトキメキを失わないはずですよぉ〜
男が何歳になってもガキのままのように...(・・;)
by つむじかぜ (2015-05-12 00:42) 

こんばんは。ディズニー大好き人間です。これも大好きなケイト・ブランシェットが見事な憎まれ役に。適役だと思います。
お、三越でこんなことを。知らなかった。
映画は多分WOWOW待ちだと思いますが、楽しみです。
by sig (2015-05-13 20:05) 

＞ sig 様
今や百貨店も客寄せに必死ですからね^^
それにしても、ケイト・ブランシェットはいい味出してました！
by つむじかぜ (2015-05-14 01:08) 

つむじかぜ様、こんばんは。
このブログで興味が湧いたので昨晩、妻と観賞してきました。心が洗われました。レイトショーにも拘わらず、エンドクレジットが終わって明るくなるまで誰も席を立ちませんでした。
出演者に見覚えがあったので確かめたところ、シンデレラと継母の連れ子の姉は「ダウントン・アビー」でお馴染みの俳優でした。
by yuzman1953 (2015-06-06 01:23)