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『るろうに剣心 京都大火編」『〜伝説の最期編』 [上映中飲食禁止じゃ!]

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監督・脚本:大友啓史
原作:和月伸宏
 
キャスト〜有名俳優いっぱい[バッド(下向き矢印)]
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あまり映画館では観ないジャンルの作品だが、巷の評判の良さに勢いで「京都大火編」を先月に鑑賞。
これを観てしまったら、最終章も見逃す訳にはいかなくなり、公開当日に行って参りました[あせあせ(飛び散る汗)]
 
2部作らしいのだが、昨年公開の初作は見逃しており、当然、原作の漫画も未見である。登場人物の人間関係は、ストーリーの経過と共に理解が深まっていくのだが、シリーズの骨格である剣心が人斬りを止めた経緯を実体験していないのは、少々ハンデではあった。
 
豪華な出演陣だ。
劇場内は若い女性客に噎せ返っていたが、原作人気と共に、主演・佐藤健に惹かれての満員御礼は間違いなさそうだ。
 
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小生は、4年前の大河ドラマ『龍馬伝』での「人斬り以蔵」以来の対面である。当時の何処かしら頼りない暗殺者役からすると、随分貫禄が付いたものだ、と感心ひとしきり。 似た様な役柄ながら、今回は孤高の伝説剣士を熱演だ。
 
今回の宿敵は志々雄真実の藤原竜也。包帯を全身に巻き付けた異様な出で立ちで、圧倒的な「悪」を演じる。
 
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この両者に割って入る江口洋介、伊勢谷友介が二人に負けじと存在感を見せつける。
藤原軍団の刺客の筆頭格役・神木龍之介〜『SPECシリーズ』以来、繊細な悪役が板についてきて好感度だ[exclamation]
 
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女性陣では、ご当地名古屋出身の武井咲がヒロイン役なのだが、今作では小生イチオシの未完の大器・土屋太に軍配を挙げる。天真爛漫なお転婆娘役で、彼女の新しい一面を大いにアピールした。
 
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剣心の師匠役で出演の福山雅治には、『龍馬伝』のオマージュというか洒落た演出に拍手(大友監督だしね)。
大久保利通がBOOMの宮沢和史だったと知ったのは、つい最近...[ダッシュ(走り出すさま)]
 
ともあれ、個性溢れる俳優陣に支えられてのスケール豊かな今風アクション時代劇なのだが、本作の一番の魅力は殺陣に尽きる。往年のチャンバラ劇や黒澤流リアリズムとは別次元の新感覚殺陣である。
売れ線俳優達が吹替え無しで臨む立ち回りは、圧倒的迫力に満ち溢れながら、同時に美しさも漂わせる。
特に「真剣」を使わない抜刀斎の独特の剣技は、過去の時代劇の常識を覆すものかもしれない。逆刃刀という鮮やかに「たたっ切れない」刀なので、同じ相手を何度も強打するのである。「斬る」ではなく「叩く」剣術は、観ている者達にまで痛みを覚えさせる。
 
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佐藤健自身の身体能力の高さと鍛錬に拠る処も大きいと思われるが、長廻しのカメラワークがリアルな迫力と緊張感を生み出す。更に、随所に織り込まれた特殊効果と再生スピードの微妙なコントロールが、極限の剣術を演出するのである。
 
伊勢谷VS田中の子弟対決も見ものだ[どんっ(衝撃)]
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軽やかな「剣技」に「肉弾戦」の重みが加わった殺陣の圧倒的迫力は、過去の時代劇には見られなかったものだ[exclamation&question]
 
そしてクライマックス〜藤原竜也との決闘〜
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佐藤健が「日本映画の歴史が変わる」と豪語したそうだが、 日本伝統の時代劇+香港アクション+漫画的テイストを融合させた新感覚邦画は、殺陣シーンに関しては、まさにその通りかもしれない。
これで、登場人物達の「想い」に今一歩踏み込めれば、特に剣心と薫(武井咲)の悲恋を情緒たっぷりに描けていたら、間違いなく歴史に残る傑作になったであろう。それはアクション以前に、若手俳優陣の心象表現力の巧拙にかかるのだが、そこまで望むのは少々酷かもしれない...と思わせるほどの極上エンターテイメント作[ぴかぴか(新しい)]であった。
 
 
 
 

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コメント 2

non_0101

こんにちは。
凄い2部作でしたね~ この映画自体が伝説になりそうです。
出演者たちのパワーに圧倒されました。
いつか前作とも合わせてイッキミしてみたいです☆
by non_0101 (2014-09-30 12:52) 

つむじかぜ

> non_0101 様
日本時代劇の革命的作品でしたね!
これからの進化が、更に楽しみです^^
by つむじかぜ (2014-09-30 23:35) 

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