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「美濃路の桜」と「犬山祭り」 [ざれごと写真日記]

今年の桜は、開花が早いうえに、見頃の期間が短いようだ。
やたらと暑くなったと思えば、唐突に冷たい風雨にさらされ、桜の体内時計も完全に狂わされているようだ。
 
そんな訳で自称桜マニアとしては、4月壱週目から観桜スタートダッシュです[パンチ]
実は「日本五大桜」のうち、まだ出会えていない最後の一本が、この中部圏に存在するのである。
 
(栃尾谷淡墨桜が満開近し)の情報を得、午前5時に早起きして岐阜県本巣市樽見を目指す。
JR名古屋駅から大垣駅、ローカル線の樽見鉄道に乗換え。1両編成の可愛い車両に揺られて漸く到着。
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名古屋の自宅からでも2時間を要す美濃路の最奥に近い地で、この古木は無数の薄紅色の花弁を纏って悠然と佇んでいた。
 
 栃尾谷淡墨桜
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継体天皇お手植えの桜と言い伝えられる、樹齢1500年を越すエドヒガンザクラの大木である。国の天然記念物。
幾度かの枯死の危機を、桜守を始め地元民の献身的な看護と驚異的な生命力によって乗り超え、今でも樹勢衰えずにこの時期に多くの花を咲かせて、全国から集る観光客の目を楽しませてくれている。
 
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まさに満開[かわいい] 今は白に近いピンク色だが、散り際には薄い墨色になる事から「淡墨桜」の名が付けられた。
後方に同種の若い桜が在り、2本の桜木を重なり合うように見ると「水墨画」を彷彿させるような厳かな美しさとなる。
 
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五大桜の最後を飾るに相応しい「美濃の名木」の圧倒的な存在感に心打たれ、この場を立ち去り難い気持ちになる。しかし徐々に団体客が押し寄せ、賑わう観光地の顔を見せてきたので、駅に戻る事とする。
 
大垣駅に到着。下車して、ご当地自慢の「墨俣城の桜」を愛でようと思ったが、駅構内の大混雑に少々ビビり、そのままJRで岐阜駅に向かう。美濃路で有名な、もう一本の桜も満開らしいのだ。とにかくネットの進化は、マイナーな桜開花情報まで手に入るから有難い。昔は勢い込んで遠出をし、何度肩すかしを食ったことか...
 
願成寺中将姫誓願桜
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岐阜市大洞の願成寺の境内に咲く「ヤマザクラ」の変種である。
樹齢1200年、こちらも国の天然記念物だ。平安初期に藤原豊成の娘・中将姫が、病気快癒の御礼に植えた桜木と言い伝えられている。
 
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普通の桜と違い「ヤマザクラ」なので、蕾と同時に葉も芽を出す。
薄い桜色の花弁と柿色の葉のコントラストが美しい。
20~30枚の花びらから成る珍しい桜の花弁が、なんとも優しげである。
 
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この見事な2本の桜を楽しめただけで、本日の目的は達成なのだが、欲張り爺は次の目的地に移動です[パンチ]
 
名鉄岐阜駅から約25分。犬山遊園駅で下車し、「国宝・犬山城」を目指す。
 
満開のソメイヨシノの枝の隙間から天守閣が見える
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だが、お目当ては犬山城の桜ではなく、この2日間で催される『犬山祭り』なのだ[ぴかぴか(新しい)]
 
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犬山城の守護神でもある針綱神社の1635年から始まる祭礼である。車山13輛各々が、カラクリ人形を披露し、夜には提灯を灯して街中を練り歩く豪華絢爛なお祭りなのだ。(車山は「やま」と読む)
 
到着直後、最期の車山が「カラクリ人形」の舞いをしていた。車山の一番上の小さな舞台で、笛・太鼓のお囃子に合わせて2体の人形が機械仕掛けのような舞いを魅せる。
 
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その後は、夜の巡行に備えて山車に提灯を付ける作業が行われる。
 
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さすがに少々歩き疲れた小生は、露天のお好み焼きとたい焼きで栄養補給し、喫茶店で休憩じゃぁ〜[あせあせ(飛び散る汗)]
 
各町内に在る神酒所(山車は夜に此処に帰るのだ)
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そして、提灯に灯が灯される。荘厳な景色だ[exclamation×2]
 
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1台づつ、各町内の若者達に曳かれて動き始める。
 
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『どんでん』と呼ばれる方向転換に、若者達は全精力を注ぎ込む[exclamation×2] 見ているだけでも[どんっ(衝撃)]燃えるぜ〜[どんっ(衝撃)]
 
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山車の真下にも人が居るんですよぉ[がく~(落胆した顔)]
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一層では、着飾った子供達が太鼓を打ちならし、合いの手を入れる。
外から見えない2層で大人達が、笛を吹き、お囃子を奏でているようだ。
 
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最期の1台が神社前を去り、本日のメインイベントは終了である。
 
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全国各地の多様な祭りに触れるにつけ、世界一信仰心の薄い国と云われる日本が、実は自然を神と崇める信心深き国家である事を改めて感じいるのであった。
 
そして、やっぱり祭りは観るより参加したいものだ。お江戸の「神輿」を担ぎてぇなぁ〜
この日の歩行距離17.4km、24,320歩。坂道は44階分を登った。本年度の最高記録更新[グッド(上向き矢印)]
 
自宅に戻ると流石にグッタリ[ダッシュ(走り出すさま)] 身体中の節々が痛み、足首は熱を持っている。
一日充実のコースをと、欲張り過ぎたツケは、やはり身体に正直に表れる。
翌日曜日は、京都に足を延ばす予定で目覚まし時計を早めにセットしていたが、結局は昼過ぎまで爆睡[眠い(睡眠)]無為な一日となってしまった。何の事は無い、無理せず2日に分けて歩けば、ここまで辛い思いをせずに済んだのだ。
 
まさに「後の祭り」なんちて...
しかし、歩いただけで、ここまで身体を痛めるとは・・・
年齢のせいもあるが、やはり体重の問題が大きいと思われる[あせあせ(飛び散る汗)](B級ナゴヤ飯のおかげで、日々成長中[手(チョキ)]
 
 

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コメント 2

Labyrinth

桜も見事ですが、お祭りも圧巻ですね~!?
臨場感たっぷりな画像を、いつもありがとうございます♪
早くお疲れがとれますように! (-人-)
by Labyrinth (2014-04-08 02:02) 

つむじかぜ

> Labyrinth 様
まだ、身体が痛みまする(-。−;)
by つむじかぜ (2014-04-10 01:12) 

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