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『土竜の唄 潜入捜査官reiji』&『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』 [上映中飲食禁止じゃ!]

 
どうしようない程くだらない愛すべき日英の作品を続けて2本[exclamation&question]
 
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監督:三池崇史
脚本:宮藤官九郎
原作:高橋のぼる
 
正義感は人一倍強いが、うだつが上がらない新米巡査の玲二は、署長に呼び出され、潜入捜査官への転身を言い渡される。そのターゲットは広域暴力団、数寄矢会のドン、轟周宝。ひょんなことから潜入に成功した玲二だったが、次々と過酷なピンチに陥ってしまう。(ぴあ映画生活より)
 
 
B級映画の巨匠×異能脚本家の合体、ゼブラーマンコンビの復活である[パンチ] 
 
原作の人気漫画は当然、未読なのだが、オリジナルキャラのイメージを強く意識したキャスティングのようだ。
 
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とまぁ、三池・宮藤両名の悪ノリ度全開が窺えるのである。
そして、主役の生田斗真が、こんな感じで登場のオープニング[わーい(嬉しい顔)]
 
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感動もへったくれも無い、痛快ギャグ・アクション映画の心髄だ。
たぶん相当にお下品であろう原作漫画を、ここまでリアルに実写化した力量には感服である。
どんなにくだらない場面も「真剣に」作り込むのが三池映画の真骨頂[どんっ(衝撃)]
その姿勢と感性に、小生はあえてB級映画の巨匠と呼び、崇めるのだ。
 
生田斗真は初見なのだが、ジャニーズ所属の2枚目俳優とは思えない体当たりの演技。いい味出してます[exclamation×2]
 
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そして今作でも、美味しい役回り、通称「クレイジー・パピヨン」こと堤真一がカッコよろしい[かわいい]
 
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「あまちゃん」で空前のヒットを掴んだ宮藤官九郎。国営放送を意識し、下ネタを封印しながらの絶妙のギャグセンスと3.11への強き想いが交錯する絶妙なバランスの脚本を仕上げた。今作では、制約から解き放たれた彼の面目躍如たる味のあるナンセンスギャグの連発が、観客の爆笑・失笑を大いに呼び込んだ。
 
現在の日本エンターテイメント界を突っ走るトップ・アーチストの二人による抱腹絶倒のギャグ・アクション・ドラマ。たまには、な〜んも考えずに、取り留めの無い笑いの渦に身を任せるのも、映画の愉しみ方の一つである。
 
そういえば、この下品極まりない映画が初登場で、「永遠のゼロ」の興行成績を抜いてトップに躍り出たとか...
関ジャニ∞の主題歌効果もあるのだろうが、一般受けするはずが無いと思われたギャグ映画が多くの若者に支持される事に、驚きを小生は隠せないのだ。漫画の世界をここまでリアルティ溢れる映像に仕立てた技は、邦画ではトップクラスだと思う。しかし、公開中の多くの映画の中でいきなりトップに立つべき作品であってはいけないとも思う、複雑な心境に陥るつむじ風でした[ダッシュ(走り出すさま)]
 
 
 
 
 
もう1本は、待ちに待ったこの作品なのだ[パンチ]
 
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監督・脚本:ジェフ・ワドロウ
原作・製作総指揮:ジョン・ロミータ・Jr. マーク・ミラー
製作: マシュー・ボーン
 
キャスト:アーロン・テイラー=ジョンソン クロエ・グレース・モレッツ 
     ジム・キャリー クリストファー・ミンツ=ブラッセ
 
キック・アスとヒット・ガールというヒーローの姿を捨てたデイヴとミンディは、ごくごく平凡な日々を送っていた。しかし、卒業を間近に控えたデイヴは世界初のスーパーヒーロー軍団“ジャスティス・フォーエバー“を組織して平和を守ることを決意する。(ぴあ映画生活より)

 
かつてない衝撃と感動を与えてくれた前作(2010年公開)。
 
[ぴかぴか(新しい)]ヒット・ガール初登場シーン[ぴかぴか(新しい)]
 
 
幼気な少女がスラング連発しながら残虐に人を切り刻む下品極まりない映画として、巷の評価は真っ二つ。
そんなPTAから指弾の的になりそうな反道徳的作品に、私は痺れ放しとなり、1週間に3度映画館に足を運んだ。
 
シリーズ第2弾となる本作に、この4年間の月日の流れを感じざるを得ない。
 
思春期の少年少女達の成長は早い。
 
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とまぁ、ヒット・ガールもキック・アスも大人になりました。元々、童顔系のクロエ嬢が背伸びしているのは、いじらしいのだが、「アンナ・カレーニナ(2013)」でキーラ・ナイトレイとの爛れた恋愛経験済みのアーロン君などは、完全にオヤジの域で、高校生役は相当厳しいモノがあるのは事実。
 
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それでも、今は亡きビッグ・ダディ(ニコラス・ケイジ)の遺志を継いで戦い抜く二人の姿が愛おしいのだ。
 
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そのニコラス・ケイジに代わって登場した一線級オトナ俳優が、ジム・キャリー。しかし、コメディ俳優としての彼の類い稀なる才能を知る者からすると、今回の役どころでは少々不完全燃焼を否めなかった。
 
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前作への思い入れが強すぎる為か、本作の完成度はどうしてもイマイチに思えてしまう。
前作監督のマシュー・ボーンが製作担当に廻り、新鋭ジェフ・ワドロウがメガホンを取った結果かもしれぬが、全体的に緊迫感が欠け、ギャグとシリアスのメリハリも弱い。挿入曲にもセンスの良さが窺えない。
スタッフの変更と出演俳優陣の加齢が、作品のバランスを微妙に狂わせたようである。スケールは格段にアップしているが、1作目に漂っていた「切なさ」が描き切れていないのが致命傷だ。
 
普通のチョッとお下品なアクション・コメディに終始したのは非常に残念[ダッシュ(走り出すさま)]
 
そんな中で私が唯一、目を輝かせたのは、この娘に再会できた事だ[キスマーク]
 
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クロエ嬢を苛める女の子グループの一人で、ほとんどチョイ役(無論、右の娘)なのだが...
 
エラ・パーネル・・・『私を離さないで』(http://tsumujikaze2.blog.so-net.ne.jp/2011-05-11) でキーラ・ナイトレイの幼少期を演じたロンドン生まれの美少女なのである。初見で彼女の魅力を先物買〜い[揺れるハート]
 
キーラ・ナイトレイ、キャリー・マリガンに囲まれて(当時15歳)
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現在は17歳、ただいま進化中。
 
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 まだまだお子様だが、素敵な作品と巡り会い成熟を迎える頃には、キーラ・ナイトレイを軽く凌駕するであろう[パンチ]
 
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エンドロール後のおまけシーンを観ると、すでに続編も準備中のようで、完全なシリーズ化の様相である。
原作コミックの展開に左右されるのであろうが、次作はもっと「弾けた」演出でぶち抜けたお下品映画にしていただくか、突如「バッドマン」的な超シリアス路線に変更して、観客の度肝を抜いてもらいたいものだ。
 
それにしても本当に成長しちゃったなぁ〜[かわいい]
 
 
 
・・・では最期に『エラ・パーネル』プロモーション・ビデオをご覧ください[決定]
 
 

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コメント 4

Labyrinth

先日TVで前作を見たばかりです。 ^^; ビッグダディにまた涙・・・w
「KICK-ASS 2」も是非見たいと思っていましたが、う~むむむ・・・(¬、¬;
そうなのですね~? (¬、¬;

エラ・パーネル  目の付け所が違いますね~ ^q^ 流石つむじかぜ さん♪
今後、注目致しま~すっ
by Labyrinth (2014-03-07 01:55) 

つむじかぜ

> Labyrinth 様
「ビッグダディの最期」は、アクション映画史上でも最強名場面のひとつです!
by つむじかぜ (2014-03-08 03:06) 

non_0101

こんばんは。
2つの写真を比べるとクロエちゃんは本当に成長しましたね~
今回はバイクも乗りこなしていますものね。
次作でどんな結末を迎えるのか、とても気になってます☆
by non_0101 (2014-03-10 22:35) 

つむじかぜ

> non_0101 様
もう完全なアダルト・アクションですねぇ〜
次作の新展開に期待したいです^^
by つむじかぜ (2014-03-12 00:28) 

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