『Movie In 2013』総括：向島のつむじ風：SSブログ

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『Movie In 2013』総括　[上映中飲食禁止じゃ！] [編集]

東京帰省中です〜今や女房の城と化した実家に寄生中と言った方がいいか

今年の映画鑑賞は、個人的には打ち止めのつもりだったのだが、突然、妻が「映画が観たい！」と騒ぎ立てた。

しかし、彼女の希望の「鑑定士と顔のない依頼人」もしくは「永遠の０」が、時間・劇場の都合が合わずに断念。アクション系が苦手の妻と「ハンガーゲーム２」や「ゼロ・グラビティ」を観に行く気にもなれず、小生苦肉のおススメ作で、今年を締めくくりました。

女房とホックリ観るにはぴったりの小品でした

監督・脚本：吉田恵輔

キャスト

堀北真希　松田龍平　余貴美子　麻生祐未

亡き母の納骨のため、故郷を訪ねた女性の心の機微を優しく綴った佳作です。

母がアイドル志望で上京した件や松田龍平が出演の為か、「あまちゃん」とやたらと被る印象はご愛嬌として...

母子を演じる３人の俳優の各々の個性を滲ませた自然な演技が、好印象

何事にもいいかげんだが実は心優しい兄役の松田が、ぶっきらぼうな演技を披露すれば、余が、本心を隠しつつ捨てた子供達に擦り寄る中年の母親役を朗らかに演じる。離れて暮らしていても、この母にしてこの娘あり。声優希望のオタク娘を、堀北が持ち前の「天然系」で可愛く魅せる。

堀北真希・・・ホンワカ系代表の若手美形女優だが、私の個人的見解からすると「ヤンキー顔」です。

しかし、いざスクリーンに登場すると「柔らかさ」が滲み出る不思議な俳優ですね。民宿の親爺役のガダルカナル・タカの台詞にあったように「喪服」を着たら清楚な色気が倍増

松田聖子の「赤いスイートピー」が流れる頃には、ハンカチで目頭を押さえ放しの隣の女房を横目で見ながら、「本日の選択は成功！」と、ほくそ笑む旦那様なのでした。

大ヒット「永遠の０」の陰に隠れた邦画の小品ですが、今年１年を女房と共に締めくくるにふさわしい清々しい一品でした。

・・・てな訳で、ようやく今年観た映画を振り返ります

春の名古屋転勤のバタバタの中でも、コンスタントに映画館に足を運べたのは、市内ほとんどの映画館が、自宅・会社から30分圏内に在る事に尽きる。まぁ、実の処は単身赴任につき、休日も自分のペースで過ごせたのが一番の理由だろうが...

鑑賞作品選びは、話題作よりも自分の感性主体なので、どうしてもミニシアターでの上映作品が多くなる。そして、名古屋のミニシアターは、常に空いているのが、ご当地の素晴しさなのである。

名古屋、万歳〜って感じで、今年観た映画（新作のみ、旧作DVD鑑賞は除く）は、

1.燃えよ！じじぃドラゴン

2.フラッシュバックメモリーズ　３D

3.渾身

4.ライフ・オブ・パイ

5.希望の国

6.デッド寿司

7.鈴木先生

8.奪命金

9.世界にひとつのプレイブック

10.横道世之介

11.マーサあるいはマーシー・メイ

12.キャビン

13.ジャンゴ

14.シュガーマン

15.コズモポリス

16.アンナ・カレーニア

17.天使の分け前

18.藁の楯

19.くちづけ

20.プレイス・ビヨンド・パインズ／宿命

21.オブリビオン

22.クロユリ団地

23.きっと、うまくいく

24.アンコール！！

25.２５年目の弦楽四重奏

26.ローマでアモーレ

27.最後のマイ・ウェイ

28.ペーパー・ボーイ

29.プラチナ・データ

30.ヒッチ・コック

31.オズ　はじまりの戦い

32.ストロベリー・ナイト

33.L.A.ギャング・ストーリー

34.タイピスト！

35.パシフィック・リム

36.アップサイドダウン／重力の恋人

37.あの頃、君を追いかけた

38.そして父になる

39.エリジウム

40.風立ちぬ

41.ウォーム・ボディーズ

42.蠢動

43.ムード・インディゴ／うたかたの日々

44.トランス

45.危険なプロット

46.４２〜世界を変えた男たち

47.SPEC結　漸ノ篇

48.SPEC結　爻ノ篇

49.かぐや姫の物語

50.遥かなる勝利へ

51.セイフヘイブン

52.オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ

53.麦子さんと

（邦画17本、外国映画36本）

機中での鑑賞作や引越騒ぎでレビューしきれなかった作品もありますが、とにかく３年連続の５０本超え

作品名を見返すと、ひとりよがりの偏ったマイナー作が多い事に改めて気づくのだが...

ジャンルの好き嫌いは無いはずなのだが、今年はアクション系の鑑賞が少ないようだ。歳のせいか...

見逃した良作の方が圧倒的に多いのは承知の上で...

恒例の超個人的嗜好に基づく今年度ベスト・ランキングの発表です

◯次点『横道世之介』

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現存する国内女優の中で小生イチオシの「吉高由里子」がヒロイン役。

役柄上、彼女の幅広い演技力全開とまではいかないが、「お嬢様・吉高」を堪能できます。

作品自体も練り込まれており、バブル期に学生時代を過ごした我が世代には、哀愁を誘われる内容です。

◎第５位　『きっと、うまくいく』

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ボリウッド（インド映画）の傑作コメディ

アラを探せば切りがないが、170分の長尺を一気に観させる「映画のパワー」は、何物にも代え難い。

昨今の日米欧の作品が失ってしまったハチャメチャな勢いは、何人でも気分爽快にしてしまうだろう

◎第４位　『パシフィック・リム』

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子供騙しの怪獣映画と揶揄されようが、好きなものは好きだからしようがないのだ

「ウルトラマン」「ゴジラ」の円谷特撮を見て育った年代には、無性にそそられる作品だった。

高度なCGよりも、怪獣映画の原点である「かぶりモノ」に勝る迫力は無しなのだ

◎第３位　『プレイス・ビヨンド・パインズ／宿命』

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この手の作品には、滅法弱いのである。ラストの余韻が極上

二世代に亘る「血の宿縁」を緻密かつドラマチックに描いた傑作である。

ブラッドリー・クーパーもライアン・ゴズリングも格好良過ぎだぜ

◎第２位　『かぐや姫の物語』

邦画アニメの極致である。

かつてない淡い水彩画調のタッチで描く日本の原風景

デフォルメされた鬼気迫る心情描写

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そして、美しきものは美しく

宮崎駿氏（70歳）引退の大ニュース後に公開されたジブリの盟友・高畑勳氏（78歳）の渾身の一作。

アニメの常識を覆した数々の技法は、８年の製作期間を経て、遂に誰も到達出来なかった極みまでに...

すべての日本人に、遺伝子に眠る自然と四季との共生を思い起させ、「人間の生きる意義」を訴えた、すべての生きとし生けるものへの地球賛歌である。

この作品と巡り会え、日本人として生まれた事を改めて誇りとしたい。

前評判ほど観客動員が増えず、海外ではR指定公開されそうな為、高畑監督の借金は更に嵩張るであろうが、いつかきっと、この作品の正当な評価は歴史が証明するであろう。

◎第１位　『世界にひとつのプレイブック』

一見フツーのラブストーリーです。

されど「歴史に残る名作には名女優あり」がそのまま当てはまる作品に、将来評価されるだろうという確信めいたモノを感じてしまうのだ・・・そう、ジェニファー・ローレンスに

絶世のモデル系美人では決してないが、ターコイズの瞳から発する強い光が、彼女の人としての意思の強さと女性特有の神秘的な魔力を物語る。

「ウィンターズ・ボーン」での年不相応な巧みな演技に惹かれてはいたが、今作で優れた共演者と脚本に恵まれ、遂に彼女の才能が華開いたというべきであろう。オスカー受賞も当然である。

ジェニファーの研ぎすまされた演技に触発され、ブラッドリー・クーパーも熱演。近年稀に見る高純度なラブストーリーの完成である。カメラタッチが繊細かつ極上。個人的嗜好から、挿入曲の新旧ポップス・ロック・ジャズの選曲センスも素晴しく、目からも耳からも美味しい作品なのである。

度肝を抜くCGも観客を唸らせるストーリー展開もない。

恋愛映画の王道〜そんな言葉が思い浮かぶ。俳優の演技を際立たせる手作りの演出の数々。ハリウッドの映画職人の小細工抜きのプロの技に拍手を送りたい。

そして、ジェニファー・ローレンスの輝く未来にも

世界にひとつのプレイブック Blu-rayコレクターズ・エディション

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嗚呼、映画って素晴しい

本年も拙いMyブログにおいで頂き、誠にありがとうございました。

来年も、ひとりよがりの映画・音楽レビューと写真紀行をボチボチと綴ります。

また、お立ち寄り頂ければ幸いです。

皆様も良いお年をお迎え下さい。

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2013-12-30 18:21 nice!(32) コメント(19) トラックバック(0)
共通テーマ：映画

nice! 32

今年も大変お世話になりまして、ありがとうございました！
つむじかぜさんお勧めの作品、レンタルで鑑賞したりして (^_^;
追体験をさせていただいておりますが、（笑）
「パシフィック・リム」は１１歳の少年の気持ちがわかりましたよ♪
監督さんの熱い思いがそのまま表現された作品と思いました。
また来年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

by Labyrinth (2013-12-31 02:51)

今年一年ありがとうございました
来年も宜しくお願い致します。
良いお年をお迎え下さい（＾＾）

by (。・_・。)２ｋ (2013-12-31 03:37)

おはようございます^ ^
今年1年大変お世話になりありがとうございました♪
良いお年をお迎え下さいね♪
by 砂漠のラクダ (2013-12-31 05:42)

つみじかぜさん、今年もありがとうございました！
また来年も宜しくお願いしま～す♪
良いお年をお迎えください～☆　（＾０＾）ｗ
by haku (2013-12-31 08:15)

今年はありがとうございました。
いつでも遊びに来てください。
よいお年をお迎えください（＾－＾）
by はせお (2013-12-31 12:09)

今年一年お世話になり有難うございます。
来年も宜しくお願いいたします。
佳いお年をお迎えください。
by lamer (2013-12-31 13:54)

こんばんは。
ラストの映画の選択、素晴らしいですね。
ご夫婦揃って楽しまれて良かったです！
今年度ベスト・ランキングも印象的な映画で
つむじかぜさんらしいランキングですね♪
来年もブログを楽しみにしています。
来年もよろしくお願いいたします☆
by non_0101 (2013-12-31 22:39)

ジェニファー・ローレンスは『ウィンターズボーン』見て絶対、伸びるって感じましたね。美人じゃないけど、ヘンに印象に残る。
『世界にひとつのプレイブック』の初デートのシーン好きです。
久しぶりに切れる女優のキレル演技を見ました。（笑）
by シルフ (2014-01-01 01:26)

昨年は、ブログ楽しく拝見させていただきました。
今年もまた良い情報を、見にお邪魔させていただきます
宜しくお願いいたします。
by beluga (2014-01-01 07:06)

「ハンガーゲーム2」がこれまた凄かった！
ジェニファー・ローレンス、映画史上屈指の美神です！！

今年もよろしくお願いいたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　RUKO

by 末尾ルコ（アルベール） (2014-01-01 08:29)

新年あけましておめでとうございます！。
いつもありがとうございます。

年間50本！私なんて長らくスクリーンで見てないです…。
見習いたい・・・。

本年も変わりませず、よろしくお願いいたします。
by 裏・市長 (2014-01-01 09:51)

明けましておめでとうございます!!
旧年中はありがとうございました。
ステキな女性、今年もバンバン紹介してください^^;
本年もよろしくお願いします^^。

by DEBDYLAN (2014-01-01 17:50)

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします(笑)。
今年も奈良らしい風景を求めて駆けずりまわる予定です。

by ため息の午後 (2014-01-01 19:42)

最近の宮崎駿作品は私にとって期待外れなものが多かったので、『かぐや姫の物語』にとても期待しています。
高畑勳さんの絵がとても好きです。

今年も宜しくお願い致します。
by さとし (2014-01-02 06:17)

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

とてもいい映画で2013年を締めくくられたようで、よかったですね。
でもつむじかぜさんが堀北真希ちゃんを「ヤンキー顔」と評されたのには
よくご覧になってると感心しました。私はAlwaysの真希ちゃんの東北弁（？）
がとてもよかったと思っています。
明日が初映画ですが、やっぱり「かぐや姫」を観なくちゃと思いました。

by coco030705 (2014-01-03 00:20)