共鳴する美ノイズ〜『ソニック・ユース』 [〜ロックの神さん〜]
年始から、久しぶりに聴き直してひとり悦に入っております
Sunday(1998)
こんなタイトなビート感とギターの絡み
◎ソニック・ユース(Sonic Youth)・・・80年代前半からニューヨークで活動するオルタナ系ロックの草分け的存在のバンドである。
リーダー格のサーストン・ムーア(G・Vo)の変則チューニングから生み出される異様な弦の響き、リー・ラナルドが(G)つま弾く歪んだ音の輝き。紅一点のキム・ゴードンは、腰を前後に揺らせながら淡々とBASSを弾く。スティーヴ・シェリーの正確なドラミングが、一層、曲に緊張感をもたらす。
「人間が不快と感じるサウンド」の境界線上を彼らは、危うい足取りで行き来する。
インディーズ時代の「Sonic Youth」の演奏は、まさにノイズパンクそのものであり、不協和音とギターのハウリングのオンパレードは、聴く人によっては「騒音」以外のなにものでもない。
Silver Rocket(1988)
(この頃のキム・ゴードンの凛々しい美しさときたら・・・)
若さの迸り、悩み、怒りをストレートに「爆音」という形で表現している。予測不可能、制御不能の演奏である。
しかし、エレキギターを弾いていた身からすると、あの「ノイズ」をコントロールして「音楽」にしてしまうセンスは、やはり只者ではないと思うのだ。コード、リフひとつとっても、常人では造り出せないあやふやな響きを、この二人のギタリストは、縦横無尽に繰り出していく。
この「あやふやな確実性」という相矛盾する音空間が、ソニック・ユースの最大の魅力である。
実験的色合いの強い楽曲も多く大衆受けする音楽ではないが、地道な活動により徐々に人気を得、1990年にメジャー・デビュー。ニルヴァーナの大人気によるグランジ・ロック・ブームにあやかって、ロックンロール化が進んだ彼らも、グランジの寵児達の一翼を担う事となる。
人気を得たのも束の間。彼らは大衆化を嫌うように、ヘヴィー感を拭い去り、インディ時代の混沌ノイズに回帰。しかしそれは、制御不能な騒音ではなく、計算しつくされた「まったりとした大人のノイズ・パンク」へと進化していく。
私はこのアルバムのバランス感が一番好きだ
2000年にジム・オルークが加入し、5人メンバーとなる。キムがベースとギターを持ち替える事により、バンドは、ダブルベースになったり、トリプルギターになったり、とにかく音の絡みがグゥワン・クゥワンです
ニューヨーク3部作と呼ばれる以下の作品は、賛否両論の評価であるが、私のお好みスイート・スポット直撃なのだ
インディ時代の名曲を2005年の演奏で
顔はともかく、キムの生足は無性にイヤらしくて興奮してしまう...
因にサーストン・ムーアの奥方でもあるのだが...
2006年、ジム・オルーク脱退。
2009年、メジャーレーベルとのしがらみを断ち切ったように、インディ・レーベルからNewアルバム発表。
いまだ現役。ライブの緊張感は、スタジオ盤を凌駕する。 来日しないかなぁ〜
ブロンドを振り乱すキムの生足を見つめながら、カオスな轟音に身を沈めてみたいと願うのです
しかし、昨年秋にキムとサーストンが離婚。バンドは実質活動停止状態にあるのだ。
二人の結婚生活は27年間。私ら夫婦より少々先輩ではあるが、なんだかひと事ではない心持ちになるんだなぁ〜
お互いにすべてを許し合える関係に熟成した長い時を過ごした・・・と思い込んでいるのは・・・げっ夫だけ?
久しぶりに聴きました~♪
キム艶っぽいなぁ^^。
by DEBDYLAN (2013-01-28 01:01)
ベース、カッコ良過ぎぃ~♪ ^0^v
by haku (2013-01-28 22:53)
>DEBDYLAN様
昔、ハマった音楽を久しぶりに聴くと、妙に新鮮に聞こえますね!
by つむじかぜ (2013-01-29 00:59)
>haku様
何故か、女ベーシストって惹かれますねぇ〜
スージー・クワトロを思い出します^^
by つむじかぜ (2013-01-29 01:00)