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共鳴する美ノイズ〜『ソニック・ユース』 [〜ロックの神さん〜]

年始から、久しぶりに聴き直してひとり悦に入っております[るんるん][るんるん][るんるん]
 
 
Sunday(1998)
こんなタイトなビート感とギターの絡み
 
ソニック・ユース(Sonic Youth)・・・80年代前半からニューヨークで活動するオルタナ系ロックの草分け的存在のバンドである。
リーダー格のサーストン・ムーア(G・Vo)の変則チューニングから生み出される異様な弦の響き、リー・ラナルドが(G)つま弾く歪んだ音の輝き。紅一点のキム・ゴードンは、腰を前後に揺らせながら淡々とBASSを弾く。スティーヴ・シェリーの正確なドラミングが、一層、曲に緊張感をもたらす。
 
sonic_youth.jpg
 
「人間が不快と感じるサウンド」の境界線上を彼らは、危うい足取りで行き来する。
インディーズ時代の「Sonic Youth」の演奏は、まさにノイズパンクそのものであり、不協和音とギターのハウリングのオンパレードは、聴く人によっては「騒音」以外のなにものでもない。
 
Silver Rocket(1988)
(この頃のキム・ゴードンの凛々しい美しさときたら・・・[揺れるハート]
 
若さの迸り、悩み、怒りをストレートに「爆音」という形で表現している。予測不可能、制御不能の演奏である。
しかし、エレキギターを弾いていた身からすると、あの「ノイズ」をコントロールして「音楽」にしてしまうセンスは、やはり只者ではないと思うのだ。コード、リフひとつとっても、常人では造り出せないあやふやな響きを、この二人のギタリストは、縦横無尽に繰り出していく。
この「あやふやな確実性」という相矛盾する音空間が、ソニック・ユースの最大の魅力である。
 
Daydream Nation (Reis) (Dlx)

Daydream Nation (Reis) (Dlx)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen Records
88年発売の5thアルバムでインディーズ時代最後の作品。
巷では最高傑作と云われている。
Sister

Sister

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen Records
87年発売の4thアルバム。
個人的には、こちらの方がお気に入り[グッド(上向き矢印)]
 
 
 
 
 
実験的色合いの強い楽曲も多く大衆受けする音楽ではないが、地道な活動により徐々に人気を得、1990年にメジャー・デビュー。ニルヴァーナの大人気によるグランジ・ロック・ブームにあやかって、ロックンロール化が進んだ彼らも、グランジの寵児達の一翼を担う事となる。
 
Goo

Goo

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen
90年。メジャーデビュー・アルバム。
メインストリートを意識しつつも、彼らのノイジーな音空間は健在だ。
Dirty

Dirty

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen Records
92年発表。
グランジの波を受けて、至上最高売上を記録した。
とても聴きやすいアルバムではある。
 
人気を得たのも束の間。彼らは大衆化を嫌うように、ヘヴィー感を拭い去り、インディ時代の混沌ノイズに回帰。しかしそれは、制御不能な騒音ではなく、計算しつくされた「まったりとした大人のノイズ・パンク」へと進化していく。
 
A Thousand Leaves

A Thousand Leaves

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen Records
98年、通算10枚目のアルバム。
冒頭の「Sunday」などクリアートーンを全面に出した
まさに「おとなのノイズ[exclamation]
私はこのアルバムのバランス感が一番好きだ[ひらめき]
2000年にジム・オルークが加入し、5人メンバーとなる。キムがベースとギターを持ち替える事により、バンドは、ダブルベースになったり、トリプルギターになったり、とにかく音の絡みがグゥワン・クゥワンです[がく~(落胆した顔)]
ニューヨーク3部作と呼ばれる以下の作品は、賛否両論の評価であるが、私のお好みスイート・スポット直撃なのだ[ハートたち(複数ハート)]
 
NYC Ghosts & Flowers

NYC Ghosts & Flowers

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Interscope Records
  • 発売日: 2000/05/16
  • メディア: CD
Murray Street

Murray Street

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen Records
  • 発売日: 2002/06/25
  • メディア: CD
Sonic Nurse

Sonic Nurse

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal UK
  • 発売日: 2004/06/15
  • メディア: CD

インディ時代の名曲を2005年の演奏で
顔はともかく、キムの生足は無性にイヤらしくて興奮してしまう...[ハートたち(複数ハート)]
因にサーストン・ムーアの奥方でもあるのだが...
 
2006年、ジム・オルーク脱退。
2009年、メジャーレーベルとのしがらみを断ち切ったように、インディ・レーベルからNewアルバム発表。
 
Eternal

Eternal

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Matador Records
  • 発売日: 2009/06/06
  • メディア: CD
マーク・イボルドがベースとして参加。
POP感も織り込みながら、洗練されたソニック・サウンドが一つの完成の域に達したかのような出来映えだ[ぴかぴか(新しい)]
 
「Eternal」からリー・ラナルドが唄います[かわいい]
 
いまだ現役。ライブの緊張感は、スタジオ盤を凌駕する。 来日しないかなぁ〜
ブロンドを振り乱すキムの生足を見つめながら、カオスな轟音に身を沈めてみたいと願うのです[あせあせ(飛び散る汗)]
しかし、昨年秋にキムとサーストンが離婚。バンドは実質活動停止状態にあるのだ。
二人の結婚生活は27年間。私ら夫婦より少々先輩ではあるが、なんだかひと事ではない心持ちになるんだなぁ〜
お互いにすべてを許し合える関係に熟成した長い時を過ごした・・・と思い込んでいるのは・・・げっ[あせあせ(飛び散る汗)]夫だけ?[がく~(落胆した顔)]
 

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DEBDYLAN

久しぶりに聴きました~♪
キム艶っぽいなぁ^^。

by DEBDYLAN (2013-01-28 01:01) 

haku

ベース、カッコ良過ぎぃ~♪ ^0^v
by haku (2013-01-28 22:53) 

つむじかぜ

>DEBDYLAN様
昔、ハマった音楽を久しぶりに聴くと、妙に新鮮に聞こえますね!
by つむじかぜ (2013-01-29 00:59) 

つむじかぜ

>haku様
何故か、女ベーシストって惹かれますねぇ〜
スージー・クワトロを思い出します^^
by つむじかぜ (2013-01-29 01:00) 

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