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『悪の教典』&ネシブ再び! [上映中飲食禁止じゃ!]

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監督・脚本:三池崇史
原作:貴志祐介
撮影:北信康
美術:林田裕至 佐久嶋依里
音楽:遠藤浩二
 
キャスト
伊藤英明 二階堂ふみ[黒ハート] 染谷将太 林遣都 浅香航大 
水野絵梨奈 山田孝之 平岳大 吹越満
 
 
蓮実聖司(伊藤英明)は、生徒から“ハスミン”という愛称で呼ばれ、絶大な人気を誇る高校教師。学校やPTAの評価も高く、いわば「教師の鑑」とも呼べる存在だったが、それはすべて仮面に過ぎなかった。彼は他人への共感能力をまったく持ち合わせていない生まれながらのサイコパス(反社会性人格障害)だったのだ。蓮実は自らの目的のためには、たとえ殺人でも厭わない。学校が抱える様々なトラブルや、自分の目的の妨げになる障害を取り除くために、いとも簡単に人を殺していく。やがていつしか周囲の人間を自由に操り、学校中を支配する存在になっていく蓮実。だがすべてが順調に進んでいた矢先、小さなほころびから自らの失敗が露呈し、それを隠蔽するために蓮実はクラスの生徒全員を惨殺することを決意する……(goo映画より) 
 
B級映画の帝王・三池崇史監督が、あの衝撃作ヒミズの主役二人を抜擢とならば、当然興味が湧いてしまう[かわいい]
元来は「バトルロイヤル」系の痛〜い作品には食指が動かないのだが、怖いもの見たさで鑑賞してきた。
 
原作未読。
深作欣ニ監督「バトル・ロイヤル」は確かに痛かった。しかし今作は、ちっとも痛くないのである。
深作氏の作品には「仁義なき戦い」から引き継がれる「殺られるか、殺るか」の緊迫感と登場人物達の愛憎が絡み合い、観る者を大いに引き込み、ある種の感動を呼んだ。だが、この三池作品は違う。
ハスミン先生による一方的な「狩り」には、一切の感情が伴わない。ハンティング・ゲームで完全クリアを目指すゲーマーオタクの如く、黙々と”ポイント”を稼いでいく。まさに憐情も悔恨も無い殺戮はゲームなのである。
ゆえに、この映画に心の痛みが伴わない。
 
三池監督は一切の妥協を排して、この反社会的人間の無差別殺人ゲームを、まさしくゲーム感覚で映像化したと思われる。お得意のダジャレもお遊びも封印。過去作では、「一命」「十三人の刺客」に近いリアリティ重視の作風だ。
 
そのように決めつけて観ると、この映像は凄いと言わざるを得ないし、隠れた遊び心も満載なのだ。
蓮見のボロ家、久米ホモ教師(平岳大)のゴージャスな自宅。 色とりどりの文化祭準備中の教室に飛び散る鮮血。
凝りに凝ったセッティングや色彩描写に、三池氏の拘りを感じる。釣井先生(吹越満)の車内での殺害シーンなどは見事の一言のカメラアイである。そして愛くるしい生徒達の大虐殺。ひとり消し、ふたり消し・・・ハスミンの快感が迸るごとに観客の不快指数が上がる事を、あえて計算しつくしたようなへそ曲がりの演出が憎いほど巧い。まさに観る者に迎合しない「三池流」の本領発揮[exclamation×2]
 
であるので、映画自体から「凄っ!」以外は何の感慨も得られない。
ラストシーンは「悪の連鎖」を彷彿させ、続編を匂わせたが、この傾向の三池作品だったら私は次は観ないな。
この手の血みどろ作品は今なら、「園子温」監督に勝る者はいない。 
 
今作一番の収穫はやはり『二階堂ふみ』 
 
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園子温「ヒミズ」で、ヴェネツィア国際映画祭/最優秀新人賞を受賞。あの演技がフロックで無い事が証明された。
今作でも存在感が別格[むかっ(怒り)]  彼女と共に同賞受賞の染谷将太も、今回は水を開けられた感あり。
 
「こんなのも映画だぜ!」と高笑う三池監督の姿が見えるような作品であったが、私は前作の「愛と誠」や「ゼブラーマン」のように、くだらない事を生真面目に描く彼の作風の方が好きだな。
 
 
 
 
閑話休題
 
サンフレッチェ広島の初優勝のニュースに隠れてひっそりと「国際女子サッカークラブ選手権」が開催されていた。
今年から新しくスタートした女子サッカークラブの世界大会で、豪州・欧州の強豪2チームを日本に招聘し、国内の「INAC神戸レオネッサ」「日テレ・ベレーザ」と計4チームでトーナメント戦を行う。
まだまだ男子サッカーの「トヨタカップ」のレベルには及ばないが、国別代表戦には無い女子サッカークラブの熱い戦いが繰り広げられた。 
 
その欧州代表が、「オリンピック・リヨン」というフランスのクラブ。欧州リーグ2連覇中の世界最高峰のチームであり、その「リヨン」の中心メンバーに私の愛する「ルイザ・ネシブ」が在籍しているのである。
 
さる25日の決勝戦は予想通り、国内リーグ無敗の「INAC神戸レオネッサ」と「オリンピック・リヨン」の組み合わせとなった。
レベルの高い素晴しい試合だった[どんっ(衝撃)]1対1のまま延長戦に突入。延長後半にリヨンが反則によるPKを見事決め、接戦にピリオドを打った。レオネッサの大半の選手がなでしこJAPAN代表であり、リヨンもまたフランス代表選手を多く抱える。(因にナデシコJAPANの大滝麻未はリヨン所属)
先のオリンピック準決勝での日本対フランスの雪辱を、リヨンが果たした形となった。
 
この試合も私はネシブ嬢に釘付け[揺れるハート]  やはり、巧い、強い、美しい[ぴかぴか(新しい)]
 
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日本代表のナデシコ戦なら会場は満員御礼なのだが、女子サッカーのクラブ戦になると、まだまだ人気は低い。
この決勝戦も空席の目立つ客の入り。男子Jリーグ並みにするには、クラブリーグ戦からの人気の底上げが必要だろうし、我々もオリンピックやW杯の時だけのにわかファンにならぬよう、彼女達をサポートしていかねばならないと痛感もした名試合でした。
 
ではしつこくルイザ・ネシブの勇姿と美貌を[ハートたち(複数ハート)](今大会の映像ではないけど)
 
 
 決勝戦のダイジェストはこちら(フランス語ですけど)

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コメント 7

DEBDYLAN

クラブ戦も応援したいっすね。
地元にチームがほしい!!

by DEBDYLAN (2012-11-29 00:00) 

Labyrinth

ごらんになったのですね!? ^q^
どうしようか思案中・・・ ^q^ 話題作ですものね。
by Labyrinth (2012-11-30 01:48) 

つむじかぜ

> DEBDYLAN 様

静岡県はサッカー王国ですもんね。清水と磐田だけじゃ少ないかも?

by つむじかぜ (2012-12-01 00:53) 

つむじかぜ

> Labyrinth 様

ノリ的にはLabyさん好みだと思いますが...ビミョー( ̄◇ ̄;)

by つむじかぜ (2012-12-01 00:55) 

non_0101

覚悟していても、うわーっと思ってしまう作品でした~
二階堂ふみちゃん、いいですよね。
出演作が続くらしいので、これからも楽しみな女優さんです☆
by non_0101 (2012-12-08 20:43) 

末尾ルコ(アルベール)

二階堂ふみ・・・シビれます!

                      RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2012-12-10 08:15) 

つむじかぜ

>末尾ルコ(アルベール)様
どんな大人の女優になるのか、今から楽しみ^^
by つむじかぜ (2012-12-12 01:01) 

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