9番札所〜興福寺・南円堂 with Nex-5 [ざれごと写真日記]
前夜の関西地方の雷雨を物ともせず、出窓開放爆睡し、早朝から水浸しの床拭きに精を出す哀しき単身赴任親爺です
ようやく低気圧も東に抜け、先の土曜日の七夕は外出日和 近場の札所に行ってきました。
奈良・興福寺まで自宅からDoor To Doorでジャスト1時間 なんという幸福
とにかく、この寺院は『国宝』の宝庫なのでした
東金堂(国宝)から五重塔(国宝)を臨む
御朱印を戴く9番札所「南円堂」(国宝)
鹿の角は国宝ではありません
この三つの建物に観光客が集中し過ぎて、あまり見向きもされない少し離れた場所に「三重塔」があります。
それでも国宝
そして、毎年7月7日に「弁財天供」が行われ、三重塔の扉が開かれます。
実は、七夕に興福寺を訪れた理由はそれなのです
須弥壇には、小さな可愛らしい「弁財天像」が安置されておりました。
この三重塔を左手に、少し勾配のある坂道を歩くと
南円堂の裏に出ます
登り切った所に北円堂(国宝)があります...此処もガラガラでしたが...
決して私は「仏像」マニアではないのだが、感動しました一見の価値ありです
言葉を失う「美しさ」「神々しさ」
均整のとれたプロポーション、
そして三つの面のこの表情
古代ギリシャのアルカイク・スマイルと同類と呼ぶ向きもあるようだが、西洋のそれとは似て非なるものだ。闘神と云われた彼が、度重なる戦いから得た「虚しさ」「悲しみ」による「物の哀れさ」を湛えた表情に見えるのは私だけだろうか。されど、左右の厳しく自己を見つめたような顔や唇を噛み締める顔からは、まだまだ捨てきれない戦いへの欲望に迷う姿にも見て取れる。
とにかく、どんな解釈も成り立つ不思議な仏像なのである。
阿修羅像は、釈迦を守る八部衆の中の1体なのだが、当寺には残りの7体も現存している。このアシュラ君だけが、クラスメイトの心を独り占めの優等生のようにぶっちぎりの人気者になってしまい、どうしても他のメンバーの影が薄く、忘れられがちな存在である。しかし、今回初めて、女子生徒から見向きもされない不遇な彼らをゆっくり拝見すると、結構個性的で素敵な神様達なのである。当然、全員が国宝。
やんちゃ小僧タイプの彼とか
運動神経無いけど算数が得意そうな
ひとりだけ胴体の無い彼なんかは、地味だがアシュラ君より美男子
こんな風に昔のクラスメイトに例えると、なんか楽しい
他にも、館内中央に鎮座する千手観音菩薩の神々しさや釈迦の高弟と云われる十大弟子立像の美しさにも目を奪われる。
そんなわけで、天平文化の心髄を満喫した1日でありました
向田邦子脚本・NHKドラマの傑作『阿修羅のごとく』
挿入曲のトルコ行進曲が今でも耳に残る
専用のAVルームもあるし
すごいアクティブに時間を使ってますね。
o(^▽^)o
by ぷーちゃん (2012-07-12 07:53)
最近、こういう国宝級の寺院行ってないです ^^;
とっても厳かな気持ちになれますよね♪
by haku (2012-07-12 07:56)
こんにちは。興福寺は地元・奈良の誇りです。
ここはスターが勢揃いしてますね。
クラスメイトにたとえるのは面白いです(*^_^*)
by マチャ (2012-07-12 11:27)
Wow♪ 素晴らしく贅沢な時間をお過ごしのご様子 ^q^
うらやましい限りでございます~
“胴体の無い彼” 確かに良い面魂ですこと!
・・・惹かれてしまいますね(^m^)
by Labyrinth (2012-07-13 00:52)
>ぷーちゃん様
少々、学生時代に戻った気分の単身赴任生活です。体力は無いけど...^^;
>haku様
いにしえの芸術家の精神と技を垣間見る思いです。
国の宝と云われるだけの圧倒的な存在感がありますね。
>マチャ様
奈良の白鳳・天平期の文化財は、まだ大陸文化の香りを色濃く残していて、不透明な歴史の謎と共に、スピリチュアルなパワーを感じます。
京都の街全体の華やかさとは違う魅力です!
>Labyrinth様
世が世なら関ジャニ8の隠れ一番人気というところでしょうか(⌒〜⌒)
by つむじかぜ (2012-07-15 01:54)