『貞子3D』『ロボット』 [上映中飲食禁止じゃ!]
2本続けて、自分の広いストライクゾーンでもギリギリのいつもと趣向の異なる作品を鑑賞
監督:英勉
脚本:英勉 藤岡美暢
原作:鈴木光司
キャスト:石原さとみ 瀬戸泰史 高橋努 染谷将太
高橋光莉 山本裕典 田山涼成 橋本愛
鮎川茜(石原さとみ)は女子高の教師。ある時、彼女が勤める学校で、自殺を生中継した動画サイトの投稿映像が噂となる。しかも、その生中継を偶然見ていた人も亡くなったという。やがて、茜の教え子である典子が不可解な死を遂げ、さらに時を同じくして、各地でも同じような不審死が相次ぐ。警察は一様に自殺と断定するが、亡くなった人たちに共通するのは、死の直前に、ある動画を見ていたという事実だった……。そして、度重なる死の先に“貞子復活”を目論む男・柏田清司(山本裕典)が関係していることを掴む刑事の小磯(田山涼成)。そんな中、茜の恋人・安藤孝則(瀬戸康史)の身にも危険が迫る……
何故、この映画かって?
最近の若手国産女優の中では、個人的注目度ナンバーワンの石原さとみが主演だからであ〜る
ご存知「リング・シリーズ」の最新作。
ジャパニーズ・ホラー映画の先駆けとなった1998年の『リング』以来、関連作は常にヒットを続ける。
それは原作の斬新さと共に、作品自体が非常に練り込まれ、シリーズを通じて愉しめる高いレベルにあるからに他ならない。
歴代出演女優を見れば・・・松嶋菜々子・中谷美紀・竹内結子・佐伯日菜子・佐藤仁美・深田恭子・仲間由紀恵・麻生久美子・ナオミワッツ・・・お〜結構、私の好みのタイプが目白押し
当時ブレイク直前の旬な俳優を多く起用している点でも、センスの高さが窺える。
そして「石原さとみ」なのである。
劇中では悲鳴の連発がどうしても目立ってしまうのだが、通常時の演技も素晴しい
感情の移ろいを、顔の表情ひとつで表現する力量を、既に身に付けているようだ。
この女優さんは、若い頃から拝見しているが、最近では美しさに更に艶っぽさが加わってきており、まさに旬を迎えつつある感が強い。NHKドラマ「坂の上の雲」での秋山真之の妻役で魅せた燐とした美しさとひたむきさは、お茶の間のオジサン達の心を鷲掴みしたであろう(ちなみに同じく正岡子規の妹役の菅野美穂の演技は、神憑っていた)
分析するに最近、富みに迸る妖艶さの主たる要因が、コレなんだな
この常人には持ち合わせ得ない『唇』の魔力
楚々とした佇まいと強い目力...そしてこれ以上に情の深い女はいないってほどの淫靡なクチビル
このアンバランスな組み合わせが、穢れ無き処女が内包する淫乱さの如く、私の脳幹を刺激して止まないのである。
・・・などと石原嬢を眺めているだけで幸福度高しではあったが、作品の方はといえば、現代にマッチした気軽に愉しめる娯楽作品となっている。
既に、VHSビデオは絶滅危惧種となり、固定電話も世間から影を潜める存在となった今、あの「貞子」はネット動画に侵入しているのである。
何気に3Dが効いており、随所でモニターから飛び出る「貞子」とドッキリ対面ができて、あまりのしつこさに私は笑みを漏らしてしまうほどなのである。
ラスト近くの「貞子カマドウマ」の大群との戦いは、「エイリアン」と「座頭市」のパロディではないかと、唐突な展開に少々戸惑ってしまったが、隣の穢れなき女子高生達は絶叫の連続 (私は、アンタらの叫び声の方が恐ろしい)
ちなみに、今作の「貞子」役は橋本愛ちゃん〜日本人は黒髪が一番〜この娘もボチボチブレイクかな(彼女は石原嬢とは正反対の薄い上唇〜典型的な幸薄いタイプだが美しい)
第一作「リング」での張り詰めた緊迫感と得体の知れない不気味さを期待すると、大きく裏切られる本作ではあるが、面白現代風「貞子」と割り切れば愉しめる、クチビル・フェチ必見の映画である
もう一本可笑しな作品を・・・
監督:シャンコール
製作:カラーニディ・マーラン
音楽:A・R・ラフマーン
キャスト:ラジニカーント アイシュワリア・ライ
バシー博士が作ったロボット、チッティは、人間の外見をもつハイテクロボット。しかも、チッティは博士の教育の末、感情までも手に入れてしまう。そして、チッティはあろうことに博士の恋人、サナに一目惚れし猛アタック。それが博士に知られてしまい……(ぴあ映画生活より)
ほとんど馴染みの無いインド映画。
BRICsの一角として経済成長著しいアジアの大国は、IT先進国としていまや日本も凌ぐ勢いである。日本の小学校で覚える九九の暗記を、インドでは99×99まで覚えさせるという数学の基礎力の差が、多くのIT技術者を世界中に輩出する所以であろうか?
エンターテイメント面では未成熟でも、CG技術は世界レベルという摩訶不思議なバランスのこの作品を見ると「今のインド」の一端を垣間見た気がするのであるが・・・
お世辞にも俳優陣の演技力が高いとは言えない。主人公のラジニカーントが独り気を吐き、個性を際立たせている感じ。
演出もカメラワークも特筆すべきものはなく、あざとい位の女優へのアップのカットは40年前の日本のメロドラマを思い起させる。そんなレベルの作品なのだが、独特の味を醸し出す見事なアクションやダンス・シーンには目を奪われる。見よう見まねでハリウッドを模倣したが、自国文化の得意分野がオリジナルもビックリの域に達し、稚拙な分野との極端な融和が、逆にインドのオリジナリティとして主張する。洗練された「芋臭さ」というか、一昔前の香港映画を彷彿させる「勢い」を、この映画にも感じるのである。
知能を持った事により、開発者に棄てられた「最強ロボット」が、悪徳科学者の手によって「最狂マシン」に変貌する。 殺戮マシンと化したロボットのハチャメチャ暴走ぶりは抱腹絶倒 ロボットと生みの親・バシー博士との対決は、手に汗握りつつも、頬が緩む。ストーリー展開無用で唐突に挿入されるダンス・シーンは、ラフマーンの音楽により楽しさ倍増
「ワケわからんが面白い」と謳うPR文句そのものの作品と思いきや、冷静にストーリーを読み解くと、人間の利己心が生み出す悲劇を感情を持ったロボットが痛烈に諭す構成になっており、IT先進国によるIT偏重への警鐘とも受け取れるから、それこそ「ワケがある面白さ」の映画なのだ。(驚くべき映像の数々は、ほとんどCGは使用せず、実写の合成から製作されているのだ)
(´m`)貞子はご遠慮しときますが、ロボットは是非観たいです~♪
by Labyrinth (2012-05-26 02:39)
ロボット見たいです!
by yukko (2012-05-26 10:30)
確かに彼女の唇には
魔力が潜んでますな。
by ぷーちゃん (2012-05-27 09:19)
「ロボット」 王様のブランチで紹介してて、
ナンセンスで面白そうだなぁと思ってました
やっぱり踊っちゃうんですよねwww
by haku (2012-05-27 10:54)
艶っぽい唇でございます^^。
by DEBDYLAN (2012-05-27 18:22)
こんにちは。
「貞子」はなかなかヒットしていますね~
私には無理な作品ですけど、いろいろな意味で人気が有るのですね(^^ゞ
「ロボット」はかなりびっくりの作品でした~
“実写の合成”ということは、それだけ撮影をしたのでしょうか。
ちょっと気が遠くなりそうです☆
by non_0101 (2012-05-27 19:32)
>Labyrinth様 yukko様 ぷーちゃん様 haku様
DEBDYLAN様 non_0101様
「貞子」は、女子高生と唇フェチのオッサン以外には支持が低いような...(-。−;)
「ロボット」は、製作陣の熱い熱意とくだらなさのブレンド具合が絶妙な
インディアン・カレーですね!
by つむじかぜ (2012-05-29 01:03)