『ノラ・ジョーンズ』New Album [〜私の歌姫〜]
ノラ姐さんの新譜〜即買い
ふらりと立ち寄ったCDショップで試聴して「ビビッ」と来たので購入。
ジャケットも素敵だったし
衝撃のデビュー作「Come Away With Me」から早10年。このアルバムは今でも愛聴盤の1枚だ。
楽曲・演奏・録音の三拍子揃った、単なる「癒し系JAZZヴォーカル」とは別次元の音楽性溢れる名作である。
父親が、あのジョージ・ハリソンも心酔したシタール奏者のラヴィ・シャンカール。
そんなカリスマを背負った彼女は、独特の柔らかく染み渡る歌声とオリエンタルな顔立ちにより一躍、時の人となった。
しかし、彼女を「JAZZヴォーカリスト」のカテゴリーに押し込めるのは時期尚早だったようだ。
デビュー直後の来日コンサートにも行ったが、オリジナルアルバムからの楽曲と共に多数のカントリー曲を披露したのは、新鮮な驚きであった。彼女の音楽原点に、深くカントリー・ミュージックが関わっているのを体感した。
その後、予想通りというか発表されるアルバムは、カントリーに大きく原点回帰した作品が多くなる。
しかし、2009年発表された「The Fall」はポップ・ロックに大きく転身、前作「ノラ・ジョーンズの自由時間」では、カントリー・ジャズ・ロックの各界の大物ミュージシャン達とのコラボ。まさにジャンル分け不能の歌姫として定着し、今や彼女をJAZZヴォーカリストと呼ぶ者は存在しないかもしれない。
今回の新作「Little Broken Hearts」は、どうも評価が真っ二つのようだ。
過去作から感じられる爽やかさや明るさが影を潜め、全編を通して「Dark」な印象がつきまとう。
デビュー作の持つ「癒し」を求めるリスナーを完全に裏切る作風であるから、この評価も理解できる。
私は、1970年代の「グラム・ロック」から受ける翳りと同じ物を感じ、全くスタイルは違うのだが、女デビッド・ボウイみたいな印象なのである。
この鬱屈とした気だるさに、結構病みつきとなり、タイトなリズムと魔力のようなヴォーカルの絡み合いに心奪われてしまう
天才歌姫は一体何処に向かっていくのだろう? 名盤である
『Say Goodbye』(アルバム2曲目)
それにしても、ジャケ写真は修正し過ぎやないか
これ以上肥えたら、涙を呑んで私の歌姫リストから外さざるを得ない
2002年当時『Don't Know Why』
◎最近、音楽を聴くのが一段と愉しい それは単身赴任宅でのNew オーディオ・システムに拠る処が大なのです。
家族も使う向島の自宅のシステムまで引越させる訳にもいかず、大阪で新たなオーディオ・セットを何とか低予算で作りました。
決してピュア・オーディオ派というマニアではないけれど、やはり好きな音楽は「自分の気に入った音」で聴きたい。東京宅では、DENONのCDプレイヤー・ミュージカル・フィディルティのプリメインアンプ、モニターオーディオのスピーカーというバリバリ英国製中心の仕様で。特にミュージカル・フィディルティA3.2というアンプが曲者で、トーンコントロールもヘッドホン端子も無い上に、すぐに高熱を発する無愛想な佇まいで、決して高解像度ではないのだが、とにかく音の色艶・バランス・パワーが絶妙で、どんなジャンルの音楽も「アナログ」的な暖かい息遣いに変えてしまう武骨なブリティッシュ野郎なんです。私が一番愛する女性ヴォーカルの生々しさは特筆だ。
しかしその再現は、予算の問題で大阪宅では不可能。(A3.2は発売終了だし)
コストパフォーマンスが高いと評判の機器を何とか買い集めました。
CDプレイヤー
ヤマハ CD-S700 (四萬円也)
SACDも使えない基本性能重視の質素なプレイヤーだが、
安かったので即買い。
音の入口であるプレイヤーには、無理に音に色付けをしたくないので、ヤマハはピッタリなのです。
スピーカー
QUAD 11L2 (伍萬円也)
実際の音も聴かずに評判だけで、中古品をオークションで購入。
このいい加減な処が私なのだが・・・
バリバリの英国商品ですが、Made in China でした。
・・・と上記2つを大阪転勤内示直後に東京で購入。最後のアンプを大阪赴任後に梅田ヨドバシカメラで、試聴して決定という暴挙に出る 当然、お気に入りのCD持参で
ジョー・ヘンリー ソフィー・ミルマン エミルー・ハリス
ブリティッシュ・サウンド好きとしては、当初はアンプもスピーカーに併せて英国製のCREEKかAURAにする予定だった。梅田ヨドバシで実際にQUADのスピーカーに繋いで聴き比べをしたのだが、どうしても東京宅でのサウンドよりも薄っぺらく感じられる。店員さんに国産のオススメをお願いして聴いたアンプに・・・
エミルー・ハリスのハスキーヴォイスの後で、今まで聴こえなかったダニエル・ラノワの低い声がしっかり浮かび上がるではないか。
プリメインアンプ
マランツ PM-15S2 (壱拾弐萬円也)ちと予算オーバー
今までクラシック専用メーカーと思い込んでいたが、低音もパワーもしっかり押し出しが効いている。
何よりも、解像度と音像感が凄い ミュージカル・フィディルティとは全く個性が異なるが、聞き慣れたCDに新しい発見を見いださせるこの実力は、ホンモノだ。
まだまだ侮るなかれ、国産メーカー
しかし、自宅でこの3機種を繋いだ所、どうもヨドバシ試聴ルームの再現にならないのだ
よ〜く聴いてみると、スピーカーの片チャンネルの高音の出方が弱い....げっ、ツィーターから音が出ていない
オークション購入の恐さを実感。既に返品期間は過ぎているし、元々は高性能スピーカーのはずである。
QUADの代理店は東京にしかないので、日本橋(東京で云う秋葉原)のオーディオ専門修理店を何とか探し出し、自転車に積んで持ち込んだ。 いかにもプロの職人風の店主が、テスターで通電を確認して「これならすぐ直せるよぉ」
七阡円の修理費をかけて生き返ったQUADは、私のリビングに極上の音空間を提供してくれた。
東京宅のCDプレイヤー1台分より安い出費で、このシステムが組めたのは幸せの一語に尽きる。
但し、東京のシステムのように、すべての音楽を熱く聴かせるタイプではなく、楽曲の質を選ぶ傾向がある。
解像度が良過ぎるので、粗製濫造の薄っぺらい打込み中心のJ-POPなどは聴くに耐えない時もある。
しかし、練り込まれたサウンドの再現は素晴しく、エレキギター一つとっても、そのギター個々の持つ音の違いを聴かせてくれる。これがヴォーカルとなれば更にリアル。小さな息使いまで伝わってくるから堪りません
「密林ポチッ」が更に増えそうな予感の今日この頃です。
なけなしの赴任手当の大半をオーディオに注ぎ込んだのは、女房には既にバレているので、いくら単身生活が経営破綻しようが、本宅からの資本投入を期待するのは無理な状況
ええぃ〜飯を抜いても、素敵な音楽だぜ
楽しんでおられますね♪ ^q^ 何よりのことと存じます~
by Labyrinth (2012-05-20 15:47)
ますます楽しんではりまんなぁ♪
by ぷーちゃん (2012-05-20 21:14)
ここのところ、こういう音響機器のレポ、観てなかったです ^^;
つむじかぜさん、流石ですねぇ!!
自分もそんなオーディオ欲しいです♪
by haku (2012-05-21 23:12)
>Labyrinth様 ぷーちゃん様 haku様
女房も呆れていますが、男の趣味への拘りは歳を取るごとにかえって激しくなって
いるような気がします^^;
by つむじかぜ (2012-05-26 00:00)
素晴らしいオーディオ環境憧れます!!
ノラの新譜もまだ未聴なんで楽しみです♪
by DEBDYLAN (2012-05-27 18:26)