謹賀新年〜初詣&目黒雅叙園 [ざれごと写真日記]
新年 あけましておめでとうございます。
今年もひとりよがりの映画・音楽談義とつたない写真日記にお付き合い戴ければ幸いです^^;
我家は例年通りの正月の過ごし方なのである。
今年も長男は大晦日から行方知れずの為、元旦は私の両親と妻・長女と初詣。
本来なら「浅草寺」か地元の鎮守である「牛島神社」に詣でるべきなのだが、毎年、親戚が神主をしている隣町の小さな神社にお参りするのが恒例となっている。
(参拝客もまばらです)
この叔父さんの神社。
昨年の震災で神殿内の天上が破損。昨秋に有り金はたいて(叔父さん曰く)大改装を行い、新たな天井画を描き上げたのであった。日光東照宮の天井画を描いた画家に頼んだそうで、繊細かつ華麗な筆さばきが見て取れる。
下町の小さな神社であっても、地元民と共に美しい社として栄えていきたいという叔父の心意気に敬服する。
破魔矢と絵馬と長女のお年玉まで戴き、恐縮しながらここを後にし、谷中の墓参りに向かう。
ご先祖様に新年のご挨拶を済ませると(お墓ばかりなので写真は割愛)両親とは別れ、妻の実家(神奈川・綾瀬市)へ挨拶へ行く。
ここで義母・義理の姉夫婦達と酒を酌み交わしながら和やかに会食。とにかく妻と義姉の酒の強さはハンパではない 妻の実家といえば亭主には居心地が悪いとよく聞くが、3年前亡くなった義父愛用のリクライニング・チェアに横たわり高鼾をかいて爆睡していたのは、何を隠そう私です。
こちらで一泊させてもらい、翌日都内に戻る。
上りの首都高速道が混んでいたので、途中一般道に降り、昼食場所を探す。
唐突に女房「目黒区にいるみたいだから一番近い目黒雅叙園に行きた〜い、早くトイレ行きたいし」
キタ、キタァ〜新年早々バブル妻
「目黒雅叙園」は都心ではバブリーなホテルとして有名であるが、実は昭和初期から続く高級料亭の名残を残す国内最初の総合結婚式場なのである。
喫茶室でランチの予定だったが、調理場パニックにより食事メニューは相当時間がかかるとの事。
仕方なく3人ともケーキセットで我慢。
(後方でぼやけているのが長女)
今回のお供のカメラも当然NEX-5なのだが、レンズがいつもの常用ズームと違うのだ。
年末に買ってしまったのだ、カールツァイス・ゾナー・レンズを
限られた予算から3者択一で悩みに悩んだ。
一眼レフは現有のα700で十分な気がするが、銀塩α9を売っぱらってしまった今、「最新カメラα77」を欲しいという所有欲をどうしても隠せない。
一方、NEX-7。NEXシリーズの最高位。NEX-5を遥かに凌ぐ性能が私を誘惑する。しかし漸く手に馴染んで来たNEX-5を僅か1年で手放すのも気が引ける。
デジタルカメラ本体が技術革新で常に進化するのにつきあっていたら破産する〜しかし高級レンズは一生使える〜という持論に立ち返り、NEX-5本体の倍以上の値段のレンズ購入に踏み切った。
24ミリは銀塩カメラ換算で約36ミリ。私の大好きな画角な上に、絞り開放が1.8でボケ写真も自由自在。最短撮影距離も16センチなのでマクロ・レンズとしても使える。これは願ったり叶ったりのレンズなのだ。
まだまだ使いこなすには時間がかかると思うが、やっぱり単焦点は楽しい。
ズーミングできないから自分で動かなければ構図が決まらない。絞りを開けるとピントが厳しいので神経を使う。
手のかかる処も写真の面白さだ。今の私のライフスタイルからすると、かさばる一眼レフより断然NEXの方が登場機会が多い。暫くはNEX-5+ゾナー24ミリが常用パターンになりそうだ。
ケーキを食べ終わると、突如館内で「花魁道中」が始まるというアナウンスが...
関西転勤時代のバブル接待で本物の「島原の花魁」を見て以来だ。
正月企画とはいえ洒落た演出だ
トイレも軽食も花魁も堪能しても、まだ帰らない夫婦+娘。
そしてこんな企画展にも、いち早く引っかかります。
「百段階段」とは創建当初から残る園内唯一の木造建築部分。
99段の階段に沿って7つの結婚披露用の座敷があるのだが、この各部屋の装飾が凄い
「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになったもので、昭和初期の芸術家の技術の粋を集めた往時の豪華絢爛さが窺われる。
今回は何故か映画「源氏物語」とのジョイント企画になっている。各部屋に平安期の服飾や調度品が、光源氏や葵の上の物語になぞられて飾られていた。
私自身は、源氏物語の意匠には全く興味が無く、ただただ各座敷の装飾の素晴しさに眼を奪われるばかり。
まだまだ都内にも、知らない名所があるものだと、妻の思いつきに感謝
ここから先は撮影禁止
特に圧巻だった湯婆婆の部屋のモデルとなった『漁樵の間』はこんな感じ
流石に叔父さんの神社も敵わない天井彫刻の素晴しさ
昭和初期の「バブル」に思いも巡らせる非日常的な芸術品の数々。
観覧者の少ない時期に再度訪れてみたい場所であった。
そして、ようやくお帰りタイム。
館内をそぞろ歩きながら、駐車場に向かい、雅叙園を後にします。
例年通りの正月の過ごし方ながらも、この1年間の家族や身内の変化を大きく感じ取れるのもこの時期かもしれない。
そして思いがけないモノとの邂逅。正月だからこその感慨も深い。
今年も、仕事も遊びも精力的にこなし、自分に関わった人たちと幸福な時間を共に過ごせればと思います
新しいレンズ羨ましい。私もカメラ本体にするかレンズを追加するか悩んでいるところなので、とても参考になりました。
by さとし (2012-01-04 08:13)
お正月っぽいゴージャスな写真たちですね!!!
ゆばーばの部屋のめどれ宇野部屋、ほんとうに圧巻です☆
わ~、すごい、行ってみたいです!!
by niki (2012-01-04 08:53)
凄いレンズですね!!
酒瓶が並んでる写真♪ 素晴らしいです! (^0^)w
by haku (2012-01-04 21:37)
あらためて今年もよろしくお願いします^^。
単焦点のボケ具合はやっぱりイイですね!!
ステキな写真です♪
by DEBDYLAN (2012-01-05 21:40)
新年あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。_(._.)_
つむじかぜ さま の快文?を楽しみに、またおじゃまさせて頂きますね。
“例年通りの正月の過ごし方”
Wow♪ ゴージャスな♪ (^_-)-☆
by Labyrinth (2012-01-06 00:08)
>さとし様
悩ましい選択ですね。でも、今回は自分自身は正解だったかなと・・・
撮っていてワクワクするレンズです^^
>niki様
湯婆婆部屋は異空間という感じでしたよ☆
機会があれば、ぜひ!!!
>haku様
やっぱり、お酒がお好きですねぇ〜^^;
>DEBDYLAN様
そうなんです!
このコンパクトなカメラでこのボケ味が出させるのは貴重です☆
>Labyrinth様
こちらこそよろしくお願い致します^^
今年もつたない怪文におつきあい戴ければ嬉しいです(^○^)/
by つむじかぜ (2012-01-07 01:07)