超絶「ユジャ・ワン」の癒し [素人の扉〜Jazz&Classic〜]
彼女の鍵盤を叩くごとに撓る二の腕と肩甲骨廻りの筋肉に惚れた。
縦横無尽に駆け巡る激しい指使いとメロディーを口ずさむ優しい表情に惚れた。
岩礁に砕け散る波のように叩き付ける和音の響きと振り乱す髪に惚れた。
厳粛なクラシックの世界に、不届きな女性趣味を持ち込んでしまい恥ずかしい限りなのだが、惚れちまったのだからしようがない。
王羽佳(ユジャ・ワン)北京生まれの新進ピアニスト。24歳。
素顔・・・どう見ても昨日、田舎から出てきたねぇちゃんだ。
私の食指が動くタイプでは断じてないのだが、いざ彼女がピアノの前に坐ると、麗しき鍵盤の女神に変身し、私を惑わすのである。
ん〜似ている・・・
あの宮里藍が、グリーン上で闘神が乗り移った時の眩くばかりの美しき輝きと・・(素顔は個人的に勘弁)
ん〜似ている・・・
雰囲気はほとんど「のだめ」じゃないか
限られた達人だけが到達できる「神の領域」。そこに入った時、その人の輝きは無限ルクスとなるのだ
クラシックど素人の私に、ピアノ技術の良し悪しの判別は不可能なのだが、ユジャ・ワンの旋律には何か胸を熱くさせるモノを感じてしまう。
アタック音の強烈さは好き嫌いが別れる所かもしれないが、若鮎のような瑞々しさと切れの良さは、熟練の巨匠ピアニストにはない躍動感を感じる。
ギタリストで言えば、超速弾きアル・ディ・メオラを初めて聴いた時の感慨に近いモノがある。さらに彼女は、この超速弾きのみとどまらず、スローなメロディーも情感たっぷりに表現する歌心を兼ね備えている。
リストやラフマニノフの難曲を事も無げに弾きこなしつつ、とにかく本人はえらく楽しそうなのである。ピアノを弾くのが嬉しくてしようがないオーラーが満ち満ちている。
まさしく「のだめ」生き写し状態。
アンコールのピアノソロ(5分30秒過ぎ)は圧巻
こんな超絶技を聴いていても、ドレスの胸元に釘付けになる私は、不純なクラシック・ファンである
おまけ
指揮 シュトレーゼマン ピアノ 野田恵
ショパン・ピアノ協奏曲第一番
若かりしアルゲリッチ&アバドの名演!(1968年)
Lucerne Festival 2009: Symphony 1 / Piano Cto 3 [DVD] [Import]
- 出版社/メーカー: Euroarts
- メディア: DVD
- 40年後、そのアバドと孫のようなユジャ・ワンとの競演
〜竹中直人&上野樹里みたいです〜
どうもこの指揮者は、爺さんになっても若い女性ピアニストがお好きらしい
音楽って素晴しい
凄まじい指使いですねぇ!!!
初めて見ました!
なにか、機械装置を見ているような感じですが、
表情といいシルエットといい、
本当に魅力的なピアノ演奏機械装置ですwww
by haku (2011-04-09 12:09)
>haku様
まさに「怪奇骨董鍵盤人形」です^^;
by つむじかぜ (2011-04-10 01:08)
凄いピアニストですね。
中国の英才教育は凄いレベルですね!
by せいじ (2011-04-10 22:41)
>せいじ様
ご訪問、ありがとうございます。
経済のみならず音楽・スポーツも中国の進化のスピードとパワーにはおののくばかりです。
しかし、世界第2位の座を奪われた日本の逆襲はこれからだ!
by つむじかぜ (2011-04-11 00:11)